ワークポートがSDGsのアンケートを実施、SDGsの認知度は77.5%

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
ワークポートがSDGsのアンケートを実施、SDGsの認知度は77.5%

株式会社ワークポート のSDGsへの取り組み、全国の転職希望者320人を対象にSDGsのアンケートを実施

脱炭素・CO2削減など、企業のSDGsの推進に繋がる取り組みはさまざま

総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は、全国の転職希望者320人を対象に、「SDGs(Sustainable Development Goals)」についてアンケート調査を行いました。

SDGsを知っている人は77.5% 全く知らない人は8.4%のみ

 このところ、持続可能な社会の実現に向けて「SDGs」を推進する取り組みに力を入れる企業が増えています。
2021年の流行語大賞にもノミネートされたほど注目を浴びている「SDGs」ですが、働き手にどのように捉えられているのか、全国の20代~40代の男女に調査を行いました。

対象者に、「SDGs」について知っているか聞いたところ、「詳しく知っている」が23.8%、「少し知っている」が53.7%と知っている人が77.5%という結果になりました。「名前だけ聞いたことがある」が14.1%、「全く知らない」が8.4%のみなので、大多数の人に認知されていることがわかりました。


脱炭素、CO2削減など、SDGs推進に繋がる取り組みを実施している企業は29.4%

現在勤務中もしくは、直近まで勤務していた企業で、SDGsの推進に繋がる取り組みをしているか聞いたところ、「はい」が29.4%、「いいえ」が44.1%、「わからない」が26.6%という結果になりました。

さらに、何らかの取り組み実施していると回答した人に具体的な内容を聞いたところ、「脱炭素化と合わせた環境にやさしい企業づくり」(40代・男性・企画)、「CO2排出削減」(20代・女性・運輸)、「ペーパーレス化」(20代・男性・営業)、「消費電力の低減化を目指した製品の開発」(40代・男性・クリエイター)」など、環境保全にまつわる回答が目立ちました。ほかには、「女性の管理職採用」(40代・男性・企画)などジェンダーにまつわるものから、「認知症カフェや在宅医療の推進、サポート」(40代・女性・管理)など医療や福祉に関するもの、「海外エンジニアを活用したグローバルな活躍支援など」(30代・男性・営業)など世界規模で働きやすさを考えたものなど、さまざまな分野においてSDGsの推進に繋がる取り組みがなされていることがわかりました。その一方で、「何かやってるのは知っているが、詳しくは知らない」(20代・男性・接客販売)など、実際の取り組み内容がわからないという回答もあり、取り組みを実施していても社員に浸透していないケースも一定数あることがわかりました。

▼企業のSDGsの推進に繋がる取り組み(回答者のコメントを一部抜粋)

「カスタマイズサービス、副資材やショッピングバッグの環境対応型素材への変更」(40代・男性・接客販売)
「ごみの分別、社内セミナー開催、家庭菜園の促進・栽培キットの無料配布」(20代・女性・管理)
「再生繊維の取り入れ。不要衣類の回収、寄付」(40代・男性・企画)
「絶滅危惧種の保護」(30代・女性・事務)
「荷物配送時の二酸化炭素排出を記録し抑制する」(30代・女性・企画)
「社会貢献活動で防災のための植樹活動」(40代・男性・営業)
「ノンカーボン実現年数開示、営業のガソリン車廃止明示」(30代・男性・営業)
「廃プラなどの廃棄物を製品製造の燃料として使用」(30代・男性・機械エンジニア)
「水素発電(燃料電池)システムの導入」(40代・男性・企画)            …など

 

個人でSDGsに取り組む人は36.9%  今後始めたいとする人は51.5%

個人的にSDGs推進に繋がる取り組みをしているか聞いたところ、「はい」が36.9%、「いいえ」が63.1%という結果になりました。取り組みを実施中の企業は29.4%だったことを考慮すると、個人の取り組みのほうが若干進んでいるようです。具体的な内容を聞いたところ、「マイバック・マイボトルを持ち歩く、ごみの分別、必要なものだけ購入する」(40代・男性・管理)、「売れ残りの食材を活かした献立を考える。フードロスの削減」(20代・男性・システムエンジニア)など、企業の取り組みと同じく、環境保全に繋がる取り組みが大多数でした。産直通販サイトを利用して生産者から直接食材を購入することで、生産者を応援している人もいました。また、「女性の雇用や活躍推進に関するボトムアップ活動やカンファレンス参加、登壇」(40代・女性・企画)、「同窓会組織で女性のメンタリングネットワークの構築中」(30代・女性・企画)など、ジェンダーに関する取り組みも目立ちました。その他、支援活動を行う団体や企業の活動をサポートするため、継続的に募金や寄付に取り組んでいる人もいました。

現在、SDGs推進に繋がる取り組みをしていないと回答した人に、これから取り組みを始めたいか聞いたところ、「はい」が52.0%、「いいえ」が48.0%という結果となりました。始めたい理由としては、「子供たちが生きていく上で欠かせない観点になると思うため。まずは親として、意識した行動をみせたいと感じるから」(40代・女性・管理)など、将来を見据えた意見が多く挙がりました。一方、始めたくない理由としては、「スケールが大きすぎて、具体的に何をしていいかわからない」(40代・男性・製造)、「取り組む余裕がない」(30代・男性・事務)など、何をすれば良いのか、どのようにすれば生活の中で、取り組みを実施できるかがわからないという意見が大多数でした。SDGsの項目の多さがハードルとなり、足踏みしてしまう人も少なくないようです

▼企業のSDGsの推進に繋がる取り組み(回答者のコメントを一部抜粋)

「車でなく極力公共交通機関使用」(30代・女性・営業)
「ごみの分別、SDGsのイベントの参加、レインボープライドへの取り組みなど」(20代・女性・管理)
「地域コミュニティの運営」(40代・男性・システムエンジニア)
「なるべくフェアトレード製品を購入する、海賊版は手にしない、密漁の魚は買わない」(40代・男性・事務)
「プラントベースの食事を取り入れる、ごみを減らす努力をする」(40代・男性・編集)
「マイ箸などの使用。認証紙を選ぶ」(30代・女性・事務)
「賞味期限が短いものから購入する、化石燃料の使用を少し控えるようにしている」(30代・男性・企画)
「ネット販売などを通じて菜食を広める活動」(40代・男性・企画)
「電力を再生可能エネルギーの電力会社に切り替え」(40代・男性・システムエンジニア)
「個人でのIT勉強会運営、地域の体操教室への参加」(30代・女性・システムエンジニア) …など

 

SDGsの推進に力を入れている企業に転職したい人は74.1%

さらに、SDGsの推進に力を入れている企業に転職したいか聞いたところ、「とても思う」が27.2%、「やや思う」が46.9%と、転職したい人が74.1%と、「あまり思わない」(17.2%)、「まったく思わない」(8.8%)を圧倒しました。「SDGsはあらゆる差別の撤廃や雇用問題や労働問題の改善なども組み込んでいるため、それに本気で取り組んでいるなら、働きやすく、ハラスメントなどの少ない会社だと考えられる」(20代・男性・ヘルプデスク)、「社会的貢献度の高さと会社の良さは比例していると、現職で実感しているため」(40代・女性・管理)など、SDGsという社会問題に向き合う企業は顧客や雇用者も大切にすると考える人が多くいることがわかりました。企業が利益の追求にとどまらず、社会的責務を果たそうとしているかどうかは、企業選びの基準のひとつとなっています。一方、転職したいと思わない理由としては、「まだよく理解できていないため」(40代・男性・営業)など、SDGs自体がよくわからないから、企業選びの基準にはならないという意見が多数挙がりました。今後、SDGsがさらに浸透していけば、企業の評価基準としてSDGsを挙げる人が増えるかもしれません。

今回の調査では、SDGsに批判的な人も少なくありませんでした。例えば、SDGsは聞こえのいいものの、実際の効果がわからない、流行に乗っているだけで継続性が無いなどと、SDGsを一過性のものと捉える人が一定数いたことは見逃せません。また、企業がSDGsに取り組むことよりも、社員の給与待遇改善の優先を望む意見などもありました。企業に対して、SDGsの推進を単なるパフォーマンスにとどめず、社員を考慮した取り組みにしていくことが求められています。

最近では、SDGsと並びESG(環境・社会・ガバナンス)にも注目が集まっています。ESGを基準に企業を分析して投資する「ESG投資」も徐々に広まっています。今回の調査でも、企業の取り組みとして「グリーンボンドの販売企画、顧客へのESGの研修実施」(40代・男性・企画)、個人の取り組みとして「環境配慮企業に対する投資」(40代・男性・企画)など、ESGを意識した意見が挙がりました。ESGは、SDGsよりも企業経営に特化していますが、ESGへの注力により、結果的にSDGsの推進に繋がります。SDGsの個人の取り組みが一般化していく中で、転職希望者はこれまで以上に企業の取り組みに期待を高めていくことが予想されます

 

■調査概要
調査内容 :SDGsについて
調査対象者:当社を利用している全国の転職希望者(20代~40代の男女)
有効回答 :320人
調査期間 :2021年11月30日~12月7日

※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

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【SDGs について】   SDGs について
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。

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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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