オーナーオーナー／良質な探究学習体験デザインに関する共同研究を開始！

総合的な探究の時間とは、変化の激しい社会に対応して探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための力を育成する授業です。国の学習指導要領改訂に伴い、2022 年度から高等学校で本格実施が始まり、高校生が自ら探究したいテーマを設定し、調べてまとめて発表することが求められます。
株式会社オーナーでは、オンラインのキャリア学習教材「GATEWAY」の開発を進めています。「GATEWAY」上には，地域で活躍する社会人のインタビュー記事や、企業の課題解決の事例等、多様なコンテンツを収録しております。身近な地域の企業人や、アーティスト、医療関係者を始めとした「地域の探究者」、活躍の場を東北に限らず、国内外で活躍しているクリエーター、起業家などの「国内外の探求者」による探究に関する独自記事の掲載を行い教材の充実に取り組んでいます。
またこれまで、宮城大学地域資源マネジメント研究室は、地方創生等の研究や大学生の実践活動など、探究学習につながる活動を行ってきました。

今回の共同研究では「良質な探究学習体験はどのようにデザインできるか？」を研究軸とし、①探究学習教材の事例調査②ICT教材の開発と実証③探究学習の評価指標開発④開発したコンテンツの実装を実施し、産学官連携でコンテンツの開発を進めてまいります。

今後も株式会社オーナーと宮城大学は共同研究を通じた地域の担い手となる人材の育成を目指し、子どもたちに自己発見と探究の魅力を届けられるコンテンツ開発を目指していまいります。

 ■共同研究概要　　　　 　　　　　　　　　                      

【研究目的】
株式会社オーナーは2021年に設立し、子供たちの主体性（オーナーシップ）を育むICT教材を開発している。宮城大学と㈱オーナーの産学連携に加え、行政やNPOなどの地域における教育支援機関と協働することで、社会課題の解決に資する地域教育事業モデルのコンテンツ開発に関する研究を行い、地域社会に研究を通して貢献することを目的とする。

【研究概要】
①   近年展開される探究学習教材の事例調査
②   タブレットなどのデバイスを用いたICT教材の開発と実証
③   探究学習における評価指標の開発
④   開発したコンテンツの実装

■GATEWAYとは

本サービスは、文部科学省が進めるGIGAスクール構想により全国の生徒に一人一台配布されるタブレット端末での総合学習、あるいは放課後学習用のソフトコンテンツとして開発・提供いたします。地方であっても、公立の学校であっても、生徒一人ひとりが広い世界にアクセスし、学び合い、現代を生き抜く「オーナーシップ（主体性）」を身に着けることをサポートするオンラインプラットフォームです。普段の学校では教わらないようなテーマ（例えばアントレプレナーシップ、紛争解決、比較宗教、性、地域文化など）についての良質なコンテンツを記事掲載するだけでなく、クラス内でワークショップを行い深い対話と内省を行うきっかけにいたします。記事を読むだけでなく自ら考え、他者理解にも繋げていき、総合学習的側面を強めた「探究的な学びのプロセス」を産学連携してデザイン・プロデュースしてまいります。
さらに、探究活動の先輩である宮城大学の学生や東北各地域で活動する社会人を多数取材し、身近に出来る「探究」にも様々な可能性があることを示すことで、産学が一体となり地域教育の在り方を変え、21世紀型人材の育成と地域の持続可能性向上につなげます。
 

■【参考】株式会社オーナー　会社概要
社名：株式会社オーナー
所在地：宮城県仙台市青葉区北目町1番地18 ピースビル北目町 7階
設立：2021年6月15日
資本金等：700万円
代表者：代表取締役社長　佐々木敦斗
事業内容：学ぶ力を伸ばすオンライン学習サービス、高校生向け総合型選抜対策サービス、教育機関向け地域探究教材開発サービス

■公開ディスカッションイベントご案内

本共同研究は、株式会社オーナーと宮城大学の中に閉じることなく、学校や社会の中で実践的にPDCAを回し、関わる学生や利用した高校生、先生方からのフィードバックをもとに仮説検証し続け、より良い学び体験を共創して参ります。その第一弾として、宮城大学佐々木准教授と株式会社オーナー代表の佐々木による話題提供、および大学生たちとの公開ディスカッションイベントを開催いたします。

日時：2021年12月11日（土）11時～12時
※接続確認のため、ZOOMには10時半よりご入室が可能です）
場所：オンライン開催（ZOOM）
※申込時にいただいたメールアドレスに、接続URLをご連絡いたします
対象者：全国の高等学校の教職員、教育委員会、行政関係者のみなさま
高等学校の探究学習に携わるみなさま
内容：・「地域・経済の視点から考える探究学習の意義」(宮城大学准教授　佐々木秀之）
・探究学習教材「GATEWAY」の開発について(株式会社オーナー代表取締役社長　佐々木敦斗）
・開発に関わる学生によるパネルディスカッション(宮城大学、東北大学）
司会：宮城大学助教　中沢峻
参加費：無料
申し込み：下記のURLからお申し込み
https://forms.office.com/r/2n00sGc3Tz