ゼログラヴィティと壱岐イルカパークが SDGs実現を目指すパートナーシップを締結
この記事の目次
一般社団法人ゼログラヴィティ とIKI PARK MANAGEMENT株式会社(イキ・パーク・マネジメント)のSDGsへの取り組み
誰もが当たり前に楽しめるイルカふれあいリゾートを目指し、障がい者向けプログラムおよびユニバーサルデザインの導入に向けた連携を開始
(左:IKI PARK MANAGEMENT代表 高田/右:ゼログラヴィティ理事 河本)
連携内容
今回のパートナーシップ締結により、今後、以下を含む、障がい者向けの総合的なユニバーサルデザインの導入における連携を行ってまいります。
- 障がい者向けプログラムの作成
- ゼログラヴィティ(身体・ハード面)、壱岐イルカパーク(精神・コミュニケーション・ソフト面)における研修の実施
- 壱岐イルカパークの障がい者向け設備導入における協力(海に直接入れる車椅子用リフト設置など)
- ユニバーサルデザインリゾート施設建設を目指す協力
- ユニバーサルデザインにおけるゼログラヴィティx壱岐イルカパークモデルの確立
- ユニバーサルデザインにおけるシンポジウム、イベントなどの企画・運営
ゼログラヴィティと壱岐イルカパークは、SDGsでも掲げている「誰一人取り残さない(leave no one behind)」世界の実現に向け、誰にとっても海での遊びや学びが日常となる世界観の実現を目指しています。障がい者、健常者にかかわらず、日本で最もイルカと近い距離でふれあえるリゾート開発を目指し、今後協力してまいります。
ゼログラヴィティにおける障がい者向けプログラムの取り組み
ゼログラヴィティは、障がい者と健常者が共に安心・安全に暮らせる社会を応援しています。創業者が今から25年以上前に八丈島で潜っていた時、水中でまるで宙に浮いているような感覚になり、 車いすの人たちもこんな素晴らしい体験をしてほしいと考えたのが始まりでした。以来、障がい者が安心して、安全にマリンアクティビティを楽しめる環境を創りたいとの思いを持ち続け、2016年春、奄美大島瀬戸内町清水にてバリアフリー施設が完成。車いすの方が安心してマリンアクティビティを体験できるようになりました。現在は、健常者の方も障がい者の方も全ての方々が「旅と海遊びで夢と希望を作り出す」想いをもとに活動しています。
一般社団法人ゼログラヴィティ 理事河本雄太コメント
施設をオープンして以来、様々な方が利用してくださる中で、障害を持たれてるご本人からの喜びの声、またその周りのご家族からの喜びの声、一緒に旅行に来てくださるヘルパーさんの声をお聞きしてきました。さらに多くの方々にゼログラヴィティのような施設がある事を知ってもらいたい。帰ったら身近な友人へ伝えます。と言った声や、他にも旅行に行きたい気持ちが高い人は大勢いるというお声など。今回、壱岐イルカパークと連携を取れることにより、より多くの障がい者の楽しみ・チャレンジできる場所が増えていき、この動きをきっかけに日本や世界にも障がい者の方の受け入れる施設が増えていくことを信じております。
壱岐イルカパーク&リゾートにおける障がい者向けプログラムの取り組み
壱岐イルカパークは、アメリカを代表するイルカのふれあい施設および研究機関である「Dolphin Research Center(DRC)」と飼育技術提携を行い、DRCの提唱する「餌に頼るのではなく、動物との信頼関係を第一に考えた飼育方法」を日本で初めて全面的に取り入れています。そのため、トレーナーの全ての指示に頼ることなく、自然の海に住んでいるイルカとふれあい、一緒に自由に泳ぐことができます。イルカの気分次第で近くに寄ってくることもあれば、離れていくこともありますが、イルカとの信頼関係を築くということを、お客様にも感じていただくことを目的としています。
また、イルカの生態やドルフィンセラピーに関する研究を進めています。これまでさまざまな動物とふれあうことが難しかった障害を持つ子どもたちが、壱岐イルカパークに訪れ、イルカとふれあい、イルカについて会話をするようになるなど、ドルフィンセラピーとしての効果も見られています。家族や友達と過ごすように、イルカと話したり、遊んだり、一緒に泳ぐ時間を過ごすことで、心の癒しと、自分自身と向き合うきっかけを得ていただけます。
IKI PARK MANAGEMENT株式会社 代表取締役 高田 佳岳コメント
全ての人や動物と対等な関係性を作っていく。SDGsでも掲げている「Leave no one behind」という言葉を壱岐イルカパーク&リゾートで実践していきたいと考えています。ゼログラヴィティとの連携により、壱岐イルカパークのみならず、壱岐島全体において、ユニバーサルデザインを考えることの背景や取り組みを浸透させることができればと思います。また、健常者の方、障がい者の方関係なく、できる限りイルカとの距離を近くし、思う存分、イルカが与えてくれるものを純粋に享受できる環境を作ることで、人々の成長につながる施設を目指してまいります。
ゼログラヴィティとは
障がい者と健常者が共に安心・安全に楽しめるマリンスポーツ総合施設として、2016年、奄美大島瀬戸内町清水に「ゼログラヴィティ清水ヴィラ」が設立されました。宿泊施設をはじめ、自社船、プールなど全てがバリアフリー設計となっており、スノーケリング、スキューバダイビング、カヤック、クルージング、ホエールウォッチングなど、奄美の海での豊富なマリンアクティビティを誰もが安心して楽しめる設備とサービスが整っています。「旅と海遊びで夢と希望を作り出す」をコンセプトに、日本のダイビング業界におけるユニバーサルデザインの普及を推進しています。
壱岐イルカパーク&リゾートとは
1995年、長崎県壱岐市が市営でイルカの保護を目的に創業。創業以来、市営にて運営し、至近距離でイルカとふれあえる施設として、年間約2万人程の島内島外の来場者が訪れてきました。2018年、長崎県壱岐市と内閣府の国境離島アドバイザーである高田佳岳が共同出資し、「IKI PARK MANAGEMENT 株式会社」を設立。2019年4月25日(木)にリニューアルオープンを迎えました。また、2020年には、アメリカフロリダ州にあるドルフィンリサーチセンター(DRC)と世界で初めて施設としての飼育技術提携を行いました。DRCが提唱する“Relationship Based Training”を取り入れ、ヒトとイルカの信頼関係構築を基礎とした飼育を実践し、日本国内への技術普及を推進しています。
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。