ABALが「ロケーションベースVR」の3つの特許パッケージをライセンス供与開始
ABALが保有する「ロケーションベースVR」関連技術をパッケージ化!バーチャルなエレベーターなどの特許ライセンスの供与開始
ABALは、2016年より、特定の場所や施設でコンテンツを楽しむ「ロケーションベースVR」に特化した数々の独自技術を開発しており、2022年2月現在、国内外にて計9つの発明に関する特許出願を行なっており、既に8件が特許権として成立しています。とりわけ、VR空間内に階層を設けることによって現実の狭小空間に広大なVR空間を構築する技術を強みとしており、特にバーチャルなエレベーターに乗って各階を移動しながら広大で多彩なVR空間を楽しむといったコンテンツが制作できます。これらの技術は、NTTドコモ主催の最新技術を活用したソリューションの展示会「DOCOMO Open House」をはじめ、地方自治体が主催する地域PRイベントでも採用され、制作したコンテンツは高い評価をいただいてきました。
これらの特許技術を駆使すれば、より自由度と没入感の高い、高品質な「ロケーションベースVR」ソリューションの開発・提供が可能だと考えています。今回、「ロケーションベースVR」技術を用いたソリューションをお考えの企業・自治体・団体などさまざまな領域で、ABALの技術を活用いただくために、複数の特許技術を扱いやすい形にパッケージングし、ライセンス供与することといたしました。
ライセンス供与を行う3つのパテント・パッケージについて
ABALが保有する複数の特許技術を扱いやすいようにグルーピングし、3つのパッケージにしてライセンス供与いたします。
1:『仮想空間拡張技術パッケージ』〜現実空間よりも広いVR空間を作ることができる技術群〜
仮想空間内の移動に関する特許技術と、他のユーザーの認識に関する特許技術を組み合わせたパッケージ。狭い現実空間に、広大なVR空間を作ることを可能にします。
<詳細>
現実の狭い空間では、ユーザーは行動が制限され、VR空間のメリットを活かしきれていなかった。そこでVR空間内に階層を構築し、階層間を自由に行き来できる移動パネル(例えば、エレベーター型の移動パネル)を開発。その移動パネルを介してVR空間でユーザーを移動させることにより、ユーザーは広大なVR空間を体感することができる。また、現実空間でVRを体験するユーザー同士の接触を避けるため、VR空間内に特別なアバターを生成し、それぞれのユーザーが常にお互いの位置を把握できる技術も複合。
▼本技術の参考動画(00:20頃)
<活用例>
- 現実の店舗では展示できないサイズの商品や風景などを、広大なVR空間に展示できる。
- 1店舗分の空間に、モールのように多数の店舗を出店することができる。
<関連する特許>
- 特許第6538012号(空間拡張技術1)/特許第6538013号(空間拡張技術2)/特許第6672508号(空間拡張技術3)/PCT/JP2019/044593、特許第6936465号(ゴースト処理)、US17/775656
2:『体験共有パッケージ』〜他のユーザーと体験を共有することができる技術群〜
自分が体験している風景や商品を、他のVR空間にいるユーザーと共有できる特許技術のパッケージ。VR空間内のコミュニケーションを加速させることが可能です。
<詳細>
複数のユーザーがVR空間内の異なる環境にいる場合、ユーザー同士はお互いの状況(場所や見ている物)を把握できず、円滑なコミュニケーションの妨げとなる。そこで、ユーザー同士の状況を同期させる技術を開発。これによりVR空間内のコミュニケーションUXを向上させることができる。
<関連する特許>
- PCT/JP2021/020889、特許第7055527号(ステータスシンクロ1)/
- PCT/JP2021/029641、特願2022-529032(特許査定済み)(ステータスシンクロ2)/
- PCT/JP2019/044593、特許第6936465号、US17/775656(ゴースト処理)
3:『仮想空間インターフェースパッケージ』〜VR空間でできることを増やす技術群〜
現実空間にある機材を、VR空間内で正確に操作できる遠隔操作に関する特許技術と、VR空間内での操作に関する特許技術のパッケージ。現実には目視できない場所での作業や、VR空間での複数ユーザーによる共同作業なども可能になります。
<詳細>
現実空間にある機材のスペックや対象空間を、VR空間内にシミュレートまたはセンシングして再現。それらをデジタルツインに反映させることで、現実に実現可能な操作のみを正確に行うことができる。
また、操作可能なオブジェクトのコピーを生成し、ユーザーの手元に表示させる技術も複合。コピーをコントローラとし、対象のオブジェクトに直接触れることなく操作できる。またコピーの共有によって、教師の操作を生徒が手元で観察するなど、現実では不可能なシチュエーションを提供して、難しい技術指導などにも応用できる。
<関連する特許>
- 特許第6933849号(バーチャルインターフェイス)/PCT/JP2020/020547(ゴーストコントローラ)/特許第6933850号(ゴーストコントローラ)
ABALは今後も、「ロケーションベースVR」の領域において高品質なVRコンテンツを制作し、特別な体験価値を創出してまいります。
<以上>
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