WWFジャパン/佐賀市・「シギの恩返し米」協議会、サザビーリーグ、WWFジャパンが生物多様性に配慮した米づくりプロジェクトを開始!

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
WWFジャパン/佐賀市・「シギの恩返し米」協議会、サザビーリーグ、WWFジャパンが生物多様性に配慮した米づくりプロジェクトを開始!

WWFジャパンのSDGsに関する取り組み/

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区、会長:末吉竹二郎、以下WWF ジャパン)は、「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会(※1)、株式会社サザビーリーグ(※2)とともに、生物多様性に配慮した米づくりプロジェクトを5ヵ年計画で開始することを、お知らせします。
(※1)「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会(佐賀県佐賀市東与賀町会長:内田武士以下、「シギの恩返し米」協議会)
(※2)株式会社サザビーリーグ(東京都渋谷区代表取締役社長:角田良太)

佐賀市東与賀地区の水田風景(左)。タナゴ類の産卵母貝となる二枚貝(右)。佐賀市東与賀地区の水田風景(左)。タナゴ類の産卵母貝となる二枚貝(右)。

 

WWFジャパンは、2017年より九州・有明海沿岸域の水田地帯において生物多様性と農業の共生プロジェクトに取り組んでいます。水路を含め水田地帯は、野生生物の宝庫であると同時に、日本の大切な農業の場となっています。WWFジャパンは、保全と生産のどちらかだけを優先するということではなく、共に未来を目指すためのプロジェクトを進めていきたいと考えています。そうした中、SDGsに関する取り組みをそれぞれ単独で進めていた「シギの恩返し米」協議会と株式会社サザビーリーグが運営するAKOMEYA TOKYOの橋渡しをWWFジャパンが行い、これを機に3者間で5ヵ年計画の協定書が締結され、「シギの恩返し米」協議会で生産されたプロジェクト米が、AKOMEYA TOKYOに導入されることになりました。

「シギの恩返し米」協議会は、東よか干潟がラムサール条約湿地に登録されてことを契機に、生産者、JA、まちづくり協議会、IT事業者、県、市などで組織し2017年に設立しました。米づくりをとおして人と生き物との永続的な共生を育み、豊かで美しい自然を地域で未来につないでいくことを理念に掲げ、様々な取り組みを通してお米のブランド化を目指しています。

AKOMEYA TOKYOは、本プロジェクトの生物多様性保全の取り組み推進と、農業の両立を目指す「シギの恩返し米」において、技術と革新を持ち、未来につながる持続可能な循環型農業への取り組みと、「こだわりがもたらす幸せを、すべての人と分かち合いたい」というAKOMEYA TOKYOの信念である「お福分けのこころ」に共感し、作り手の想いを使い手に伝える繋ぎ手として、「シギの恩返し米」をAKOMEYA TOKYO全店舗、及びオンラインショップにて販売することといたしました。

3者間で締結された協定に基づき生産されたプロジェクト米が、実際に店舗で提供開始されることは、日本固有の風景や和食文化を守るための画期的な試みであるとともに、SDGsのうち、「12. つくる責任つかう責任」や「6. 安全な水とトイレを世界中に」だけでなく、「17. パートナーシップで目標を達成しよう」を実現することにも繋がると考えております。

本取り組みについて、各担当者は以下のように述べています。

「シギの恩返し米協議会やAKOMEYA TOKYOの生物多様性保全への貢献などSDGs実現への強い思いが、このような取り組みにつながったと思います。このSDGsへの取り組みがきっかけとなり、淡水魚や水生生物など日本の風景を支える生物多様性保全の取り組みが小売企業やレストランに広がるとともに、水田地帯の生物多様性が維持・向上することを期待します」。(WWF淡水グループ  並木崇)

「今回のAKOMEYA TOKYO・WWFとの協働を通じて、自分たちが生産したお米がどのように商品化され消費者に購入していただくか出口までが明確になることで、生産への意欲につながります。生産者が生物多様性に配慮した米づくりとして更に何ができるのか検討し、できるところから取り組んでいきたい。」(「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会会長  内田武士)

「これまで佐賀県東与野市で作られてきたお米もとても美味しく、今回の取り組みで環境に配慮しながらもよりおいしいお米が作れるポテンシャルがあると感じました。AKOMEYA TOKYOでは産地と農家の皆様にフォーカスを当てたこだわりのお米を販売しています。今後、お米を作ることで地域や世界に貢献できる可能性がある今回の取り組みにとても興味がありました。5ヵ年計画でじっくりと美味しさを追求し、自然環境を観測していけることにも魅力を感じています。」(株式会社サザビーリーグAKOMEYA事業部  有坂兼司)

<企業・団体概要>
■WWFジャパン:

WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。特に、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けた活動を行なっています。
https://www.wwf.or.jp/

■「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会:
2017年生産者、JA、IT事業者、県、市などが連携して「シギの恩返し米プロジェクト」がスタート。「生き物を育む環境づくり」や「環境循環・環境保全型農業の推進」などを活動方針に掲げ、米づくりを通して人と生き物との永続的な共生を目指し、生物多様性の保全など様々な取り組みを行っている。
http://www.umasaga.jp/shigimai-project/

■AKOMEYA TOKYO :
「一杯の炊きたてのごはんから、つながり広がる幸せ」をコンセプトに、全国各地から厳選したさまざまな種類のお米を中心に、食卓を彩るごはんのお供や調味料、おいしく炊ける調理道具、食卓を囲む環境など、豊かな暮らしを楽しむための商品を取り揃える、お米に焦点を当てたライフスタイルショップです。
https://www.akomeya.jp/

※文中の製品やサービスなどの名称およびロゴは、各社の商標または登録商標です。

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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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