ベネッセホールディングス/岡山大学とベネッセがSDGsを軸に3ヵ年の共同研究を開始

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ベネッセホールディングス/岡山大学とベネッセがSDGsを軸に3ヵ年の共同研究を開始

 岡山大学(岡山県岡山市:学長 槇野 博史)、株式会社ベネッセホールディングス(岡山県岡山市:代表取締役社長 安達 保、以下:ベネッセ)は、2020年度から2022年度の3ヵ年をかけて、地域の持続可能性と「well-being:ウェルビーイング」の学術的研究を進めることを決定いたしました。直島メソッド(※1)ならびに公益資本主義が、直島・犬島・豊島の3島を中心とした地域や住民の「well-being:ウェルビーイング」にもたらした変化とそのメカニズムについて調査し、学術的な成果としてまとめます。
【共同研究の背景】
 岡山大学は、理念「高度な知の創成と的確な知の継承」、目的「人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築」の下、教育研究と社会実装に取り組んでいます。「SDGsに関する岡山大学の行動指針」を策定し、岡山大学SDGs推進本部などの体制を整備し、SDGsを推進しています。2017年には、日本政府から国立大学で唯一の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。
 「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」として、地域とともに社会課題解決への取り組みをデザインし、そのプロセスを岡山から世界に発信し、また世界で実証しています。地域や世界のさまざまなステークホルダーと連携し、互いの経験や知見を持ち寄り、新たな知や価値を創り出す「オープンイノベーション」の取り組みを積極的に進めています。
 
 ベネッセグループは、「Benesse=よく生きる」の企業理念のもと、お客さまの向上意欲と課題解決を一生涯にわたって支援する企業グループとして、創業以来 65 年にわたり、「教育」や「介護」分野を中心に社会課題の解決に取り組んでいます。企業理念「よく生きる」を英語でwell-beingと訳しており、理念に基づいたベネッセグループの活動は、近年取り組みが加速する「持続可能な開発目標:SDGs」 の目指す方向性や精神と根底で合致しています。
 持続可能な社会の実現に向けた取り組みをグループ全体で強化することを目的に、2018年度には、全常勤取締役を委員とするサステナビリティ推進委員会を設置し、グループの進む方向を示す「サステナビリティビジョン」を策定しました。2019年度には、そのビジョンに基づき、事業戦略と連動した重点活動であるマテリアリティ(※2)を決定しています。

 このようななか、岡山大学とベネッセは、このたび両者が注力するSDGsを軸に、2020年度から2022年度の3ヵ年をかけて、「well-being:ウェルビーイング」の学術的研究を進めることを決定いたしました。「直島メソッド」ならびに「公益資本主義」が、直島・犬島・豊島の3島を中心とした地域や住民の「well-being:ウェルビーイング」にもたらした変化とそのメカニズムについて調査し、他地域・国にも応用可能なモデル化を含め、学術的な成果としてまとめる共同研究を開始します。(共同研究の概要は次ページ以降参照)

 このたびの共同研究は、岡山大学の研究力により、ベネッセグループが掲げる「サステナビリティビジョン」の5つの活動方針にもある、「地域との価値共創」を学術的に検証するものであり、研究成果を社会へ発信・共有することで、「知見の社会還元」を実現するものです。
 岡山大学とベネッセは今後も、あらゆるステークホルダーがより「よく生きる」持続可能な社会の実現に向けて、一丸となって取り組んでまいります。

※1:「直島メソッド」:
ベネッセホールディングスは、福武財団とともにベネッセアートサイト直島の活動を通して、アートを媒介とした地域づくりに30数年にわたり取り組んでいます。瀬戸内の自然や、建築の特性を活かして制作、展示されるアートは、その場所固有の空間をつくり出し、作品の発するメッセージをより強く体感できます。そうしたアート体験や風景、地域の人々との交流を通し、「よく生きる」を考える機会となることを目指してきました。直島を中心とした活動は、「瀬戸内国際芸術祭」の開催につながり、その手法は「直島メソッド」として海外でも紹介されています。
※2:ベネッセの「サステナビリティビジョン」(5つの活動方針)と「マテリアリティ」(重点活動)
https://www.benesse-hd.co.jp/ja/sustainability/materiality/index.html

【瀬戸内サステナビリティ&ウェルビーイング研究プロジェクト概要】
2020年度から2022年度(3ヵ年)で、直島・犬島・豊島の3島を中心として、いわゆる「直島メソッド」ならびに「公益資本主義」が地域や住民の「well-being:ウェルビーイング」にもたらした変化ならびにそのメカニズムについて調査し、学術的な成果としてまとめ、発信する。

<目的>
・直島・犬島・豊島(以下3島)における過去・現在の地域課題の整理
・3島における、いわゆる「直島メソッド」ならびに「公益資本主義」の諸活動・エコシステム・効果の分析、および地域発展モデル化
・3島他における主観的並びに客観的ウェルビーイング指標の設計、および調査分析

<共同研究メンバー>
a.岡山大学(主なメンバー)

研究科 専門分野 担当分野
釣 雅雄 社会文化科学研究科 研究科学長/教授 経済政策 ウェルビーイング・モデル構築ならびに
その評価
西田 陽介 社会文化科学研究科 准教授 経営戦略 企業戦略・CSRとしての直島モデル
頼藤 貴志 医歯薬学総合研究科 教授、
高尾 聡 同 講師
疫学、社会関係資本 健康・環境面におけるウェルビーイング
青尾 謙 ヘルスシステム統合科学研究科 講師 社会イノベーション、フィランソロピー 直島モデルのエコシステムと社会イノベーション、SDGsとウェルビーイング

b.海外協力機関
・Center for Japanese Studies, University of Michigan
・The Harvard T.H. Chan School of Public Health
・Oxford University
・Sheffield University 他

c.ベネッセグループ・関連組織
・株式会社 ベネッセホールディングス
・株式会社 直島文化村
・公益財団法人 福武財団
・公益財団法人 福武教育文化振興財団

【国立大学法人岡山大学 学長 槇野博史 コメント】
 新型コロナウイルスの流行を経て、新たな社会を作っていくにあたっては、人間の価値や豊かな生き方が重要になります。SDGsを推進してきた本学とベネッセの共同研究を通じて、サステナビリティとウェルビーイングとは何かを研究し、世界に発信していきたいと考えています。

【株式会社ベネッセホールディングス 代表取締役社長 安達 保 コメント】
 資本主義の転換期の鍵はSDGsにあります。課題先進国の日本がどのようにSDGsに貢献していくかは重要な視点です。直島を中心にベネッセが取組んできた地域再生モデルを一つのヒントに、Well-Beingを実践する方法を研究し、これからの時代のWell-Beingに貢献できればと思います。

【7月22日:直島での対談】
 7月22日、槇野岡山大学学長と安達ベネッセ社長が直島を訪問しました。アートによる地域再生の取り組みと新型コロナウイルス感染症流行後の地域のあり方、SDGs、両者で実施する共同研究プロジェクトをはじめとした「well-being:ウェルビーイング」をテーマに対談を実施しました。当対談を含め、岡山大学のSDGs推進について、岡山放送(OHK)が特番:瀬戸内から創る『幸せな未来(仮題)』を放送予定です。写真はその撮影風景です。

 

■岡山大学 SDGsサイト
https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
■SDGsの達成に向けた岡山大学の取組事例集
https://sdgs.okayama-u.ac.jp/efforts/
■ベネッセ サステナビリティサイト
https://www.benesse-hd.co.jp/ja/sustainability/index.html 
■ベネッセアートサイト直島
https://benesse-artsite.jp/
ベネッセアートサイト直島は、瀬戸内海の直島、犬島、豊島を舞台に、株式会社ベネッセホールディングス、公益財団法人福武財団が展開するアート活動の総称です。

 

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