E epsilon/東日本大震災あれから10年、「英語で校歌」プロジェクトをクラウドファウンディングでスタート。一校目は石巻小学校「だるま」の歌

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E epsilon/東日本大震災あれから10年、「英語で校歌」プロジェクトをクラウドファウンディングでスタート。一校目は石巻小学校「だるま」の歌

「英語で校歌」プロジェクトの第1弾として、宮城県石巻市の小学校に英語の歌を贈りたいと思います。

★クラウドファンディングのURL
https://camp-fire.jp/projects/view/348581

本来は「英語で校歌」を作るところですが、「石巻小学校の校長先生」がぜひこの歌を英語にしてみんなで歌いたい、どんな英語になるか楽しみだ、とおっしゃったことから、今回は100年以上も歌い継がれている伝承歌「だるま」を英語の歌にすることにしました。

100年以上歌い継がれてきた 石巻小学校ー伝承歌「だるま」    

 
               

 どこの山から出てきただるま  
 ケットにくるまりけろりんかん  

 きもをつぶした顔のまえを      

 あらいうき世の風がふく 

 ほうり出されて起きてはみたが

 どっちが西やら東やら
 こんなざぜんは役にたたぬ
 いっそこのままねてしまえ 

「英語で校歌」はこうして作ります。

1.生徒たちに校歌を作詞(または作曲も)してもらいます。既存の校歌を英訳するのではありません。
      もちろん今ある校歌を英語の歌詞でもいいのです。

2.音楽専門の大学教授や講師陣の協力で、英語の校歌を完成させます。

3.校歌の楽譜と歌のデモテープ、英語の音声CDを贈ります(吹奏楽部用などのアレンジが必要な場合も対応します) 

校歌を作詞する過程で英語の表現を学び、歌うことで英語の音に自然に触れることができます。

また、先生方は英語の表現や日本人が教えるのが難しいと言われるフォニックスを教えることができます。フォニックスとは読み方のことで、th chの音や a, oでも二つの読み方がありこれらの発音の練習のことです

「歌う」という生活で行なわれる行為で、英語を難しいと考える前に自然で身近なものにとらえ楽しんでもらいたいと思います。このプロジェクトでは、以下の方々から協力を得てつくる予定です。

協力大学:桜美林大学芸術文化学群 松岡邦忠研究室
松岡邦忠(Kunitada Matsuoka)
東京藝術大学大学院卒業。ベルリン国立芸術大学卒業。桜美林大学芸術文化学群教授。
守田 優(Masaru Morita)
芝浦工業大学副学長。水文学者。詩人。日本国際詩人協会会員。詩集『森の雫』発行。2020年日本国際詩人協会賞(優秀賞)受賞。
カーター・ティモシー(Timothy Cater)
米国ジュリアード音楽大学卒業。桜美林大学非常勤講師。名古屋フィルハーモニー交響楽団元首席クラリネット奏者。
山内優仁(Eugene Yamauchi)

オックスフォード大学卒業。東京大学教養学部・学術支援専門員(英訳)。

川崎 裕(Yu Kawasaki)
京都大学経済学部卒業。英国サセックス大学院フィルム学科卒業。吉本ホールディングス所属
 

今回、英語の歌詞は我々が考えます。鼓笛隊が演奏するりっぱな曲なので、英語バージョンは軽快なサンバ調かなにかに編曲できたらと思います。できた楽譜と歌のデモテープ、英語の音声練習CDを贈ります。そしてみんなで楽しく英語の歌を練習し歌いたいと思います。また、指導の過程で我々と石巻小学校の先生方とが緊密に連絡を取れるようにタブレットを寄贈したいと考えています。

 

なぜ、「英語で校歌」プロジェクトなのか

一年生から六年生までが興味を持って英語に向かい、毎日でも実践でき、英語が自然に体感できるからです。

民間の考えだと中々取り入れてもらえないが、このプロジェクトなら受け入れられると思ったからです

1)語学を獲得する上で大事なことは「ことばの体感」と「動機付け」ですが、日本の英語教育はスタートが遅く

この二つがなされないまま「話させる」ことに向かうので、学校で習うだけで はなかなか上手になりません。

 ことばの体感(ことばを意味もわからず音で聞く、同じことを何回も聞く)をする→好きなことばを発する→評価される(親や他人に褒められる)→評価する(自分自身で評価、仲間からの評価)→言葉を使って伝え、何かをする。つまり日本語を習得するのと全く同じ方法です。

そして次に大事なことが動機づけ。動機づけは暗記からは生まれません。またお膳立てされた会話練習は、高学年になればやりたくない子が増えます。英語を「道具として」使って何かをやること、考えさせることが大事です。高学年の生徒たちは歌詞を作ることで、表現の面白さや動詞を始めことばの多様性など、学校では習わないことに興味を持ってくれると思います。
 

「歌う」という自然な行為で英語が体感でき身近なものになれば大成功です
そして英語になれてきたら、理科の実験や算数を通して英語を学ぶプロジェクトを提案したいと思います。

2)将来、英語の格差で受験できなかったり職業につけないと言う不公平なことが起きないように、このプロジェクトで英語教育に一石を投じたいと思いました。英語教育がなかなか進まないのは、上に書いたこと以外に英語の環境がバラバラで、おとな側(教育関係者を含め)に認識の違いが出たり、誤解を指摘しないままできたことも原因だと思われます。 

私の塾の近くは、外国人が多く住んでいて、色々な国の言葉が聞こえてきます。公立校でも毎日英語クラスがあり外国人講師が常駐している学校もあります。塾も多種多様で多くの生徒が英語の塾を掛け持ちしています。

しかし、そんな環境を与えてあげられるとはかぎりません。月に1度しか英語のクラスがなかったり、外国人に滅多に会わないところもあります。塾も暗記中心の受験塾しかないところもあります。こういった英語環境の差から大人の意識の違いも生まれてきます。

「バイリンガル教育」に対する誤解
英語教育の理想として語られるのは幼い頃から始める「バイリンガ ル教育」、しかしそこには、危険性も潜んでいます。「バイリンガル」とは母国語+1カ国語の習得です。「母国語と外国語を合わせて100%の言語能力」というわけではありません。それぞれの言語が50%しか習得できていない場合は「50%の言語能力」しか持ち合わせていません。

日本での教育をしっかりと受けてバイリンガルを目指すことが大切ですが、そのためには文科省は 日本の学校に通ってもきちんとバイリンガルが育つことを保護者に示す必要があります。IBプログラムをはじめとして外国のカリキュラムを持ってくるのではなく、日本人にあったカリキュラムを作ることが必要です

「日本から離れないから英語はいらない」という誤解
今後、海外から日本へやってくる人は増えることでしょう。国内の企業においても、海外の方と仕事をする機会が増えるはずです。 もしも、上司や部下が外国人だったら? 同僚が全員、英語で話していたら? これは、海外で仕事をするよりも辛い状況かもしれません。海外に出かけていくだけではなく、海外から入ってくる人たちとどうやって共存していくかの視点からも英語教育をもう一度見直すべ きです

「日本語も使いこなせないうちに、英語は無理だ」という誤解 
「日本語がしっかり身についていないなら英語の勉強は早い」という声もよく耳にします。確かに、勉強は後からでもいいでしょう。ただし、外国語が持っている言語文化は、幼い頃から触れ、慣れておく必要があります。英語圏の人のように、言いたいことを最初に言い切る文の構成は、最後に述語が来る日本語とは大きな違いがあります。「英語人」になって英語を話すことは、多くの人が思っているよりもずっと難しく、幼い頃からの訓練が必要です。また、日本語の観点からも、違う言語を勉強することで言語全体に対しての感覚が研ぎ澄まされます。 比較をして初めて日本語の素晴らしさも分かるのです。

「日本人に合う独自の英語教育カリキュラム」の作成が早急に必要です。

この10年間、幼児から高校生、初心の生徒さんからインター生さんまで「理科や算数を使って」英語を教えてきました。このカリキュラムで幼児や初心者も教えられることを知ってほしくて色々な学校に体験授業に出かけましたが、公立学校では試してもらえませんでした。文科省は色々な方面からの意見を聞き、試行錯誤を繰り返しても日本の子供にあったカリキュラムを作り上げる必要があると思います。

忙しい現場の先生方のサポートにも配慮し、教えやすく費用もかからないようにと考えこのプロジェクトに行きつきました。

どんないい考えも実践できなければ絵に描いた餅にすぎません。石巻の子供さん達の歌声がきっと何かを私たちにもたらしてくれると信じています。
 

「E epsilon」は英語による格差が生まれないように取り組みます。

代表 川崎 美智子
東京都江東区大島6-15-1.NS1405
kmichiko0220@gmail.com

日本の公立学校,インターナショナルスクールでの教員経験を生かし、カリキュラムの作成、教科書の作成、
外国人をはじめとする講師の育成、講演や相談会などの企画
第二外国語は自然科学を使って導くことのメリットから「麻布メソッド」理科、算数で英語を発案
幼稚園、初心者向けに「1+1で英語が伸びるドリル」をカドカワから出版

今までの活動
2011年3月株式会社「マリー」を設立。(前会社)
ベッキー先生が、人気番組「世界一受けたい授業」出演(日本テレビ)
熊本県芦北町で、地元の子どもたち30人と「英語で理科キャンプ」を実施。
埼玉県八潮市の市民祭りに「英語で理科実験」の出演
熊本日日新聞掲載
2013年
イギリスの湖水地方で「理科キャンプ」を実施。
2015年
雑誌『プレジデント』『プレジデントファミリー』掲載
2016年
熊本阿蘇地震復興支援、ボランティア英語授業を南阿蘇村で10回開催
産経新聞掲載
2017年
新宿区成城中学校、港区赤坂小学校、横須賀「ケンコウ幼稚園」等のj派遣授業
TSUTAYA、T-KIDS柏の葉教室、京都西本願寺保育園の派遣授業を実施
2018年
立命館小学校、T-KIDS梅田教室で授業開始
2020年
石巻小学校伝承歌「だるまの歌」を英語で作詞、編曲するプロジェクト開始

熊本県出身 
明治大学文学部卒業 
元東京都公立中学校国語科教員 
元西町インターナショナルスクール教員 
現東京西麻布マリースクール校長 
現E-epsilon代表 
日本CLIL教育学会会員 
国際教育研究所会員
著書「1+1で英語が伸びるドリル」 カドカワ出版閉じる

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