らしゅえっと/「世界をぐるり!こども絵本リレープログラム」第15回 キッズデザイン賞を受賞

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
らしゅえっと/「世界をぐるり!こども絵本リレープログラム」第15回 キッズデザイン賞を受賞

らしゅえっとのSDGsに関する取り組み/VUCA時代・自分軸で生きる人生脚本づくり

子どもたちの主体性と自由な発想を育み、子どもたち自身が身のまわりや地球の困りごとについて考え、みんなが「笑顔」になれる活動を展開する一般財団法人 RINDA foundation JAPAN(所在地:東京都調布市 代表理事:有川凛)、その中核となるプログラム『世界をぐるり!こども絵本リレープログラム』が「第15回キッズデザイン賞 部門:子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」を受賞いたしました。(主催:特定非営利活動法人キッズデザイン協議会)

1.  〜自分軸で生きる人生脚本づくり〜「世界をぐるり!こども絵本リレープログラム」とは?

本プログラムは、小・中学生の子どもたちを対象に、オリジナル絵本 第一話『リンちゃんとダーリンの大冒険 〜魔法のコインをさがしに〜』から発想し、自分自身を投影した主人公を生み出しながら、第一話の続きの物語を1 話完結の物語としてつくっていくプログラムです。
 
単に「絵本や物語をつくる」ことが目的ではなく、自分軸を大切にした自分だけの「人生脚本」を描くことで「本当の豊かさ」や「本当の幸せ」について考えていくことができる仕立てになっています。
(※「人生脚本」とは、カナダ出身の心理学者であるエリック・バーンが提唱した心理学理論)

 そのため本プログラムを通じて、「内観の追求・自己肯定感・主体性・考える力・コミュニケーション力・想像と創造力」などを育むことができるのです。
 
子どもたちの未来を子どもたち自身の力で豊かにしていける希望が、この絵本リレープログラムには詰まっています。
 

2.  なぜ「絵本」なのか?

私たち人間は、幼少期に“自分とはこういうものだ”、“世界とはこういうものだ”という自分自身の「人生脚本」を描き、人生そのものがその通りになると言われています。

 ただ「人生脚本を描こう」と言っても、大人でも、なかなか簡単に描くことはできません。
 
また仮に、人生脚本の書き方があったとしても、子どもたちが好奇心を持って主体的に、ワクワクしながら取り組むには工夫が必要です。
 
そこで、子どもたちにとって親しみのある存在である「絵本」や、子どもたちが大好きな「冒険物語」や「マイキャラクターづくり」を効果的なツールとしてプログラムに取り入れることで、子どもたちが主体的に自分の世界に入り込める工夫をしました。
 
またこのプログラムは、現役の小学校教諭や幼児教育の専門家、心理学の専門家とともに開発しており、特に教育分野やスポーツアスリート、アーティスト、医療分野、ビジネス分野(企業研修や起業マインド育成)などにも実践的 に活用されている脳科学やナラティブセラピー、家族療法などの研究や実践的な内容を多く取り入れています。 

実際のワークショップは「マイキャラクター作り」「物語づくり」の二部構成になっており、それぞれの人生脚本を描いていきます。

 「マイキャラクターづくり」では、子どもたちは深く対話をしながら「現在の自分」「未来に在りたい自分」を知っていくなど、子どもたちが持って生まれている 「種」を見つけ出せる様々なメソッドを用意しており、カリキュラムを通じて子どもたちは「自分自身を知り」「自分の価値を認める」ことができるものになっています。
 
また第一話の物語が「泣いている地球を助けるために冒険に出る」というお話になっているため、自然に自分の身の回りや地球上の困りごとに目を向け、周りの人々や環境を認め合いながら解決策を見出していく冒険物語(人生脚本)を創作していくことができます。
 
本プログラムを通じて、それぞれが持っている 「種」を見つけ、自分らしさの土台となる「根っこ」を伸ばし、自分が望む幸せである「未来の花」を咲かせるのに必要な様々な能力(幹・枝・葉)を、主体的に身に付けていくことができるのです。
 

3.  第一話「リンちゃんとダーリンの大冒険」〜魔法のコインをさがしに〜 

本プログラムの導入で使われる絵本は、当時小学3年生だった本間響さんが描き上げた作品です。
 物語の主人公のリンちゃんとダーリンが、苦しんでいる地球を助けるために、いろいろなキャラクターに助けられながら、朝日にきらめく山や夜の森や海の底に「魔法のコイン」を探しに行くという物語です。
 また、東大名誉教授の汐見稔幸さんからもご推薦をいただいております。

4. 子どもたちが創作した物語は書籍化され、売上の一部は地球上の誰かを幸せにする活動に支援
 
2020年5月、コロナ禍により一⻫休校が実施される中、オンラインで本プログラムが実施され、参加した11 人の子どもたちが 11 話の物語を創作しました。
 ワークショップを通じて『同じ地球上には食料が手に入らず食べられない子どもたちがいる』という気づきをもとに、「できあがった11話の物語を書籍化して出版し、販売したお金を役立てることはできないか?」というアイディアが飛び出してきました。
 
実際に、フィリピンのストリートチルドレンに 1 週間分の食事を届けることができました。
 
このように子どもたち自ら「単に自分の人生脚本を描くだけでなく、創作した物語を地球上の誰かを笑顔にすることに繋げたい」という発案を出し、行動へと広げていますが、こういった子どもたちによる主体的なアイデアが、このプログラムを更に育て続けています。

 

5. これからの展開
 
本プログラムは、すでに世田谷区、日野市の公立小学校に導入され、のべ300人以上の子どもたちが体験をしています。今後は全国の小学校の出前授業として導入できるよう働きかけていきます。
 

そして、日本だけにとどまらず、海外の小学校への展開が決定しています。

 本プログラムの普及には、このプログラムの主旨を損なわず、適切に、子どもが持つ「種」を引きだせるメンターコーチの存在が不可欠であり、車の両輪のようなものであると考えています。
 
そのために、今年6月、人材を育成するRINDA Academy(学び舎)を創設し、8月より「第1期クリエイティブメンターコーチ養成講座」を開講いたしました。

◆RINDA Acdemy  Webサイト 
https://rinda-f.wixsite.com/academy/

今後は、子どもを取り囲む「大人たち向けのプログラムの実施」や、「子どもたちが集まり学べるリアルの場」の創設、さらには「海外の子どもたちへの展開」をし、同じ地球に住む子どもたちが、生きやすさを軸にした人生の可能性を広げていけるよう「キャリアにつながる実践力」を身に付けられる学びの場を増やしていく方針です。

◆キッズデザイン賞とは?

キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちの感性や創造性が豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・空間・サービス・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に 2007 年に創設されました。
公式ウェブサイト https://kidsdesignaward.jp

◆一般財団法人 RINDA foundation JAPAN について

2018 年に設立された 「非営利組織 CSO(Civil Society Organization)」です。国内外のビジネスパートナー及び、ビジョンを共有する個人とともに『持続可能な公平さ』がある社会を目指し、「必要な資源(富と健康)」を好循環させる仕組みを世の中に提案していきます。
公式ウェブサイト https://rinda-f.org/
 
<主な活動内容>
・RINDA Academy(学び舎)の活動
・世界をぐるり!こども絵本プログラムの開発、普及
・知育プログラム RIN&DA WE の開発、普及
・SMILE 認証制度、SMILE 基金の運営

持続可能な開発目標(SDGs)のすべての目標を支援し、Education(教育/共育)、Equity(公平さ)、 Ecology(エコ)の3つのEに取り組んでいます。

https://rinda-f.org/cherish

◆株式会社らしゅえっとについて

「株式会社らしゅえっと」は、2016年に設立された企画事務所です。智慧と愛情を注ぎ、日本に限らず社会が抱える課題解決や社会的価値の創出を図り「生きやすさ」を大切にしています。(一財)RINDA foundation JAPAN設立時より運営委託を行っています。
公式ウェブサイト https://lachouette-jp.com/

 

※文中の製品やサービスなどの名称およびロゴは、各社の商標または登録商標です。

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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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