株式会社アンドパッドの実験住宅プロジェクト「ANDPAD HOUSE」が完成
この記事の目次
アンドパッド、ANDPAD HOUSE完成
プロジェクト報告会「BIM x ANDPADで実現する新しい家づくり」を開催
また、完成に合わせ、本プロジェクトを経て得たBIMや遠隔臨場とANDPAD利用に関する知見を共有する報告会を実施します。
■ 本プロジェクトの背景と目的
アンドパッドが施主となり実験住宅の設計・施工を通して「数年先に実現する設計・施工のDX」を先行して実証するために、プロジェクト「ANDPAD HOUSE」を立ち上げました。
本プロジェクトは、国土交通省が進める「令和3年度BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業(先導事業者型)」において、「木造住宅における、BIMとクラウドサービスを用いたCDEとECIの効果検証・課題分析」※1に採択されました。
現在、BIMの利活用においては、大手ゼネコンや組織設計事務所など一部企業の大規模物件だけに利用が限られた状況になっています。しかし、近年、住宅・非住宅を問わずBIMの利活用について、需要が高まっており、木造建築・住宅におけるBIM活用の効果を検証する必要があります。
■ 本プロジェクトの検証結果
本プロジェクトで行った2つの検証結果をご報告します。
移動時間ゼロ、合計300時間以上の移動時間を削減
ANDPADをプロジェクト管理プラットフォームとして用い、BIMデータだけでなくプロジェクトに関わる全ての共有可能なデータについて、CDE(Common Data Environment)※2に取り組み、関係者全員がいつでもアクセスできる状態を実現しました。会議は全てリモートで行い、移動時間の削減とともに、週1回の定例会議に関係者全員が参加し、意思決定スピードもアップしました。その他ロボットやMRグラスなどを使った遠隔臨場にも取り組み、結果として余分な移動時間ゼロ、合計300時間以上の移動時間を削減しプロジェクトを行うことができました。
工期を3ヶ月以上短縮
施工者である株式会社長谷萬が基本計画段階からプロジェクトに参画することで、施工・製造の効率化を図るECI(Early Contractor Involvement)※3の形式を採用し、実施設計から作図を開始することでのべ1.5ヶ月の短縮しました。加えてウッドショックの影響で、見積もると追加で1.5ヶ月の工期延長が余儀なくされるところでしたが、迅速に部材変更の対応をしたことで、延長することなく工事を実施でき実質、合計3ヶ月以上の工期短縮を実現しました。
■ パートナー募集とプロジェクト報告会について
アンドパッドでは本件のように先進的なテクノロジーをANDPADと合わせて活用し、生産性向上に取り組むパートナーを募集しています。ご興味をお持ちの企業様は是非お声がけ下さい。
また、「ANDAPD HOUSE」の検証結果を詳しくご紹介させていただく報告会(セミナー形式)を下記の通り設けております。遠隔臨場への取り組みも複数行っており、そちらの詳しいご紹介も予定しております。
ANDPAD HOUSEプロジェクト報告会
「BIM x ANDPADで実現する、新しい家づくり」
本報告会では、1年間のプロジェクトの知見を余す所なくお伝えする予定です。BIM活用を考えられている方、遠隔臨場の導入を考えられている方は是非ご覧下さい。特にANDPADとの連携は大きな効果がありますので、既にANDPADをご利用の方や新たに施工管理や図面ツールをご検討の方にも良い情報がご提供できるはずです。ご期待いただき、ぜひご参加ください。
- 登壇者:株式会社アンドパッド 執行役員 新規事業開発室室長 今井 亮介 他
- 開催日時:3/25(金) 16:00
- 詳細・申込:https://lp.andpad.jp/seminars/aphousewebinar/
- お問い合わせ先
株式会社アンドパッド ANDPAD ZERO
https://andpad.co.jp/contact/
■ ANDPAD ZEROとは
ANDPAD ZEROは、アンドパッドにおける新規事業開発組織です。BIM、IoT、AIなど建設業界における先端テクノロジーを用い、アンドパッドの新事業や新プロダクトを開発しています。元スーパーゼネコン現場監督、BIMスペシャリスト、システム開発コンサルタントなど、多彩なメンバーで構成された組織です。現在、住宅・非住宅業界内外の様々なパートナーとプロジェクトを進行中です。
ANDPAD ZERO
https://andpad.co.jp/zero/
※1 国土交通省では、建築プロジェクトでBIM導入のメリット等の検証を試行的に行う民間事業者等を支援する「BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」の提案募集を行いました。建築BIM推進会議で策定された「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第1版)」(令和2年3月)に沿って、設計・施工等のプロセスを横断してBIMを活用する建築プロジェクトにおける、BIM導入の効果検証や課題分析等を試行的に行う取組について、優れた提案を行った者に対し、国が当該検証等に要する費用を補助するものです。
※2 CDE Common Data Environmentの略。工事、運営や管理に関わる数多くの人たちが、情報を受け渡したり共有したりするための環境。
※3 ECI Early Contractor Involvement(方式)の略。プロジェクトの設計段階より施工者(建設会社)の技術力を設計内容に反映させることで「コスト縮減」や「工期短縮」を目的とした方式。
■会社概要
- 社名 :株式会社アンドパッド
- 所在地 :東京都千代田区神田練塀町300番地 住友不動産秋葉原駅前ビル8階
- 代表者 :代表取締役 稲田 武夫
- 事業内容 :クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」の開発・販売・運営
- 会社HP :https://andpad.co.jp/
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