佐賀市役所/生産者、企業、自然保護NGOが協働した生物多様性に配慮したコメづくりプロジェクトが開始!

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
佐賀市役所/生産者、企業、自然保護NGOが協働した生物多様性に配慮したコメづくりプロジェクトが開始!

佐賀市役所のSDGsに関する取り組み/

●絶滅リスクの高い淡水魚類など水生生物を保全する形で進めて生産されたコメづくりプロジェクトが7月1日より5カ年計画で開始。
●生物多様性保全の取組みを進める形でつくられたコメが、2021年秋に、AKOMEYA TOKYOの新米祭りにおいて販売開始予定。
●上記取組みは、「12. つくる責任つかう責任」や「6. 安全な水とトイレを世界中に」などのSDGs達成につながる。
●今回の取組みは、生物多様性と農業の両立を目指すWWFジャパンが、佐賀県佐賀市「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会とAKOMEYA TOKYOを相互に紹介する形で、両者のSDGs貢献への思いが結実したもの。
「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会(佐賀県佐賀市東与賀町 会長:内田武士 以下、シギの恩返し米協議会)、株式会社サザビーリーグ(東京都渋谷区 代表取締役社長:角田良太)、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区 事務局長:東梅貞義 以下、WWFジャパン)は、生物多様性に配慮したコメづくりプロジェクトが5カ年計画で開始されることを、お知らせいたします。

シギの恩返し米協議会は、東よか干潟がラムサール条約湿地に登録されてことを契機に、生産者、JA、まちづくり協議会、IT事業者、県、市などで組織し2017年に設立しました。米づくりをとおして人と生き物との永続的な共生を育み、豊かで美しい自然を地域で未来につないでいくことを理念に掲げ、様々な取組みを通してお米のブランド化を目指しています。

株式会社サザビーリーグが運営するAKOMEYA TOKYOは、本プロジェクトの生物多様性保全の取組み推進と、農業の両立を目指す「シギの恩返し米」において、技術と革新を持ち、未来につながる持続可能な循環型農業への取組みと、「こだわりがもたらす幸せを、すべての人と分かち合いたい」というAKOMEYA TOKYOの信念である「お福分けのこころ」に共感し、作り手の想いを使い手に伝える繋ぎ手として、「シギの恩返し米」をAKOMEYA TOKYO全店舗、及びオンラインショップにて販売することといたしました。

WWFジャパンは、2017年より九州・有明海沿岸域の水田地帯において生物多様性と農業の共生プロジェクトに取組んでいます。水路を含め水田地帯は、野生生物の宝庫であると同時に、日本の大切な農業の場となっています。私たちは、保全と生産のどちらかだけを優先するということではなく、共に未来を目指すためのプロジェクトを進めていきたいと考えています。そうした中、SDGsに関する取組みをそれぞれ単独で進めていたシギの恩返し米協議会とAKOMEYA TOKYOの橋渡しをWWFジャパンが行い、これを機に今回の3者間パートナーシップが5カ年計画で締結され、シギの恩返し米協議会で生産されたプロジェクト米が、AKOMEYA TOKYOに導入され、AKOMEYA TOKYOのお客様に提供されることになりました。

3者間で締結された協定に基づき生産されたプロジェクト米が、実際に店舗で提供開始されることは、日本固有の風景や和食文化を守るための画期的な試みであるとともに、SDGsのうち、「12. つくる責任つかう責任」や「6. 安全な水とトイレを世界中に」だけでなく、「17. パートナーシップで目標を達成しよう」を実現することにも繋がると、シギの恩返し米協議会・AKOMEYA TOKYO・WWFジャパンは考えております。

今回、企画段階から参画され、このプロジェクト米を導入することを決めたAKOMEYA TOKYOの有坂兼司氏及び各担当者は、この取組みについて以下のように述べています。

・これまで佐賀県佐賀市で作られてきたお米もとても美味しく、今回の取り組みで環境に配慮しながらもよりおいしいお米が作れるポテンシャルがあると感じました。AKOMEYA TOKYOでは産地と農家の皆様にフォーカスを当てたこだわりのお米を販売しています。今後、お米を作ることで地域や世界に貢献できる可能性がある今回の取り組みにとても興味がありました。
5ヵ年計画でじっくりと美味しさを追求し、自然環境を観測していけることにも魅力を感じています。(株式会社サザビーリーグ AKOMEYA事業部 有坂兼司)

・「今回のAKOMEYA TOKYO・WWFとの協働を通じて、自分たちが生産したお米がどのように商品化され消費者に購入していただくか出口までが明確になることで、生産への意欲につながります。生産者が生物多様性に配慮した米づくりとして更に何ができるのか検討し、できるところから取り組んでいきたい。」(「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会 会長:内田武士)

・「シギの恩返し米協議会やAKOMEYA TOKYOの生物多様性保全への貢献などSDGs実現への強い思いが、このような取組みにつながったと思います。このSDGsへの取組みがきっかけとなり、淡水魚や水生生物など日本の風景を支える生物多様性保全の取組みが小売企業やレストランに広がるとともに、水田地帯の生物多様性が維持・向上することを期待します」。
(WWF淡水グループ 並木崇)

■企業・団体概要
「シギの恩返し米」プロジェクト推進協議会 :
2017年生産者、JA、IT事業者、県、市などが連携して「シギの恩返し米プロジェクト」がスタート。「生き物を育む環境づくり」や「環境循環・環境保全型農業の推進」などを活動方針に掲げ、米づくりを通して人と生き物との永続的な共生を目指し、生物多様性の保全など様々な取組みを行っている。
http://www.umasaga.jp/shigimai-project/

AKOMEYA TOKYO :
「一杯の炊きたてのごはんから、つながり広がる幸せ」をコンセプトに、全国各地から厳選したさまざまな種類のお米を中心に、食卓を彩るごはんのお供や調味料、おいしく炊ける調理道具、食卓を囲む環境など、豊かな暮らしを楽しむための商品を取り揃える、お米に焦点を当てたライフスタイルショップです。
https://www.akomeya.jp/

WWFジャパン :
1961年にスイスで設立された地球環境保全団体です。人と自然が調和して生きられる未来を築くため、現在100カ国以上で、希少な野生生物の保護や、森や海などの自然環境の保全、自然資源の持続可能な利用、地球温暖化の防止などを目指したプロジェクトを展開しています。https://www.wwf.or.jp/
 

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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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