「脱炭素美濃焼SDGsプロジェクト」スタート、土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐 のSDGsへの取り組み

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
「脱炭素美濃焼SDGsプロジェクト」スタート、土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐 のSDGsへの取り組み

「脱炭素美濃焼SDGsプロジェクト」スタート!土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐 のSDGsへの取り組み

陶磁器生産量日本一の岐阜県土岐市が、陶磁器メーカーによる脱炭素社会への取り組みを開始

土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐(住所:岐阜県土岐市肥田町肥田287番地3、場長:小板直之)は、2050年脱炭素社会へ向けて酸化炭素排出量削減の取り組みを始めることを発表しました。
リリースによりますと「今できることから」を合言葉に、令和4年2月から市内の陶磁器メーカーと協力して陶磁器を焼く時の焼成条件を見直すことで燃料を削減し、二酸化炭素排出量削減の取り組みを始めるとのこと。
陶磁器試験場のサポートのもと、陶磁器メーカーが焼成温度や雰囲気(還元濃度)、焼成条件などの改善によって削減された燃料消費量(製品重量あたりの燃料消費量という指標の低減率)を評価し、その成果をWEBサイトで掲示して行く方針で、脱炭素及び SDGs「7 番:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「13 番:気候変動に具体的な対策を」への成果の証しとして、低減率に応じたステッカーを配布し、継続的、発展的な支援と推進をして行く模様。
以下リリース

美濃焼エコ焼ポスター美濃焼エコ焼ポスター

陶磁器製造工程のうち「本焼成工程」では、LPガスによる1300℃にも及ぶ高温加熱が必要なため、陶磁器生産量日本一である岐阜県土岐市は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を大量に排出している現状です。

現在のテクノロジーでは二酸化炭素の実質的な排出量ゼロ(脱炭素)実現の可能性は極めて低いと言わざるを得ないですが、脱炭素をあきらめて何もしないことが正当化される理由にはならないと考え、その社会的責任を果たすために、二酸化炭素排出量を少しでも削減しようとする取り組みを始めることとしました。

陶器は約1250℃、磁器は1300℃以上の高温の窯で加熱されて製品になります。この工程を「焼成」と言い、美濃焼ではLPガスを燃料とするガス窯を使うのが主流です。また、焼成には酸素を十分取り入れる酸化焼成と、酸素を制限する還元焼成があります。酸化と還元では釉薬に含まれる鉄や銅などの発色が異なり、焼成雰囲気は製品によって使い分けられます。還元焼成は磁器をより白くする効果があるので、多くの美濃焼で使われます。

通常、陶磁器メーカーにはこの「焼成」に対する強いこだわりがあります。「焼成」へのこだわりと燃料削減という一見相反するテーマに対して、長い歴史の中で培われた技術にさらに磨きをかけることで、「焼成」へのこだわりと低炭素化の両立にチャレンジしていこうと考えます。

最初のチャレンジは、「焼成条件の見直しによる燃料消費率の低減」です。
燃料消費率の低減度合いに応じて、陶磁器メーカーに6種類の成果表示ステッカーを配布します。
-5%低減、-10%低減、-15%低減、-20%低減、-25%低減、-30%低減

ステッカーステッカー

削減率に応じたステッカーを配布削減率に応じたステッカーを配布

脱炭素美濃焼SDGsプロジェクト参加企業一覧は公式WEBサイトでご確認ください。
https://www.city.toki.lg.jp/docs/17248.html

岐阜県土岐市 美濃焼1400年の歴史について

市域の3分の2が山林を占め豊かな自然に囲まれた岐阜県土岐市は、陶磁器に適した良質な陶土(粘土)と、焼成の燃料(薪)となるアカマツが豊富であったことから、1400年の歴史を持つ焼き物の産地として発展してきました。7世紀の須恵器の生産に始まり、16世紀の安土桃山時代には、織部、志野、黄瀬戸、瀬戸黒などの茶陶・高級食器が生み出され、これらの作品は世界的にも高い評価を受けています。
17世紀以降は日用食器の生産が主体となり、明治時代以降は量産化が進み、土岐市の基幹産業である陶磁器産業の基盤が形成されました。
土岐市内には、国の史跡に指定されている「元屋敷陶器窯跡」をはじめ、7世紀から17世紀に造られた窯跡が現存し、また明治から昭和初期に造られた陶窯用のレンガ造りの煙突も見られます。このように、美濃焼は文化的価値と産業的価値の二面性を持ち合わせて発展し、現在も260社を超える窯元(メーカー)が家庭用から業務用、高級品から量産品まで、消費者のニーズにすべて対応しながら美濃焼を製造しています。
現在の生産量としては、食卓用・厨房用食器の国内生産量の約4割を占め、タイル等その他の陶磁器も含めると約6割と言われています。つまり全国の各家庭の食卓には必ず美濃焼があると言っても過言ではないほど流通しています。

岐阜県土岐市へのアクセス
お車:中央自動車道で土岐ICから。東海環状自動車道で土岐南多治見IC、または五斗蒔スマートICから。
電車:JR中央本線 土岐市駅下車。

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【SDGs について】   SDGs について
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。

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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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