マネーフォワード請求書カード払いのメリットとデメリットとは

マネーフォワード請求書カード払いのメリットとデメリットとは

マネーフォワード請求書カード払い for Startupsとは

「マネーフォワード 請求書カード払い for Startups」とは簡単にいうと、スタートアップや中小企業が普段利用している中小企業向けビジネスカードを活用して、受領した請求書の支払いを銀行振り込みからクレカ払いに簡単に切り替えることで支払いを先延ばしできる「請求書カード払い」と呼ばれる資金繰り改善サービスです。

リリース当初は法人専用のサービスでしたが、2023年5月17日より税務署に開業の届出をしている個人事業主への対応も開始しています。

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請求書カード払いサービスをマネーフォワードが提供開始

マネーフォワード請求書カード払いはオリコとの提供サービス

マネーフォワードの請求書カード払いは、マネーフォワードケッサイ株式会社と年会費無料法人カードなど事業者向け決済サービス事業を展開する株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)が提携して2023年4月4日から開始しています。

尚、オリコは株式会社セレス子会社で”labol(ラボル)ファクタリング”を提供する株式会社ラボルと提携し同様のサービス「labolカード払い」も展開しています。

また、2023年4月からはオリコ自体が「DGFT請求書カード払い」を提供するデジタルガレージと提携して「オリコOBS」というサービスを提供しています。

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マネーフォワード請求書カード払いのメリット

  • とにかく簡単に資金調達できる
    必要は物は支払いたい請求書と法人カードのみだけ。スマホで簡単に手続きすいるだけで最長60日間も支払い日を延長できます
  • 調達額の上限なし、下限もなし
    支払いに利用する法人カードの利用限度額内でありが支払いに上限額はありません。 下限額もありません。
  • ほとんどの法人カードに対応
    Visa、Mastercard、JCBブランドに対応しているのでほとんどの法人カードが利用できます。
  • 安い手数料
    スタートアップは手数料2.8%、一般企業も4%と業界最低水準の手数料で資金調達が可能です。(利用金額が10万円以下の場合は一律3,000円の手数料がかかります)
  • 3Dセキュアに対応
    オリコとの提携事業のため3Dセキュア(本人認証サービス)が導入されており、セキュリティ性が高く安心です。

マネーフォワード請求書カード払いのデメリット

  • 利用できる請求書に若干の制限がある
    利用できるのは日本国内の法人と個人事業主が発行する請求書のみです。 海外企業や税務署に開業の届出をしていない事業者が発行した請求書は対象外です。
  • 振込実行日が毎日ではない
    利用手続きをしてカード決済完了してから振り込みされる日程は手続き完了してから最短3営業日以降の「5日・10日・15日・20日・25日・月末日」から選択する方式です。 振込希望日が、土日祝日に該当する場合は、前営業日に振り込みが実行されます。
  • アメックス、ダイナースは利用できない
    アメックスとダイナースブランドのクレジットカードは利用できません。
    ダイナースは類似サービスも利用できませんが、アメックスに関しては支払い.comがセゾンアメックスに対応しています。
    詳しく➡ 評判の「支払いドットコム(支払い.com)」の類似サービスとは

スタートアップ優遇金利やキャンペーンも開催

「マネーフォワード 請求書カード払い for Startups」の手数料は通常4%ですが、外部投資家(VC、CVC等)からの調達実績がある企業もしくは直近で予定がある企業”スタートアップ”を対象にして手数料が2.8%に優遇されます。

さらにリリース記念として2023年4月4日から6月30日までの間に全ての事業者を対象に2%の手数料で利用できるキャンペーンも開催されます。


「 マネーフォワード 請求書カード払い for Startups」のサービス内容

マネーフォワードの請求書カード払いは、取引先から受け取った銀行振込み指定の請求書を、普段から利用しているクレジットカードで簡単に支払いができるサービスです。 利用できるカードブランドは、Visa、Mastercard®、JCBの国際決済ネットワークとなっています。

請求書の支払い方法を銀行振込からクレジットカード払いに切り替えることで最大60日間も支払いを先延ばしにすることができます。

マネーフォワードの請求書カード払いを利用するために必要な書類は、カード払いに切り替えたい請求書のみとなっており、融資やファクタリングなど他の資金調達手段に比べて書類準備など手間がかからず簡単に安い手数料で気軽に資金調達できるのが大きなメリットです。

マネーフォワード請求書カード払いの類似サービスと比較

クレジットカードを活用して資金繰り改善をする事業者向けサービスは2022年から出たばかりなのでまだ類似サービスは多くはありません。

”マネーフォワード請求書カード払い”とよく比較されるのは「支払い.com(支払いドットコム)」というUPSIDERとセゾンカードが共同運営するサービス、そしてOLTAとライフカードによる「INVOYカード払い」の2つが代表的な請求書カード払いサービスです。

支払いcomとINVOYカード払いとの比較

”マネーフォワード請求書カード払い”と2つの類似サービスを比較すると、INVOYカード払いは手数料が安く、支払い.comはアメックスが利用でき、振込日までのスピードが速いという違いがあります。

サービス名 マネーフォワード
請求書カード払い
マネーフォワード
支払いcom
支払いcomのロゴ画像
INVOYカード払い
INVOYカード払いのロゴ画像
支払い
延長期間
最長60日 最長60日 最長60日
手数料 2.8~4% 4% 3%
UPSIDERカード
利用時(※)
1.8~3% 3% 2%
使える
カード
Visa
Mastercard
JCB
Visa
Mastercard
JCB
AMEX
Visa
Mastercard
JCB
対象 スタートアップ
中小企業
中小企業
個人事業主
フリーランス
中小企業
個人事業主
フリーランス
ポイント還元 あり あり あり
運営会社 マネーフォワードケッサイ株式会社
オリコカード
株式会社UPSIDER
セゾンカード
株式会社OLTA
ライフカード
詳細説明 マネーフォワード請求書カード払い
について
支払いcom
について
INVOYカード払い
について
公式
ページ
マネーフォワード請求書カード払い
公式ページ
支払い.com
公式ページ
INVOYカード払い
公式ページ

※マネーフォワード請求書カード払いでカード決済するとクレジットカードのポイントも還元されます。 UPSIDERカードのポイント還元率は1%と一般の法人カードの2倍です。 INVOYカード払いの手数料が実質固定で2%とかなり安くなるのと限度額も最高1億円と高額決済もできるのでおすすめです。

詳しく➡ 評判の UPSIDER法人カード は還元率1%、限度額最高1億円

NTTファイナンスの法人カードもポイント還元率が1%です、ただし限度額は最高80万円なので少額利用の事業者におすすめです。

詳しく➡ 評判の NTTファイナンスBizカード のデメリットは限度額

マネーフォワード請求書カード払いにおすすめのクレジットカード

おすすめは”UPSIDERカード”と”セゾンアメックス”

マネーフォワード請求書カード払いにおすすめのクレジットカードは、”UPSIDERカード”と”セゾンアメックス”でしょう。 そしてお急ぎの方には”JCBビジネスカード”がおすすめです。

理由①限度額が高い

理由は、”限度額が高い”点です。 特にUPSIDERカードの利用限度額は”最高1億円”と群を抜いており支払い額が多くなりがちな”マネーフォワード請求書カード払い”の利用にはピッタリです。 セゾンアメックスも限度額は数百万円から数千万円の限度額となるのでこちらも”マネーフォワード請求書カード払い”の利用には向いているでしょう。

理由②ポイント還元率が高い

2つ目の理由としてUPSIDERカードに関しては、ポイント還元率が1%と一般の法人カードの2倍となっています。

請求書の支払いをカード決済するため”マネーフォワード請求書カード払い”の利用額は高額になりやすく、例えば100万円の利用をした場合1%に当たる1万円が還元され、”マネーフォワード請求書カード払い”の手数料も実質2%とかなり安くなります。

理由③年会費など維持費が安い

さらに”UPSIDERカード”は年会費が永久に無料、”セゾンアメックス”の年会費も初年度無料と限度額の高さや利用できるサービスの豊富さに比べるとコスパがかなり高いです。

理由④カード発行日数が短い

新たに法人カードを作るときに”UPSIDERカード”と”セゾンビジネスカード”は申し込みしてから発行日数が最短3営業日とかなり短いのもメリットです。

番外編として最短5分で即時発行できる最速法人カードとして”JCBビジネスカード”も3つ目のおすすめとして挙げておきます。

UPSIDERカード セゾンプラチナビジネスアメックス JCBビジネスカード
「UPSIDER」限度額1億円最強法人ブラックカード セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードのナンバーレス新デザイン JCB CARD Biz 新デザイン ナンバーレスの券面画像
年会費:永年無料
限度額:最大1億円
ポイント還元:1.0%
最短3営業日発行
法人のみ
年会費:初年度無料
限度額:数百~数千万円
マイル還元:最高1.125%
最短3営業日発行
法人・個人事業主
年会費:初年度無料
限度額:公式ページ参照
ポイント還元:0.5%~
即日発行(※)
法人・個人事業主
UPSIDER
公式サイト
セゾンカード
公式サイト
JCBビジネス
公式サイト

※JCBビジネスは”最短5分”でスピード発行ができる最速の法人カードです。 受付時間が9:00am~20:00pm(土日祝も営業)であれば、顔写真付き本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・在留カード)による本人確認ができればスマホ完結で発行できます。 詳しくは➡ 法人カード即日発行

”マネーフォワード請求書カード払い”を利用するためには法人カードが必要です。
UPSIDERカード”は限度額とポイント還元率が他の法人カードよりかなり高く年会費も永年無料です。
さらにスタートアップ向け独自審査の採用により創業期の経営者からも作りやすいと評判が高く導入企業が急増中の法人Visaカードなのでおすすめです。

関連記事➡ マネーフォワードビジネスカードの後払いの審査やチャージについて解説

マネーフォワード請求書カード払いとファクタリングとの比較

マネーフォワード請求書カード払いと中小事業者向けの即日オンライン完結型のファクタリングを比較してみました。

”審査がない”、”手数料が安い”、”ポイント還元がある”という3点がマネーフォワード請求書カード払いのメリットになります。

項目 即日ファクタリング マネーフォワード請求書カード払い
方式 請求書買取りによる前払い カードによる支払い先延ばし
資金繰り
改善日数
最長60日程度 最長60日程度
審査 あり なし
必要なもの 請求書や契約書など取引のエビデンス書類 請求書や支払い案内メールなどの内容
手数料 4~15% 1.8~3%(※)
運営会社 中小金融業者が多い マネーフォワードケッサイ株式会社
ポイント還元 なし カードのポイント還元

※請求書カード払いサービスの手数料は「UPSIDERカード」を利用し、ポイント還元1%を割り引いた場合の概算になっています。

プロダクトマネージャー 長谷川 準也氏のコメント

サービスの拡充に向けたヒアリングの際、スタートアップ経営者の皆さまから、資金繰りの不安やストレスについて、多くの声をいただきました。『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』はそんな経営者の資金繰りの不安を軽減したいという想いから誕生したサービスです。

このたび『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』で、支払い期限を「先延ばしする」という手段が追加され、より多様な資金繰りのニーズにお応えできるようになりました。私たちはスタートアップの挑戦に特に共感し、サービスを通じて応援していきたいと考えています。これからも当社は「企業間取引を安心で、なめらかに。」をミッションに、経営者の資金繰りの不安を取り除き、安心して事業に取り組める環境づくりに貢献していきます。

株式会社オリエントコーポレーション 会社概要

  • 名称  :株式会社オリエントコーポレーション
  • 所在地 :東京都千代田区麹町5丁目2番地1
  • 代表者 :代表取締役社長 飯盛 徹夫
  • 事業内容:決済・保証事業、海外事業、カード・融資事業、個品割賦事業、銀行保証事業
  • Webサイト:公式ページ

マネーフォワードケッサイ株式会社 会社概要

  • 名称  :マネーフォワードケッサイ株式会社
  • 所在地 :東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
  • 代表者 :代表取締役社長 冨山 直道
  • 事業内容:
    企業間後払い決済サービス『マネーフォワード ケッサイ』
    企業間後払い決済・請求代行サービス『マネーフォワード アーリーぺイメント』
    スタートアップ向け資金調達サービス『マネーフォワード トランザクションファイナンス for Startups』の開発・提供
  • サービスに関するお問い合わせ:business@mfkessai.co.jp
  • Webサイト:公式ページ

※記載されている会社名および商品・製品・サービス名(ロゴマーク等を含む)は、各社の商標または各権利者の登録商標です。
※MastercardはMastercard International Incorporated の登録商標であり、2つ連なる円のデザインは同社の商標です。

法人向け後払いサービス「請求書カード払い」の利用企業が急増中!

利用企業急増中! 法人向けの後払いサービスを紹介

”手形”や”掛け払い”ではなく”法人クレジットカード”でもない、新しい形態の法人向けの後払いサービスとして、特にビジネスローンやファクタリングに代わる手軽な資金繰り対策に「請求書カード払い」と呼ばれるサービスの人気が小規模事業者の間で急上昇中です。
VOIXでは中小スタートアップ法人に人気の「支払いcom」や個人事業主とフリーランスにも評判の「INVOYカード払い」など請求書を銀行振り込みからカード払いに審査不要で簡単に切り替えできるサービスについて、他の後払い方式との違いや複数の類似サービスを比較し特集しています。


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法人カード専門家 山本

監修者:山本克彦金融アナリスト 1976年東京都出身。某大手金融会社を独立後、15年以上に渡り金融アナリストとして活動。ライターとしては大手ニュースサイトに連載経験あり。 自身も複数会社を経営し、通算で法人カードを15枚以上作成経験あり。 座右の銘は「死ぬまでに1円でも多く得したい。」

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