「ゆうちょ銀行ビジネスカード」 とは、メリットとデメリットを詳しく解説

「ゆうちょ銀行ビジネスカード」 とは、メリットとデメリットを詳しく解説

ゆうちょ銀行の中小企業向け法人カード「ゆうちょ銀行ビジネスカード」とは

ゆうちょ銀行の法人カードは一般カードとゴールドカードの2種類、年会費は有料

「ゆうちょ銀行ビジネスカード」とは、中小企業におすすめの法人カードです。 ゆうちょ銀行により小規模事業者の経費精算・管理業務のDX化を支援することを目的として2024年11月1日から一般カードとゴールドカードの2種類が発行されます。

ゆうちょ銀行の法人カードを中小企業が導入する主なメリットとして、クレジットカード決済による振込手数料の削減、利用明細での経費の可視化、会計ソフトとの連携による経理処理の効率化、そしてETCカードの追加による交通費精算の合理化などがあります。

楽天ではなく三井住友カードとの提携カード

ゆうちょ銀行ビジネスカードは資本提携関係にある楽天ではなく中小企業向けビジネスカードで実績がある三井住友カードと提携して発行されています。

楽天グループとゆうちょ銀行の親会社である日本郵政グループは2021年3月12日に資本・業務提携を発表し、日本郵政が楽天に約1500億円を出資することで楽天株式の8.32%(当時)を取得するという踏み込んだ内容となっており、楽天カード ゆうちょ銀行デザインも発行されているので、楽天カードとゆうちょ銀行の提携による法人カードだと思いましたが、ゆうちょデビットで協業している三井住友カードとの提携クレジットカードとなっています。

法人カードがおすすめできる中小企業の特徴

対象者はカード使用者が20名以下の法人、個人事業主は対象外

ゆうちょ銀行の法人カードは従業員を含めて、1社あたりの法人カード使用者が20名以下の法人が対象で、個人事業主は対象外です。 ゆうちょ銀行ビジネスカードの年会費は、一般カードが使用者1名で1,375円(2名以降は1名につき440円)、ゴールドカードが使用者1名で11,000円(2名以降は1名につき2,200円)となっています。

ゆうちょ銀行ビジネスカードの種類と特徴について

2種類あるゆうちょ銀行ビジネスカードの一般カードとゴールドカードの大きな違いは年会費です。一般カードは使用者1名で1,375円、2名以降は1名につき440円ですが、ゴールドカードは使用者1名で11,000円、2名以降は1名につき2,200円とやや高額になります。 

ゆうちょ銀行ビジネスカード 一般カードについて

ゆうちょ銀行ビジネスカード 一般カードは、経費精算の合理化、会計ソフトとの連携、ETCカードの無料追加といったメリットがあります。 カード決済による振込手数料削減や利用明細による経費の見える化で経費精算を効率化し、会計ソフトへのデータ取込で経理処理も効率化できるうえ、ワールドプレゼントポイントが0.5%の還元率でたまります。

年会費は無料でETCカードを追加でき、複数枚の発行も可能です。 年会費は使用者1名で1,375円、2名以降は1名につき440円です。

ゆうちょ銀行ビジネスカード 一般カードについて

項目 内容
カード名 ゆうちょ銀行ビジネスカード(一般カード)
発行会社 発行会社ゆうちょ銀行(三井住友カードと提携)
提供形態 法人向けクレジットカード(Visaブランド)
対象 カード使用者20名以下の法人(個人事業主は対象外)
年会費 使用者1名:1,375円
2名以降:1名につき440円
ETCカード:無料(前年度にETC利用がない場合は、翌年年会費 550 円
ポイントプログラム ワールドプレゼントポイントが、利用金額の合計 1,000 円(含む消費税および地方消費税)ごとに1 ポイント貯まる
ポイント還元率 0.5%
支払い方法 1 回払い(法人名義口座から自動払込みまたは口座振替)
主な機能 – Visaのタッチ決済
– 経費精算の合理化
– カード決済による振込手数料削減
– 利用明細での経費の可視化
– 会計ソフトとの連携
– 経理処理の効率化

ゆうちょ銀行ビジネスカード ゴールドカードについて

ゆうちょ銀行ビジネスカード ゴールドカードは、一般カードの上位カードで、年会費は使用者1名で11,000円、2名以降は1名につき2,200円です。

ゆうちょ銀行ビジネスカード ゴールドカードについて

項目 内容
カード名 ゆうちょ銀行ビジネスカード(ゴールドカード)
発行会社 発行会社ゆうちょ銀行(三井住友カードと提携)
提供形態 法人向けクレジットカード(Visaブランド)
対象 カード使用者20名以下の法人(個人事業主は対象外)
年会費 使用者1名:11,000円
2名以降:1名につき2,200円
ETCカード:無料(前年度にETC利用がない場合は、翌年年会費 550 円
ポイントプログラム ワールドプレゼントポイントが、利用金額の合計 1,000 円(含む消費税および地方消費税)ごとに1 ポイント貯まる
ポイント還元率 0.5%
支払い方法 1 回払い(法人名義口座から自動払込みまたは口座振替)
主な機能 – Visaのタッチ決済
– 経費精算の合理化
– カード決済による振込手数料削減
– 利用明細での経費の可視化
– 会計ソフトとの連携
– 経理処理の効率化

ゆうちょ銀行ビジネスカードはこんな方におすすめ

  • 経費精算を効率化したい企業
  • 法人カードを検討中の中小企業
  • 会計ソフトと連携させたい法人
  • ETCカードを無料で発行したい企業
  • 経費処理の負担を減らしたい事業者
  • 経費の支払いでポイントを貯めたい事業者
  • 銀行振込手数料を節約したい事業者
  • クレジットカードの利用でキャッシュフローを改善したい法人
  • ゴールドカード特典を活用したい中堅企業
  • 経理処理を合理化したい個人事業主
  • クレジットカードで一元管理を目指す企業
  • コストを抑えて法人カードを利用したい法人

ゆうちょ銀行ビジネスカードは小規模の法人におすすめ

ゆうちょ銀行ビジネスカードは、経理業務の効率化やETCカードの無料発行といった特徴により比較的小規模の中小企業におすすめの法人クレジットカードです。特に、中小企業にとっては、コスト管理がしやすく、会計業務の自動化が進むという利点が大きいでしょう。

ポイントも還元されますが、他の法人カードと比較して特典面での大きな強みは少ないものの、ゆうちょ銀行の信頼性と三井住友カードの強力なサポート体制がバックボーンとして安心感を提供しています。

ゆうちょ銀行ビジネスカードのメリットとデメリット

ゆうちょ銀行ビジネスカードのメリット

ゆうちょ銀行ビジネスカードは、経費精算の効率化と会計ソフトとの連携により経理業務を合理化します。無料のETCカード発行や、Visaブランドの世界的な利用性も特徴です。これらのメリットにより、企業の経費管理と業務効率の向上を支援します。

1. 経費精算の効率化

まず、ゆうちょ銀行ビジネスカードは、経費精算を合理化し、振込手数料を節約できるメリットがあります。個別の領収書を集める手間を省き、カード利用明細が自動的に管理されるため、手間が大幅に軽減されます。このメリットにより、時間の節約や正確な経費管理が可能となります。

2. 会計ソフトとの連携

ゆうちょ銀行ビジネスカードの利用情報を会計ソフトと連携させることで、経費データが自動で反映されます。これにより手作業の入力ミスを防ぎ、経理作業のスピードと正確性が向上するメリットもあります。会計業務が複雑な企業にとって大きな利点となるでしょう。

3. ETCカード無料発行

ゆうちょ銀行ビジネスカードには、ETCカードが無料で付帯されます。法人向けに複数枚のETCカードを発行することが可能であり、車両管理が必要な企業にとっては大きな利点となります。

4. Visaブランドの信頼性

ゆうちょ銀行ビジネスカードは、世界中で利用できるVisaブランドの信頼性があります。海外出張やオンライン決済にも対応しており、企業のグローバルなビジネス展開をサポートします。

ゆうちょ銀行ビジネスカードのデメリット

ゆうちょ銀行ビジネスカードは、年会費が必要で、利用には審査があります。また、他の法人カードと比べて特典が少ない点もデメリットです。小規模企業や新規事業者にとっては、これらの点が課題となる可能性があります。

1. 年会費が発生する

ゆうちょ銀行ビジネスカードは年会費が有料というデメリットがあります。 小規模な企業や個人事業主にとっては、このコストが負担となる可能性があります。 年会費永年無料の法人カードで実績がある三井住友カードとの提携カードだけあって残念です。

2. 利用審査がある

カードの発行には審査が必要で、企業の財務状況によっては審査に通過しない場合があります。特に創業したばかりの企業や、財務実績が乏しい場合、この審査プロセスは障害となり得る欠点です。

3. 利用限度額の制限

カードの利用限度額は法人の信用状況に応じて設定されますが、特に小規模企業では限度額が低く設定される場合があります。高額な経費が頻繁に発生する企業にとっては、この点がデメリットとなるでしょう。

4. 他の法人カードとの比較で特典が少ない

他社が提供する法人カードと比較すると、特典やキャッシュバックなどのリワードプログラムが少ない点が挙げられます。特にリワードを重視する企業にとっては、物足りない欠点となるかもしれません。

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法人カード専門家 山本

監修者:山本克彦金融アナリスト 1976年東京都出身。某大手金融会社を独立後、15年以上に渡り金融アナリストとして活動。ライターとしては大手ニュースサイトに連載経験あり。 自身も複数会社を経営し、通算で法人カードを15枚以上作成経験あり。 座右の銘は「死ぬまでに1円でも多く得したい。」

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