「SDGs」に関する調査結果発表、NTTコム リサーチ自主調査

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「SDGs」に関する調査結果発表、NTTコム リサーチ自主調査

NTTコム オンライン のSDGsへの取り組み、「SDGs」に関する調査結果を発表

「SDGs」の内容まで知る人は3割にとどまる

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本
良江)が運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」は、全国20歳~79歳の男女を対象に、
「SDGs」について調査を実施しました。有効回答者数は1,064名でした。
  • 総括

「地球上の『誰一人取り残さない』持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指す」国際目標である、「SDGs」に関して調査を行いました。
SDGsは2030年を年限としており、近頃はSDGsをテーマにしたテレビ番組が放送されるなど、耳にする機会は増えましたが、「内容を知っている」人は約3割にとどまる結果となりました。
SDGsの認知が進まない理由について、「『SDGs』というアルファベット4文字が分かりづらい」(45%)、「具体的に何をすればよいのか分からない」(40%)という声があげられました。また、「持続可能な開発目標」という日本語表記についても、半数が「意味が分かりづらい」と感じていることがわかりました。
「電気をこまめに消す」、「マイバッグ、マイボトルを持参する」、「食べ残しをしない、余り食材を活用する」など「エコ」に関連する行動については、 「SDGsに関連する取り組み」だと認識している人は多いものの、「家事を、家族みんなで協力し分担する(『ジェンダー平等を実現しよう』につながる行動)」や、「家具の転倒防止や防災グッズを用意する(『住み続けられるまちづくりを』につながる行動)」に関しては、「SDGsに関連する取り組み」だと認識している人が少なく、それぞれ2割程度でした。
SDGsに対する理解を深め、目標を達成するためには、具体的な行動を周知してSDGsを身近に感じてもらうことが必要ではないでしょうか。

  • 調査結果のポイント

(1)SDGsについて、「内容を知っている」のは3割にとどまる。
SDGsを知っているか尋ねたところ、「内容を知っていて、関心がある」と回答した人は11.5%、「具体的な内容まで知っている」と回答した人は22.7%、「名前は知っている」と回答した人は40.0%、「知らない」と回答した人は25.8%となった。
SDGsという言葉について認知している割合は7割を超えるが、「具体的な内容を知っている」のは、3割程度であった。

(2)SDGs・持続可能な開発目標という表記が「分かりづらい」と感じる人は4割を超える。
SDGsの認知が進まない理由はどこにあるか尋ねたところ、44.6%が「『SDGs』というアルファベット4文字が分かりづらい」と回答した。また、「具体的に何をすればよいのか分からない」と回答している割合も、40.4%にのぼる。
また「持続可能な開発目標」という日本語表記についても、54.3%が「意味が分かりづらい」と回答した。

(3)半数以上が、普段から 「節電」「マイバッグ・マイボトル持参」「余り食材の活用」を心掛けている。
SDGsへの取り組みとなる身近な行動について具体例を掲示し、「普段行っている行動はあるか」尋ねたところ、「電気をこまめに消す」(67.1%)、「マイバッグ、マイボトルを持参する」(62.9%)、「食べ残しをしない、余り食材を活用する」(59.9%)等が上位にあげられた。
さらに、同じ具体例に対して、「『SDGsに関連する取り組み』だと思う行動」はどれか尋ねたところ、「エコ」に関連する行動については、「SDGsに関連する取り組み」だと認識している人が多いが、「家事を、家族みんなで協力し分担する(『ジェンダー平等を実現しよう』につながる行動)」や、「家具の転倒防止や防災グッズを用意する(『住み続けられるまちづくりを』につながる行動)」に関しては、「SDGsに関連する取り組み」だと認識している人が少なく、それぞれ2割程度である。

(4)具体的な行動を知ることで、6割が「SDGsを身近に感じる」と回答。
具体例としてあげた行動すべてがSDGsに関する取り組みだと知ってもらい、そのことによりSDGsを身近に感じるか尋ねたところ、57.9%が「身近に感じるようになった」と回答した。
SDGsに対する理解を深め、目標を達成するためには、具体的な行動を周知してSDGsを身近に感じてもらうことが必要ではないか。

調査結果について
<調査概要>
1. 調査対象: 「NTTコム リサーチ」提携モニター
2. 調査方法: 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間: 令和3年6月9日(水)~6月10日(木)
4. 有効回答者数: 1,064名
5. 回答者条件: 20歳~79歳の全国男女
6. 回答者の属性:

《 補足 》
NTTコム リサーチ」
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(http://www.nttcoms.com/)が提供する高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
「モニターの品質」「調査票の品質」「アンケートシステムの品質」「回答結果の品質」の4つを柱とした「クオリティポリシー」に基づく徹底した品質確保を行い、信頼性の高い調査結果を提供するインターネットリサーチとして、多くの企業・団体に利用されています。

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
​マーケティング・アナリティクス部
URL: https://www.nttcoms.com/service/research/
メールアドレス:research-info@nttcoms.com

  • 調査結果データ

1)SDGsについて、「内容を知っているのは3割にとどまる
SDGsを知っているか尋ねたところ、「内容を知っていて、関心がある」と回答した人は11.5%、「具体的な内容まで知っている」と回答した人は22.7%、「名前は知っている」と回答した人は40.0%、「知らない」と回答した人は25.8%となった。SDGsという言葉について認知している割合は7割を超えるが、「具体的な内容を知っている」のは、3割程度にとどまる。【図1】

【図1】SDGsの認知度(全体) <SA>(対象:全員)

217の目標の中で関心度が高いのは健康と福祉海を守ろう」「安全な水とトイレを世界中に」
SDGsの17の目標への関心を聞いたところ、関心度合いが最も高かった項目は、「すべての人に健康と福祉を」で49.2%となり、次いで「海の豊かさを守ろう」(46.2%)、「安全な水とトイレを世界中に」(43.7%)が上位3つとなっている。【図2】
年代別でみると、「すべての人に健康と福祉を」はいずれの年代でも関心度が高かった。20代30代においては、「貧困をなくそう」への関心が高く、また40代~60代においては「海の豊かさを守ろう」への関心が高い。
一方で、17の目標に関して、「(関心があるものは)特にない」と回答した人は、30代で25.0%と若年層で多くなっている。70代では5.6%であるのに対し、20代では34.5%となっており、約29ポイントの差がある。SDGsの17の目標に対する関心は、若年層になるほど低いことがわかる。【図3】

【図217の目標のうち、関心があるもの MA>(対象:全員

【図317の目標のうち、関心があるもの【年代別】MA>(対象:全員

(3)SDGsについての情報源は「テレビのニュース番組」が7割。
 SDGsについて「普段どこで見聞きするか」尋ねたところ、「テレビのニュース番組」が最も多く71.9%、次に多いのが「ニュース以外のテレビ番組」で42.6%だった。年代別でみると、70代においては、「テレビのニュース番組」に続いて、「新聞」が56.5%と2番目に多かった。【図4

【図4SDGsの情報源 MA>(対象:SDGsという単語を知っている人

4SDGs持続可能な開発目標という表記が「分かりづらい」と感じる人は4割を超える
SDGsの認知が進まない理由はどこにあるか尋ねたところ、「『SDGs』というアルファベット4文字が分かりづらい」と回答した人は44.6%、次いで、「具体的に何をすればよいのか分からない」と回答した人は40.4%となった。【図5
また「持続可能な開発目標」という日本語表記についても同様で、「意味が分かりづらい」と回答したのは54.3%、次いで「もう少し浸透しやすいワードがよい」と回答した人は39.3%となった。【図6
アルファベット4文字での表記や「持続可能な開発目標」という日本語訳がわかりにくいことが、SDGsに対する関心度や浸透度に少なからず影響していることがわかる。

【図5SDGsが広がらない理由MA>(対象:全員)

【図6「持続可能な開発目標」という日本語訳についてMA>(対象:全員

(5半数以上が、普段から 「節電」マイバッグ・マイボトル持参余り食材の活用を心掛けている。
SDGsへの取り組みとなる身近な行動について具体例を掲示し、「普段行っている行動はあるか」尋ねたところ、行動している人の割合が最も多かったのは「電気をこまめに消す」で、67.1%であった。次いで、「マイバッグ、マイボトルを持参する」62.9%、「食べ残しをしない、余り食材を活用する」59.9%が続く。
さらに、同じ具体例に対して、「『SDGsに関連する取り組み』だと思う行動」はどれか尋ねたところ、節電・マイバッグ持参など「エコ」に関連する行動については、SDGsに関する取り組みだと認識している人が多い。
一方で、「家事を、家族みんなで協力し分担する(『ジェンダー平等を実現しよう』につながる行動)」や、「家具の転倒防止や防災グッズを用意する(『住み続けられるまちづくりを』につながる行動)」に関しては、「SDGsに関連する取り組み」だと認識している人が少なく、それぞれ2割程度である。
また、「風呂水を散水や洗濯に再利用する」、「紙パッケージの商品を購入する」については、「SDGsに関する取り組み」だと思う人はそれぞれ4割以上だが、実際に普段から行動できている人は3割にも満たず、認識と行動に10ポイント以上の差がある。「地球・環境にやさしい行動」だという認識はあっても、普段から意識して行動している人はまだ多くない。【図7

【図7普段行っている行動・「SDGsに関する取り組み」だと思う行動 MA>(対象:全員)

(6)具体的な行動を知ることで、6割が「SDGsを身近に感じる」と回答。
具体例としてあげた行動すべてがSDGsに関する取り組みだと知ってもらい、そのことによりSDGsを身近に感じるか尋ねたところ、57.9%が「身近に感じるようになった」と回答した。年代別でみると、「身近に感じるようになった」と回答した割合が最も高いのは70代以上で、71.1%であった。【図8】
SDGsに対する理解を深め、目標を達成するためには、具体的な行動を周知してSDGsを身近に感じてもらうことが必要ではないか。

【図8具体的な行動を知ることで、SDGsを身近に感じるか(年代別) SA>(対象:全員)

(7)SDGsに関する取り組みを行っている企業に対し、6割が好印象を持つ。
SDGsの取り組みをしている企業のイメージを尋ねたところ、「その企業に対して好ましく思う」については、59.5%が「あてはまる」と回答し、「あてはまらない」と回答した人が7.5%となった。
次に、「その企業の商品やサービスを購入しようと思う」については、46.7%が「あてはまる」と回答した。「その企業に就職しようと思う・その企業への就職を周囲に薦めたいと思う」については、36.6%が「あてはまる」と回答した。【図9
SDGsに対する取り組みを行うことは、企業の好感度アップにつながることがわかる。

【図9SDGsの取り組みをしている企業に対するイメージ SA>(対象:全員


(8)SDGsに取り組むことが、やりがい・社会貢献に対するモチベーションになると回答したのは2割。
 「SDGsの取り組みに参加するきっかけになりそうなもの」を尋ねたところ、最も多かったのは「経済的負担がない」37.0%で、次に多かったのは「都合が良い時間帯に活動できる」25.0%であった。続いて「やりがいや、社会の役に立てている実感が持てる」、「余暇時間を有意義に過ごせる」がいずれも21.1%となっており、SDGsに取り組むことが社会貢献につながる点が行動のモチベーションになっている。【図10】

【図10SDGsの取り組みに参加するきっかけになりそうなもの MA>(対象:全員

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【SDGs について】   SDGs について
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。

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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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