有限会社言問学舎/改めて、亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。鎮魂と顕彰の、資料豊富な1冊です。
今年、あの震災から満10年の時を迎えます。津波の被害を受けた被災地では、被災された方たちが懸命にその後の日々を歩んで来られたことをお聞きしておりますが、かつて町が存在した場所が破壊され、かさ上げや区画変更がなされたため、昔日のおもかげをとどめていない土地も多くあります。
本書を出版するにあたり、著者であり有限会社言問学舎の経営者である小田原漂情が、2020年9月26日から27日にかけて、仙台から野蒜・宮戸島(奥松島)、石巻-女川、南三陸(志津川)、陸前高田、大船渡、釜石、宮古までの沿岸各地を自ら取材し、撮影した写真を表紙及び口絵として掲載したほか、綿密な口絵解説で、詳しく各地のこと、被災のことを解説しています。
また本書の中には、1960年代から70年代にかけての大変貴重な東北地方の鉄道写真を掲載しています。東北地方在住の方などから、「なつかしい仙石線の電車の写真が見られた・たしかにあの通りだったね。」などの言葉が寄せられております。また小説についても、「主人公とかつての同級生の恋の行方が気になって仕方なかった。」や、「みずみずしい交流が鮮やかに浮かび上がります。」などの声を寄せていただいております。3月11日という忘れられない1日を前に、亡くなられた方々のご冥福改めて深くお祈りするとともに、多くの方に、本書を手にとって昔日の三陸に親しんでいただけるよう、ご案内致します。
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