「PRIDE指標2021」の結果発表、LGBTQに関する企業の取り組みを測る指標

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
「PRIDE指標2021」の結果発表、LGBTQに関する企業の取り組みを測る指標

NPO法人グッド・エイジング・エールズ のSDGsへの取り組み、応募企業・団体は過去最多の300社、「ゴールド」受賞が237社、今年新設の「レインボー」には41社が応募し10社が認定

ベストプラクティスには、6社が選定。「Equity」と「Well-being」をテーマとした「work with Pride 2021 カンファレンス」の初日は、家族の多様性についてのパネルを実施。

任意団体「work with Pride」は、職場におけるLGBTQ+等の性的マイノリティ(以下、LGBTQ+)の働きやすさを考えるカンファレンス『work with Pride 2021』を、オンラインにて2日間開催。初日の11月11日(木)午後には、職場でのLGBTQ+に関する取組評価指標『PRIDE指標』の2021年の結果が、カンファレンス内にて発表されました。

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本年で6回目となる「PRIDE指標 2021」には、300の企業・団体より応募がありました(グループ連名応募573社)。これは昨年の233(グループ連名応募468社)から約1.3倍となりました。各賞の内訳は、ゴールドが237社、シルバーが40社、ブロンズが21社、選定なしが2社となっています。

また、本年度のベストプラクティスは、株式会社INPEX『従業員サポートサービス提供企業への働きかけ』、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社『レインボー学校プロジェクト』、株式会社ファミリーマート『岡崎市内の店舗にLGBT電話相談案内カードを設置』、三大メガバンクグループ(株式会社みずほフィナンシャルグループ、株式会社三井住友フィナンシャルグループ、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ)『〈みずほ〉・MUFG・SMBCグループ LGBTQアライメッセージ動画』の4つの取組(計6社)が受賞しました。

さらに、本年度から新設されたコレクティブ・インパクト型の取り組みを推進する企業を認定する「レインボー認定」には41社からの応募があり、専門家による選定委員会により10社(EY Japan、シティグループ、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ、東京弁護士会、野村ホールディングス株式会社、P&Gジャパン株式会社、Pwc Japan グループ、三井住友信託銀行株式会社、モルガン・スタンレー、株式会社LIXIL)が「レインボー認定」として選出されました。

「多様な家族のかたちと職場の未来」の様子

<パネリスト> 杉山 文野(特定非営利活動法人東京レインボープライド 共同代表理事)/松中 権(特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ 代表)
<モデレーター> 久保田 智子(TBS報道局記者)

「PRIDE指標2021」ベストプラクティス発表の様子

<パネリスト> 上田 扶未子(株式会社INPEX  経営企画本部 経営企画ユニットCSRグループ 兼 企画グループ)/林 絢子(スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社 マーケティング本部 広報部 Social Impactチームマネージャー)/堀 香織(株式会社ファミリーマート 管理本部 サステナビリティ推進部 ダイバーシティ推進グループ)/藤木 綾子(株式会社みずほフィナンシャルグループ グローバルキャリア戦略部 ダイバーシティ・インクルージョン推進室)
<モデレーター> 松中 権(特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ 代表)

「レインボー認定から考えるLGBTQ+とコレクティブ・インパクト」の様子

<パネリスト> PRIDE指標2021 レインボー認定 評価委員会メンバー
大山 みこ(経団連ソーシャル・コミュニケーション本部上席主幹 / CATCHY代表)/河野 禎之(筑波大学 人間系 助教)/小島 慶子(エッセイスト / タレント / 東京大学大学院情報学環客員研究員)/番野 智行(特定非営利活動法人エティック ソーシャルイノベーション事業部事業統括/シニアコーディネーター)
<モデレーター> 松中 権(特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ 代表)
※小島 慶子さんは、ビデオメッセージにて出演しました

<PRIDE指標2021「レインボー認定」総評>

●番野 智行(特定非営利活動法人エティック ソーシャルイノベーション事業部事業統括/シニアコーディネーター)
2021年度から新設されたレインボー認定。ひとつの組織では解決できない課題に対し、企業や行政、NPO等の複数の組織が、目的やゴールを共有しながら協働・役割分担する「コレクティブ・インパクト」型の取り組みを推進していることが認定の条件となっています。
自社内における取り組みが評価の対象となるゴールド、シルバー、ブロンズ認定との最大の違いは、自社の外側、つまりは業界や社会の変革に対するコミットメントが求められることです。
まず、7月の応募受付開始から2ヶ月間という短い時間にも関わらず、41件の応募があったことに触れたいと思います。自組織を越えた働きかけを既に多くの組織が進めてくださっていたことの証拠であり、評価委員会を代表して敬意を表します。
一方で、コレクティブ・インパクトと呼べるような大きな変革を生み出すには、一定の時間を要します。評価委員会で議論を重ねた結果、今回は、ある程度のインパクトや成果を既に上げており、その上で今後の発展が見込める10件の取り組みをレインボー認定として選出させて頂きました。
認定となった取り組みの特徴は4点です。1点目は、自社の事業活動において関係の深いステークホルダーに対して広く、積極的に働きかけていること。2点目は各社固有の強みを活かしながら、補完的なパートナーシップを組んでいること。3点目は、自社のリソース(知見や人材、資金など)を外部に対してオープンに提供していること。そして4点目は、これまでの実績に満足せず、よりチャレンジングな目標を設定していることです。
今回認定となった取り組みが1年後にどんな成果を生み出しているのか。その一方でどんな新しい取り組みが生まれてくるのか。それらが重なってどんな変化が生まれているのか。各社の取り組みに引き続き期待しております。

<PRIDE指標2021「レインボー認定」評価委員会メンバー コメント>

●大山 みこ(経団連ソーシャル・コミュニケーション本部上席主幹 / CATCHY代表)
企業の持続的な成長に不可欠なDiversity&Inclusion。多様な価値観や個性をチカラにできる職場環境の実現に向けて、高い問題意識の下に取り組みを進める企業は着実に増えてきています。今後、こうした個々の努力や成果を、日本社会全体としてのダイナミズムに転換していくにはどうすべきか。そうした観点から、自社の強みを活かしながらステークホルダーと連携・協業する今回の動きは、新たなステージといえます。こうした取り組みが“コレクティブ・インパクト”として社会的な波及効果・成果につながり、「カラフルな社会」が一日も早く実現することを期待します。

●河野 禎之(筑波大学 人間系 助教)
LGBTQを巡る課題に限らず、いわゆる「マイノリティ」を巡る課題解決には、圧倒的多数の「無自覚なマジョリティ」にどのように働きかけるのかが重要になってくることは周知の通りです。今回のレインボー認定のような、コレクティブ・インパクト型の取り組みこそが、この途方もなく困難に思える障壁に風穴をあけるのだと思います。今後、社会によりよい変化をもたらすため、「誰一人取り残されない」ためにも、知恵と工夫を寄せ合い、ひとりでも多くの人の認識と行動が変化することを強く願っています。

●小島 慶子(エッセイスト / タレント / 東京大学大学院情報学環客員研究員)
日本では、大学を出たらそのまま学校の続きのような感覚でカイシャに入り、内輪のルールに忠実に生きていくことが「安定した人生」とされてきました。その内輪のルールに適合しない人々はカイシャからこぼれ落ちるだけでなく、カイシャ的価値観で回る日本社会で周縁化されてきました。今回の取り組みは、LGBTQの人たちが生きやすい社会を作るために企業が持てるリソースを活かすだけでなく、企業と教育現場や美容室、自治体などの人々の暮らしの現場との有機的なつながりを作り出し、働く人々の視野を広げ、日本的カイシャ社会を根本から変える画期的な動きだと思います。カイシャ人思考を脱して自身の世間知らずに気づくことから、他者への想像力が芽吹きます。先進的な取り組みをされている応募各社の皆さまに心から敬意を表します。

開催概要テーマ:「職場にとってのレガシーとは ~Equity と Well-being とは何か~

任意団体「work with Pride」は、職場におけるLGBTQ+の性的マイノリティ(以下、LGBTQ+)の働きやすさを考えるカンファレンス『work with Pride 2021』を、11月11日(木)、12 日(金)の2日間、10周年記念オンライン開催いたします。

開催方法:
YouTubeでのオンライン・ライブ配信

URL:
https://www.youtube.com/c/workwithPride
(work with Pride 公式YouTubeチャンネル)
※ぜひ、事前のチャンネル登録をお願いします。開催のお知らせが届きます。

参加対象・参加費:
どなたでも、無料で、ご参加いただけます。

情報保障:
日本手話の通訳がつきます。

スケジュール/1日目/2021年11月11日(木)13:00〜15:00

◎13:00ー13:10 冒頭挨拶
<登壇者> 東京都知事 小池 百合子 ※代読予定

◎13:10ー13:50「多様な家族のかたちと職場の未来」
<パネリスト> 杉山 文野(特定非営利活動法人東京レインボープライド 共同代表理事)/松中 権(特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ 代表)
<モデレーター> 久保田 智子(TBS報道局記者)

◎13:50ー14:00「PRIDE指標2021」総評・受賞企業の発表

◎14:00ー14:20「PRIDE指標2021」ベスト・プラクティスの発表

◎14:20ー14:30「PRIDE指標2021」レインボーの発表

◎14:30ー15:00「レインボー認定から考えるLGBTQ+とコレクティブ・インパクト」
<パネリスト> PRIDE指標2021 レインボー認定 評価委員会メンバー
大山 みこ(経団連ソーシャル・コミュニケーション本部上席主幹 / CATCHY代表)/河野 禎之(筑波大学 人間系 助教)/小島 慶子(エッセイスト / タレント / 東京大学大学院情報学環客員研究員)/番野 智行(特定非営利活動法人エティック ソーシャルイノベーション事業部事業統括/シニアコーディネーター)
<モデレーター> 松中 権(特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ 代表)
※小島 慶子さんは、ビデオメッセージにて出演しました

スケジュール/2日目/2021年11月12日(金)13:00〜15:00

◎13:00ー13:05 冒頭挨拶(1日目の振り返り)
<登壇者> 松中 権(特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ 代表)

◎13:05ー13:50「経営者によるカミングアウトとは」
<パネリスト> 大隅 聖子(株式会社リクシス 取締役 COO / 株式会社チェンジウエーブ 取締役)/貴田 守亮(EY Japan チェア・パーソン兼CEO)
<モデレーター> 岡部 鈴(株式会社 電通東日本 経営企画部長)

◎13:50ー14:25「次の世代にとっての働き方と生き方」
<パネリスト> 合田 文(パレットーク編集長 / 株式会社TIEWA代表取締役CEO)/星 賢人(株式会社JobRainbow CEO)/藥師 実芳(認定NPO法人ReBit 代表理事/ 国家資格キャリアコンサルタント)
<モデレーター> 辻 愛沙子(株式会社arca CEO / Creative Director)

◎14:25ー15:00「地方自治体での取り組みの今」
<パネリスト> 時枝 穂(Rainboww Tokyo 北区 代表)/永田 龍太郎(元 渋谷区総務部 男女平等・ダイバーシティ推進担当課長)/増原 裕子(兵庫県明石市政策局SDGs推進室LGBTQ+/SOGIE施策担当 主任)
<モデレーター> 吉田 雄人(前・横須賀市長 / 一般社団法人 日本GR協会 代表理事)

『work with Pride 2021』実行委員会の参画企業(21社・グループ:五十音順)

アクセンチュア株式会社 / EY Japan / NTTグループ / MS&ADグループ / MSD株式会社 / 株式会社オリエントコーポーレーション / オルガノン株式会社 / KDDI株式会社 / 株式会社JVCケンウッド / 清水建設株式会社 / 第一生命保険株式会社 / 大日本住友製薬株式会社 / 日本アイ・ビー・エム株式会社 / 日本オラクル株式会社 / 日本航空株式会社 / パナソニック株式会社 / 東日本旅客鉄道株式会社 / Bloomberg L.P. / 横浜ゴム株式会社 / ライフネット生命保険株式会社 / 株式会社リクルート

なお、『PRIDE指標 2021』の募集・選考・評価 には、『work with Pride 2021』実行委員会は関わりません。PRIDE指標事務局である、NPO 法人グッド・エイジング・エールズが独立して行います。また、本年度新設の「レインボー」認定における「コレクティブ・インパクト」型の取組については、最終的に、特定非営利活動法人エティック、および、経済・教育・報道などの分野で活躍される専門家による委員会を設置し、評価しました。

<PRIDE指標2021 レインボー認定 評価委員会メンバー>
大山 みこ(経団連ソーシャル・コミュニケーション本部上席主幹 / CATCHY代表)
河野 禎之(筑波大学 人間系 助教)
小島 慶子(エッセイスト / タレント / 東京大学大学院情報学環客員研究員)
番野 智行(特定非営利活動法人エティック ソーシャルイノベーション事業部事業統括/シニアコーディネーター)

work with Prideとは

work with Pride とは、企業、および団体において、LGBTQなどの性的マイノリティに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体です。 work with Prideでは、2012年より企業の人事・人権・ダイバーシティ担当者を主な対象に、LGBTQに関するセミナーを開催しています。

work with Pride のウェブサイト:

https://www.workwithpride.jp

work with Pride のFacebookページ:

https://www.facebook.com/workwithprideinjapan

本件に関する問い合わせ:

contact@workwithpride.jp

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2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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