グローブ型VRコントローラー「Contact Glove」が9月下旬にリリース
この記事の目次
Diver-X、SteamVR対応のグローブ型コントローラ「Contact Glove」を発表
9月下旬にKickstarterにてリリース(6万5千円から)
業界最高レベルの触覚フィードバックとフィンガートラッキング、マグネットで簡単に着脱できるコントローラで更なる没入体験を実現します。
▼Kickstarterページ
Contact Gloveとは
コンタクトグローブは世界初*の触覚フィードバック機能を搭載したグローブ型VRコントローラーです。形状記憶合金(SMA)とリニア・バイブレータ(LRA)を使用した独自の触覚モジュールにより、リアルな触覚とデバイスのコンパクトさを両立しました。Contact Gloveを使用することで、ユーザーはVR空間内のものに触れる感覚を得ることができ、より没入感の高いゲームやメタバース上でのコミュニケーションを楽しむことができます。
(*振動等を使った触覚フィードバックではなく、圧力を提示できる触覚フィードバックモジュールを搭載し、コンシューマ向けにリリースしているという点で世界初)
また、触覚フィードバックだけでなく高度なフィンガートラッキングや磁石で着脱できるコントローラも兼ね備えています。人差し指の側面には3つの磁気センサが埋め込まれており、後付けのコントローラ無しでも正確なボタン入力・スライド入力を行うことが出来ます。
既存のVRコントローラと同等以上の機能を持たせながら、より自然な装着ができるグローブ型、コンシューマ向けを想定した低価格を実現しました。今後のVR体験におけるコントローラーのスタンダードとすることを目指し開発を進めてきました。
形状記憶合金(SMA)とリニア・バイブレータ(LRA)を用いた触覚フィードバックモジュール
我々は形状記憶合金を用いたコンパクトで安価な触覚フィードバックモジュールを開発しました。この触覚フィードバックモジュールは電子回路が組み込れ、指を包み込む形で筒状に加工されたフィルムと、コイル状に加工された形状記憶合金によって構成されています。コイルは指の左右それぞれの側面に配置され、その両端はフィルムに溶接されています。グローブに内臓された電子回路からコイルに電圧が印加されると、コイルが自己発熱し収縮します。コイルが収縮することでその両端に接続された筒状のフィルムは指の腹を圧迫する形で運動します。このように指の腹を圧迫することで触覚フィードバックを行うのが我々の触覚グローブの革新的な点です。形状記憶を使うことで既存の振動モータを使ったグローブよりリアルな触覚を再現しつつ、コンパクトなデバイスにすることが出来ました。
また、付属のSDKを使えばものに触れる感覚だけでなく、魔法や炎を持っている感覚をデザインすることも出来ます。現実世界の触覚を再現するだけでなく、誰も触れたことない・体験したことのない触覚を新たにデザインできるという点で、ゲーム体験の幅を大きく広げることが出来ると考えています。
独自開発の曲げセンサとIMU、赤外線センサを用いたフィンガートラッキング
リアルな触覚フィードバックを行う為には、精密なフィンガートラッキング技術が欠かせません。独自開発した曲げセンサと加速度センサ(IMU)、赤外線距離センサを組み合わせ、指の曲げ・親指の開き、*親指と各指の距離を精密にトラッキングします。(*動画中では未実装)
専用のドライバも開発済みで、専用のドングルを用いてPCと接続すれば既存のコントローラと同じようにSteamVRコンテンツ上で使用することが出来ます。
グローブ内部に組み込まれているセンサは最大限薄型化されており、ユーザーにその存在を忘れさせ、VR体験に最大限没入できるようにデザインされています。
マグネットで簡単に着脱できるコントローラー
コンタクトグローブは人差し指の側面に3つの磁気センサを搭載し、グローブ単体でもボタン入力・スライド入力を行うことが出来ますが、より正確な入力を求められる方の為にマグネットで簡単に着脱できるコントローラも開発しました。グローブとしての機能を最大限に活用したいときは取り外す、正確な入力をしたいときは取り付けるなどの使い方ができます。
また、グローブ側のマグネットバーはコントローラ以外にも様々な機器をマウントできるようになっており、今後このバーを用いた拡張機能をリリースする可能性もあります。
ホットスワップ対応のバッテリー
Contact Gloveはホットスワップ対応のバッテリーを搭載しており、無線接続で動作します。
バッテリーの持続時間は、触覚モジュール搭載モデルで約2時間、非搭載モデルで約5時間です。
あらかじめ充電したバッテリーを用意しておけば、充電が切れてもバッテリーを交換することで連続で使用することが出来ます。
業界スタンダードに対応したSDK
UnityやUnrealEngine環境で簡単にフィンガートラッキング、触覚フィードバックを実現する為のSDKが付属します。
また、SDK内にはグローブの性能を最大化する為の先進的なアルゴリズムが実装されています。
モデルベースの触覚フィードバックモジュール制御
SMAコイルへの印加電圧に応じた温度変化、収縮速度、指の太さに応じた収縮量をモデル化しました。
これにより、省電力で触覚フィードバックモジュールを動作させながら、応答速度の向上・装着者間の提示圧力の個体差を吸収します。
ユーザーの手の運動予測に基づく投機的実行アルゴリズム
3D空間内での、ユーザーの手の加速度・位置・指の状態と3Dオブジェクトとの位置関係をリアルタイムに計算し、ユーザーが実際に3Dオブジェクトに触れる前に、その接触を予測します。
これにより、ユーザーが3Dオブジェクトに触れる前に、触覚フィードバックモジュールに対して触覚提示の指令を出すことができ、応答性を向上させることが出来ます。
価格
為替レートの変化、原材料費の高騰により、価格は予告なく変更される可能性があります。
出展情報
- 9/15~ 東京ゲームショウ
https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2022/jp/display/exhibit-list.html?lang=ja&grp=VR/ARコーナー - 9/20頃~ b8ta 有楽町
- 2023年 1/4~ CES ラスベガス
Diver-X株式会社 会社概要
- 会社名 :Diver-X株式会社
- 設立 :2021年3月
- 本拠地 :東京都中央区
- 代表者 :代表取締役 迫田大翔
- WEBサイト: http://diver-x.jp
- 公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCM7snWBoczolEKr5rsiYF6w
- 会社公式Twitter :@DiverX_VR
- 資本金 :3,050万円 (資本準備金含む)
- 従業員 : 9名(業務委託含む)
お気軽に以下のメールアドレスからお問い合わせください。
contact[at]diver-x.jp([at]を@に変えて下さい)
<以上>
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