竹のチカラでSDGs課題に取り組む新会社「株式会社日本竹一番」が設立
この記事の目次
【竹のチカラでSDGs課題に取り組む】総合竹製品メーカー「日本竹一番」設立
世界第2位のプラスチックごみ排出国・日本に課せられた課題
プラスチックの削減は、SDGs(持続可能な開発目標)でも取り上げられている項目。
SDGsとはSustainable Development Goalsの略、つまり持続可能な開発目標のことで、国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標だ。
SDGsには大きく分けて17つの項目があり、そのうちの3つが主にプラスチック削減の問題に関わっている。
SDGsのプラスチック削減に関する項目は以下の3つ。
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 海の豊かさを守ろう
プラスチック問題は、主に3R(リユース・リディース・リサイクル)や消費問題、海上汚染問題に関わっている。
特に海上汚染問題は深刻だ。環境省によると、海に流出するプラスチックごみは年間約800万トンと推計され、その流出国上位には東アジア・東南アジアの国々が占めており、日本も年間推計で2~6万tものごみが陸上から海洋に流出しており、決して他人事ではない。
国連環境計画(UNEP)の報告書(2018)によると、人口1人当たりに換算したプラスチックごみ廃棄量は32キログラムで、なんと米国に次いで世界第2位だ。
現状、日本ではプラスチックごみのリサイクル率は84%と数値だけをみれば高いリサイクル率だが、実はごみを燃料として燃やし、火力発電や温水プールに使われる「サーマルリサイクル」が56%。製品原料として再利用される「マテリアルリサイクル」や「ケミカルリサイクル」に利用されるのは全体の30%にも満たないのが現状だ。
残りは、2018年に中国が輸入を中止するまで、海外に輸出していた。2018年に中国がゴミの輸入を中止してからというもの、日本はマレーシア、ベトナム、タイなどその他の国へ輸出するようになったが、中国に輸出していた処理量に及ばないため、推計111万~191万トンのプラスチックごみが国内に滞留しているといわれている。
国内の埋立地も2040年には埋まるとの予想があり、世界的に見れば「2050年には、海を漂うプラスチックごみの重量が、海洋生物の総重量を超える」という予想があるほどプラスチック問題は深刻だ。
私たち日本人は、このプラスチックの問題に向き合う必要がある。
プラ代替素材としての竹のチカラで、廃プラ問題に取り組む
プラスチック削減を考えたときに、大きく2つの取組みが考えられる。
1つは今、海などに溢れ出してしまっているプラスチックの回収。リサイクルの循環から外れて、すでに自然環境に害を及ぼしているものを回収しようという動きだ。
もう1つは、自然環境の中で、分解されやすいプラスチック(バイオマスプラスチック)やプラの代替となる素材を開発する事だ。
バイオマスプラスチック製品も生活の中で浸透してきたが、忘れてはならないのは、あくまでプラ度を50~70%まで下げているだけで、100%プラスチックフリーではない点、根本的な解決にはなっていない点だ。
当社は、「プラスチック製でなくても良いもの」「プラスチック製でない方がむしろ良いもの」もあると考える。
この問題に取り組むべく、「竹」を代替素材として、様々な生活用品を研究・開発する総合竹製品メーカーとして、株式会社日本竹一番を創業する運びとなった。
竹製アメニティ・テーブルウエアシリーズ「BambooOne」を皮切りに、続々新製品をリリース予定
既に全国のホテル事業者へ導入が進んでいる竹製アメニティシリーズ「BambooOne」を当社でも取り扱い、これから国内外のホテルへの導入サポートを進める予定だ。
また、コロナ禍より需要拡大したキャンプ、アウトドア、BBQでの廃棄ごみ問題にも取り組むべく、「BambooOneテーブルウエアシリーズ」の取り扱いも行う。
さらに、国内外で活躍するプロダクトデザインアーティスト木南卓也氏を取締役に迎え、日々の生活の中でプラスチックから竹に代替できる、竹ならもっとよくできる、そんな、あらゆる製品を企画、開発予定だ。
以下は、その一部である。
代表挨拶
竹のチカラで地球課題に取り組み、未来に笑顔を繋げる
株式会社日本竹一番 代表取締役 石川智哉
日々の生活の中で何気なく私達に習慣づいている事。 マイバックを忘れ、ついレジ袋をお願いしてしまう。マイボトルは不便なので、ついプラ容器入りの飲料を買ってしまう。そのほかにも、プラ容器入りのシャンプーや洗剤、クリーニング店でもらうプラハンガーの廃棄など、上げればキリがないほど、日々プラスチックを消費し、捨てています。 こうした習慣が今、地球環境に影響を与え、海洋プラ問題、マイクロプラスチック問題に発展しています。 私は趣味でマリンスポーツや釣りをします。海が大好きです。 しかし、今私達が見ている青い海や美味しい魚たちは、50年後、100年後、当たり前ではなくなってしまう危機を迎えています。 この悪い流れは、我々世代で断ち切り、綺麗な地球を次の世代に受け継ぐ責任があると考えます。 個人的にも、一昨年、第一子も誕生し、我々の子供たちの世代へ「今の環境を残す、より良くして受け継ぐ」責任は、より強くなってまいりました。 プラスチックは生活必需品、これからも私たちの生活を支えるうえでは外せないものです。 だからこそ、「プラでなくて良いもの」「プラじゃない方が良いもの」を見極め、うまく共存をしていく必要があります。 我々日本竹一番は、SDGsが掲げる目標の元、総合竹製品販売会社として、 「竹製品に関わる、原料、加工、製造、研究、デザイン、マーケティング、あらゆる面で日本のNO1の会社になる」ことを表明します。 廃プラ問題だけでなく、日本の放置林、竹害問題、その他あらゆる環境問題にも、真摯に取り組んでいく所存です。 大いなる挑戦を応援頂けましら、幸甚です。 |
▼日本竹一番コーポレートサイト(準備中)
▼(ホテル向け)竹製アメニティサンプル·商談受付サイト
▼(一般向け)アステップ公式通販サイト
▼アステップ公式HP
▼Bamboone 公式インスタグラム
本件に関する報道関係者からの問い合わせ先
お電話は混み合いますので、上記公式HPのお問合せフォームか
以下メールよりご連絡ください。
- メールアドレス:info@1963astep.com
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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広報・PRご担当者様へ
VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。