西粟倉百年の森林協同組合が林業の魅力を発信するTRPG本を制作、クラウドファンディングで資金募集

• 西粟倉村の認知拡大、付加価値向上を目指しTRPG事業を立ち上げた。TRPGは若年層を中心に人気のゲームであり、YouTube等での配信／動画コンテンツも豊富である。TRPG本『あわくら日誌（仮題）』を制作する。制作資金募集と関係人口増加を目指し、クラウドファンディングを行う。『あわくら日誌（仮題）』には、TRPGシナリオ4本と西粟倉村資料集が収録される。

  TRPG体験会が9月～11月にかけて西粟倉村で開催される。

TRPG事業立ち上げの背景と概要

「百年の森林構想」を掲げ、注目を浴びる岡山県西粟倉村

西粟倉村は平成の大合併を拒否し「百年の森林構想」を掲げ、環境モデル都市、バイオマス産業都市として選ばれており、多くの関心を寄せられています。また、村ぐるみで起業家を支援し、いまやローカルベンチャー企業は50社を超えるほどになりました。

移住者も増加し、村の人口1345人のうち15％に当たる約220人がIターン者。消滅可能性自治体から脱却することができた稀有な地域として注目を浴びることも少なくありません。

ただ、現在西粟倉村に関心を寄せているのは「地方創生」「田舎に移住」「林業」に興味がある方だけ。それ以外の方にとっては存在も知らない地方のひとつでしかありません。

さらなる認知拡大、付加価値向上を目指す

西粟倉村は林業が主要産業ですが、その主力商品である木材は全国で育てられている木材と同等であることから、さらなる認知拡大と付加価値向上が求められています。西粟倉村が百年後も生き残るためには、様々な視点からアプローチを行って価値を高め、選ばれる努力が必要だと考えます。

まずは「西粟倉村」という名前だけでも知っていただくために、TRPGを通じて西粟倉村の認知を広げ、関係人口を増やす取り組みを行うことになりました。

TRPG事業は、これまで西粟倉村に興味が無かった/存在も知らなかった層へアプローチが可能です。

TRPGについて

TRPG（テーブルトーク・ロールプレイングゲーム）とは、プレイヤーとゲームマスターが協力して物語を作り上げる対話型のゲームであり、近年では若年層を中心に人気を集めています。
ゲーム機を使用せず、『シナリオ』と呼ばれる筋書きとサイコロを使用します。プレイヤーは自身が操るキャラクターを作り、サイコロを振ってキャラクターの行動を決めます。ゲームマスターがシナリオを読み上げ、プレイヤーがそれに応じたり、セリフによってキャラクターを表現することでゲームが進行します。

近年はYouTube等の動画やライブ配信なども多く、20代～30代の若年層を中心に認知度・人気ともに大きく上昇しています。

西粟倉村が舞台となるTRPG本を制作する

西粟倉百年の森林協同組合は、TRPG本『あわくら日誌（仮題）』を制作いたします。クラウドファンディングを通じて制作資金募集を行い、西粟倉村の認知拡大と付加価値向上を目指します。

『あわくら日誌（仮題）』には西粟倉村が舞台となる4本のシナリオと、西粟倉村の民話等を1冊に収録した豪華な内容となります。約1年かけて村民への取材、西粟倉村資料の収集を行い、2025年8月11日（山の日）に販売開始を予定しています。

TRPGを通じて西粟倉村の魅力を広め、関係人口を増やすことで、地域の発展に貢献します。

『あわくら日誌（仮題）』制作クラウドファンディング概要

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「あわくら日誌（仮）」収録内容（予定）

(1)　エモクロアTRPGシナリオ『Hour cry』オフライン版

西粟倉村全域を舞台とする、西粟倉百年の森林協同組合が制作したオリジナルシナリオです。

2024年8月11日の販売開始と同時に西粟倉村のふるさと納税返礼品として採用され、「納税しながら遊べる日本唯一のTRPGシナリオだ！！」「意味わからん過ぎためっちゃ気になる」「（TRPGの）また新しいカテゴリができたなー」など、X（Twitter）を中心に話題になりました。

百森組合に加盟する会社の従業員（Iターン者）が執筆し、村民への取材や約1000ページにもわたる「西粟倉村史」、「にしあわくらの民話」等をストーリーに織り込んでいます。ストーリー内で西粟倉村の観光、森林、企業、宿泊、神社、季節のイベントなどを巡ることができ、まるで疑似観光旅行をしている気分になります。西粟倉村民でも知らない伝統や由来などもあり、プレイするだけで西粟倉村について詳しくなること間違いありません。

こちらのシナリオは現在、オンラインプレイ用にデータ版で販売しています。『あわくら日誌（仮題）』では、オフラインでも遊べる形に再編集して収録いたします。

(2)　人気作家3名による書きおろしシナリオ

人気シナリオを多数公開している3名の作家が書き下ろした西粟倉村シナリオを収録いたします。

西粟倉村に実際に足を運び、作家自身の体験や村民に取材した情報を落とし込み、オリジナルシナリオを書き下ろしていただきます。各作家が1話ずつ担当し、全3話のストーリーを楽しめる連作形式となります。

2024年5月に西粟倉村で開催された百年の森林まつりでは、複数名のTRPG作家さんにお越しいただきました。モビリティカー試乗、樹皮とおが粉で栽培したイチゴ、村長・副村長・総務企画課長への取材や、山の中でフォワーダに乗ってチェーンソー体験まで楽しんでいただきました。

シナリオ制作のために、今後、さらに深堀りした取材を行う予定です。

(3)　西粟倉村資料集

昭和38年～平成3年の28年間村長を務めた故白畠貞美氏編纂の「西粟倉村史」「にしあわくらの民話」や、大茅地域活性化協議会制作の「山村の暮らしと山仕事」「あわくら探訪」等に民話や貴重な記録が残されています。これらは、西粟倉村の財産とも言えるものばかりです。

しかし、遠方から西粟倉村に来て、あわくら図書館で本を探して借りて、また返しに来るのは村外の方にはハードルが高いのも事実。

そこで、『あわくら日誌』に収録することで、西粟倉村の民話・記録をいつでも手に取りやすい資料としてお使いいただけます。西粟倉村を題材にしたストーリーを書く際に、参考資料として使いやすい形に民話・記録をまとめる予定です。
小説、漫画、TRPGシナリオはもちろん、イラスト、造形物、動画、空間設計、イベント等の創作をする方々のお手元へ西粟倉村をお届けします。

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西粟倉村でTRPG体験会を実施

TRPGを初めて聞いた方、プレイしたことない方を対象に西粟倉村で体験会を行います。

1時間程度でプレイすることができ、会話でストーリーが変化していく楽しさをご体験いただけます。サイコロを振りたい方、ボードゲームが好きな方、人と話すのが好きな方、自由度の高いゲームが好きな方に特におすすめです。

TRPGをはじめてプレイする村民のために執筆された『モリとケモノ』もプレイ可能です。

所要時間：1～2時間

対象：小学生～大人

参加費：無料

予約：不要、先着順

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西粟倉百年の森林協同組合について

西粟倉百年の森林協同組合は2019年に発足した林業関係者13社からなる団体です。百年の森林づくり事業を実施し、西粟倉村の森林を未来へ受け継ぐため、「木を切って使う」だけでなく、林業体験会、百年の森林まつり運営、広報活動、視察対応など多角的な森林活用も積極的に行っています。

商品事例

• 「百年の森林構想」の心臓部となる林業現場の視察案内西粟倉村の山で切り出したスギ・ヒノキ「あわくら材」倉敷市の自動車用鉄鋼会社用に開発した「りん木」加盟会社が考案した、冬はなべしき夏はうちわとして使える木製品「なべしきうちわ」

  林業用重機をかたどった、手軽にヒノキ風呂が楽しめる木製品「バスアロマチップ」