すららネット/海外小学生向け算数eラーニング「Surala Ninja!」コロナ禍のスリランカの小学校が家庭学習教材として導入
すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念とし、アダプティブな対話式 ICT 教材「すらら」を、国内では約 1,400 校の塾、学校等に提供しています。全国の有名私立中高、大手塾での活用が広がる一方で、発達障がいや学習障がい、不登校、経済的困窮世帯を含む生徒に学習の機会を提供するなど日本の教育課題の解決を図ることで成長を続け代表的な EdTech スタートアップ企業として2017年に東証マザーズに上場しました。2018年には政府の特待生「J-Startup企業」に認定され、海外事業においては、文部科学省の「日本型教育の海外展開推進事業「EDU-Portニッポン」、経済産業省・JETROの「未来の教室」海外版にも選定され、EdTech業界をリードする企業として活動しています。
「Surala Ninja!」は、「すらら」の海外版として小学生向けに開発された、インタラクティブなアニメーションを通じて加減乗除の四則計算を楽しく学べる eラーニングシステムです。現在、スリランカ向けのシンハラ語版、インドネシア向けのインドネシア語版、また、主にインドやフィリピンで活用されている英語版があります。スリランカにおいては、現地パートナー会社のNext Learners (Pvt) Ltd.と連携し、私立学校や学習塾を中心に展開しています。
新型コロナウイルスの感染拡大による3月2日以降の休校への対応として、すららネットは国内の小中高校や学習塾、放課後等デイサービスなどの生徒15万人に、自宅学習用のIDの無償提供を実施しました。スリランカにおいても、3月13日(金)以降、学校が全国一斉休校となり、現在も休校措置が継続されており、すららネットは4月以降「Surala Ninja!」での自宅学習サービスを開始し、スリランカの導入学校や学習塾と連携のうえ、9月末までに累計1,000名以上の生徒に自宅でのオンライン学習を提供しています。St. Nicolas International Schoolへも、7月及び8月の2ヵ月にわたり、小学1年生及び2年生を対象に「Surala Ninja!」を無償提供していましたが、この度正式に導入することとなりました。
St. Nicolas International Schoolは、スリランカの経済首都・コロンボから北に約40㌔に位置するニゴンボに、2003年に設立されたキリスト教系の私立学校です。同校は電子ホワイトボードを利用した授業の実施など、スリランカの学校の中でも早くから教育現場にICTを取り入れ、生徒一人一人の学びの質向上のための取組を進めてきました。そのため、7月及び8月に実施したトライル期間においても、同校の先生たちは「Surala Ninja!」を活用した遠隔での家庭学習への環境変化に素早く対応し、コロナ禍で長期間にわたり自宅での学習を余儀なくされる生徒たちの学習を効果的に支援しました。トライアルに参加した生徒の中には、学習時間が僅か1ヵ月間で23時間にも達し、且つ228もの単元をクリアする生徒もいました。
スリランカでは新型コロナウイルスの感染状況の見通しが不透明であり、学校の再開スケジュールも依然として判明していません。しかしながら、このような困難な状況にあっても、遠隔で学習可能なデジタル教材を活用することで、St. Nicolas International Schoolの生徒は学習を継続することが可能となっています。同校の先生方と現地パートナーであるNext Learnersが緊密に連携し、同校での「Surala Ninja!」を使った自宅学習サービスを展開していきます。
スリランカにおけるすららネットの活動は、2014年に国際協力機構(JICA)によるBOPビジネス連携促進の採択を受け始まりました。そのころより、国内最大級のマイクロファイナンス組織である女性銀行と連携し、低所得層の家庭の子供たちに向けた算数教室「Surala JUKU」を展開しています。この「Surala JUKU」を通じて、教師のレベルに左右されずに効果性の高い算数教育を低所得者層の子どもに低価格で提供する塾をスリランカ各地に拡大する活動が評価され、2017年には「SDGs ビジネスアワード」において、「スケールアウト賞」を受賞しました。現在は、現地の私立学校も含め21校に提供しています。
すららネットは引き続き海外での活動でも学習困難な状況の児童に学習機会を提供していきます。
(注)3月中旬に学校が休校となって以降、一旦再開されたが、10月以降、感染が拡大している状況を受け、10月5日(月)以降、再度学校は休校措置が取られている。
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