株式会社三菱ケミカルホールディングス（本社：東京都千代田区、社長：越智仁、以下「当社」）は、株式会社日本政策投資銀行（本社：東京都千代田区、社長：渡辺一、以下「DBJ」）との間で、DBJ-対話型サステナビリティ・リンク・ローン（以下、「対話型 SLL」）による金銭消費貸借契約を締結しましたので、お知らせいたします。DBJ が対話型 SLL を実行するのは、本件が初めてです。

対話型 SLL は、借り手の ESG に関する取り組み目標（サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット、SPTs）の達成度を借入条件と連携させることで、借り手に目標達成に向けた事業活動を促すものです。

当社は、人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくことを表す「KAITEKI」の実現を目指した経営を行っています。2050 年に目指すべき社会からバックキャストして構想した中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」では、当社が取り組むべき社会課題とそれらの解決に貢献することで成長を期待する事業群として、GHG 低減や炭素循環などの領域を定めており、課題解決に対する取り組みを進めています。
今般の対話型 SLL は、この炭素循環事業領域において、プラスチック廃棄物問題等の課題解決への具体的なソリューションである先駆的なケミカルリサイクルに関するプロジェクトの推進にかかる定量目標を SPTs として評価いただき契約締結に至ったものです。

当社は今後も、GHG 低減や炭素循環をはじめとする社会課題に資する事業展開を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

【対話型 SLL の概要】

【内部レビューの実施】

1. 内部レビューの選択
対話型 SLL の実行に際し、サステナビリティ・リンク・ローン原則及び環境省ガイドラインへの適合性確認については、当社及び DBJ 間で協議し、内部レビューを選択するに至りました。

2. SPTs の概要
プラスチック廃棄物問題等の課題解決への貢献に資するケミカルリサイクルプロジェクトの推進状況を測る指標を設定しています。

3. SPTs に関する内部専門性
当社は、人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくことを表す「KAITEKI」の実現を目指した経営を行っており、執行役社長が諮問する KAITEKI 推進会議（構成：当社執行役、各事業会社 CSO（Chief Sustainability Officer）、当社監査委員等）を中心とした推進体制の下、サステナビリティの視点による企業価値の向上を図っています。
また、経済価値と社会価値を同時に創出し、いかにして最適化された循環型社会を実現していくかを議論するため、2019 年 5 月にサーキュラーエコノミー推進委員会を設置し、具体的なテーマをグループ横断的に推進する体制を構築しています。

以上

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