日本トレンドリサーチが「SDGs」に関するアンケートを実施し公開
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株式会社NEXER運営の日本トレンドリサーチが「SDGs」に関するアンケートを実施し公開
日本トレンドリサーチ・SDGsに関する調査
51.7%の方が、「SDGs」について「知っている」と回答
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年の国連サミットで採択されました。
国連加盟国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた、17のゴールとそれを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
日本でも多くの企業がSDGsに関する取り組みを行っており、2025年に開催予定の大阪・関西万博の開催目的としても掲げられています。
近年では、バラエティ番組でもテーマとして取り上げられるようになり、「聞いたことがある」という方も多いかもしれません。
実際にどのくらいの方がSDGsを知っていて、どのような取り組みをしているのでしょうか。
今回は、全国の20代以下~70代以上の男女100名ずつ、計600名を対象に「SDGs」についてアンケートを実施しました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/12150/)へのリンク設置
・株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp)へのリンク設置
「SDGsに関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年1月14日~1月21日
質問内容:
集計対象人数:600名(20代以下~70代以上 各年代100名)
調査対象者:男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
あなたは「SDGs」について知っていますか?
まず初めに、「SDGs」について知っているか聞きました。
「少し知っている」という方が最も多く、43.7%でした。
「よく知っている」と回答したのは8.0%で、合わせると51.7%の方がSDGsについて「知っている」ようです。
この回答を年代別に集計した結果、以下のようになりました。
「よく知っている」と回答したのは20代以下が最も多く、14.0%でした。
SDGsは学校の授業でも取り上げられるため、ほかの年代と比べて学ぶ機会が多く「よく知っている」という方が多いのかもしれません。
一方で、30代、40代の方は半数以上の方が「あまり知らない」「全く知らない」と回答していました。
まだどの年代でも広く知られているとは言えないようです。
続いて、「SDGs」について「よく知っている」「少し知っている」と回答した方に、どこで知ったか聞きました。
「テレビ」で知ったという方が44.8%で最も多いようです。
近年ではニュース番組だけではなく様々な番組でも取り上げられているため、「テレビ」で知ったという方が多いのかもしれません。
次いで「インターネット」で知ったという方が24.2%でした。
「その他」、「ラジオ」や「講演会・セミナー」で知ったという方もいました。
20.3%の方が「気候変動に具体的な対策を」に関心があると回答
続いて、「SDGs」について「よく知っている」「少し知っている」と回答した方に、「SDGs」の17のゴールのうち、最も関心があるものについて聞きました。
最も関心を集めたのは「気候変動に具体的な対策を」で、20.3%でした。
地球温暖化などの影響で気候が変動していることは、以前から言われています。
日本は島国で、地震や津波、台風などの被害も多いため、関心がある方が多いのかもしれません。
「気候変動に具体的な対策を」を選んだ方に、理由について聞きました。
「気候変動に具体的な対策を」に関心がある理由
- 異常気象が続いて災害が頻発しているから。(60代・男性)
- 対策をしないと深刻になる度合いが一番大きい課題。(30代・女性)
- 一朝一夕でできることではないから早く取り組むべきだと思うので。(50代・女性)
- 気候変動は何よりも真剣に取り組むべき、人類存続のみならず、地球上に住む生物の重大な問題だと思っているから。(50代・女性)
- 環境問題については身近に取り組めるものも多いので。(60代・男性)
- 日本が異常気象に襲われているから。(70代・男性)
- 最も身近な問題なので。(50代・女性)
- 身近に異常気象の恐怖を感じる事が増えてきたので世界規模での対策が必要だと思います。(30代・女性)
- すでに地球環境は危機的状況に進みつつあると聞くから。(60代・男性)
やはり、近年の災害の多さなどにより、「最も身近に感じている問題」という方が多いようです。
また、「問題解決には時間がかかるので早く取り組むべき」という意見もありました。
2番目に関心を集めたのは「貧困をなくそう」で、13.9%でした。
世界ではまだ多くの人が、十分な食料やきれいな飲み水、衛生施設を利用できず貧困の中で暮らしています。
また、世界では雇用や教育などの面で、男性よりも女性の貧困の割合が高くなっているなど、男女間の貧困格差もあるようです。
「貧困をなくそう」を選んだ方に、理由について聞きました。
「貧困をなくそう」に関心がある理由
- みんな平等に楽しく暮らせれば日本の未来が明るくなると思うから。(20代・女性)
- 日本だけでもコロナ禍で貧富の差が大きくなった気がする。自分も毎月、毎日生きることにいっぱいいっぱいだが、更に自分よりも辛い思いをしている人々が居ると思うと心が痛む。(30代・女性)
- 貧困をなくすことは自分の将来にも影響が大きいと思うから。(20代・男性)
- 貧困が元で犯罪に繋がることが多いからそれをなくすために貧困撲滅したい。(30代・女性)
- 国によってもあるし、日本国内でも格差があるから。(50代・女性)
- 経済が基本。まず貧困をなくし、次のステップを目指す。(70代・男性)
- 誰でも基本的な衣食住や文化活動に不足しない世界が理想だから。(40代・男性)
- 格差がひどく、貧困層への支援などが圧倒的に足りないから。(30代・男性)
- すべての世界の問題の根源になっていると思う(50代・男性)
「世界でも日本国内で貧富の差が大きいと思う」「誰でも基本的な衣食住や文化活動に不足しない世界が理想」という意見がありました。
「誰もが衣食住に不自由をしない平等な世界が最も大切」と考えている方は多いようです。
3番目に関心を集めたのは「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」で、10.3%でした。
地球温暖化とも関係が深い、「エネルギー」の問題に関心があるという方も多いようです。
太陽光や風力、地熱などの再生可能エネルギーの生産を拡大することは、環境保全と経済成長の両立に不可欠となっています。
「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」を選んだ方に、理由について聞きました。
「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に関心がある理由
- 人が生きていく為には、エネルギーが必要。皆んなに行き渡るように、またクリーンに使って地球温暖化を防ぎたい。(60代・女性)
- エネルギー企業に勤めているから。(50代・男性)
- エネルギー源として何を選ぶかで国及び国民の経済活動が最も大きく影響されると思うから。(70代・男性)
- エネルギーは生存・生活の上で、最も根幹となる物質。(70代・男性)
- 日本はエネルギーで自立することが重要。(60代・男性)
- 限りあるエネルギーを後世に残していきたいと考えているので。(40代・男性)
- クリーンなエネルギーを使わなければ地球温暖化が進んで困るから。(60代・男性)
- エネルギー問題は声高に唱えなければ、なかなか新しい方向に進んでいかないから。(60代・女性)
- (40代・男性)
「エネルギーはなくてはならない存在」「クリーンなエネルギーを使って地球温暖化を止めたい」という意見が多くありました。
今回最も関心を集めた「気候変動」と3番目に関心を集めた「エネルギー」についての問題は、どちらも地球温暖化と深い関りがあります。
このように、SDGsの17のゴールはすべて相互的に作用しており、1つの目標を達成するためには、別の目標と関連した問題にも取り組まなければなりません。
6割以上が「SDGs」について「取り組んでいることがある」
続いて、「SDGs」について何か取り組んでいることがあるか聞きました。
「取り組んでいる」と回答したのは62.6%でした。
6割以上の方が何か取り組んでいることがあるようです。
「取り組んでいる」と回答した方に、具体的にどんなことをしているか聞きました。
「SDGs」の取り組みとしてしていること
- 今まではついついまとめ買いをして廃棄してしまうことが多かったけれど、今は時間がなくてもまめに買い物に行き、廃棄しないように気を付けている。(40代・女性)
- サステナブルフードやファッションを取り入れて、衣食住から変えようとしている。(50代・男性)
- SDGsに取り組んでいる企業の製品を購入する。マイバッグの利用。公共交通機関の利用。(40代・女性)
- 子供食堂に寄付をしたり家庭の生ゴミをなるべく減らすよう料理をする際に意識している。(30代・女性)
- ごみの減量や車の使用低下などにより二酸化炭素排出量抑制。(50代・男性)
- 寄付、募金をしている。(20代・女性)
- 暖房や冷房をあまり使わないようにし、無駄な電気や水を使わないようにしている。(60代・女性)
- 自分の子どもにジェンダー平等について少しずつ話している。(40代・女性)
- ボランティア活動でSDGsをサポートしている。(70代・男性)
- 太陽光発電やハイブリッド車などを取り入れている。(50代・男性)
■まとめ
今回は、「SDGs」についてアンケートを実施しました。
今回の調査では、SDGsの知名度は51.7%でした。
知っている方と知らない方の割合は半々のようです。
まだSDGsについて「知らない」という方も多いようですが、SDGsの達成のためには政府や企業だけでなく、私たち一人一人の協力も必要不可欠です。
未来の地球や子供たちのためにもSDGsについて理解を深め、できることから取り組んでいきましょう。
本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
https://trend-research.jp/12150/
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。