ファブラボ広島安芸高田がペットボトルキャップで遊べるガチャガチャ筐体を制作し作り方をオープンソースで公開

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ファブラボ広島安芸高田がペットボトルキャップで遊べるガチャガチャ筐体を制作し作り方をオープンソースで公開

プラスチックゴミのアップサイクルを楽しく体験できるガチャガチャをオープンソースで公開

デジタルファブリケーションで実現する、地域のプラスチックごみの軒先アップサイクル

ファブラボ広島安芸高田は、プラスチックゴミのアップサイクルをこれまで以上に身近に楽しく体感できる機会の創出を目指して、ヤフー株式会社が運営するオープンコラボレーションハブ「LODGE」と共同で、ペットボトルキャップを入れると遊べるガチャガチャ筐体を制作し、作り方をオープンソースで公開しました。
 ▼URL

ガチャガチャの景品はすべて、地域で集まったペットボトルをリサイクルして作られており、訪れた人はペットボトルキャップ一つと引き換えに、景品を一つ手に入れることができます。

最初の景品は、大人と子供が一緒に遊んでアップサイクルについて語るきっかけにしてほしいという思いから、コマをセレクトしました。

コマの形状は安芸高田市のシンボルの一つである鹿のツノをあしらったシルエットになっており、回して遊ぶことができます。

ガチャガチャは、ファブラボ広島安芸高田をはじめとした市内数カ所に設置され、プラスチックのアップサイクルが身近になるきっかけ作りを進めていく予定です。

プロジェクトの背景と目的

 地域で出た廃材が地域で循環していく軒先サーキュラーエコノミーの実験

プラスチックのリサイクル率は、40%と高水準を保つスペインなどのヨーロッパ諸国に対し、日本は19.6%と低い水準にとどまっており、資源を有効活用し、持続可能な資源循環を作っていくことが急務となっています。
(出典:プラスチックを取り巻く国内外の状況 – 環境省[1])

そうした中で、デジタルファブリケーション技術を駆使して、既存の巨大な製造・廃棄のサイクルを見直し、素材の調達、製造、廃棄のサイクルを小さくしていくFab City構想[2]は、地域のFabスペースがソーシャルな視点から地域に貢献できる一つのアプローチとして、注目を集めています。
(出典:Fab City Whitepaper[2])

本企画では、その一つの実験として、プラスチックゴミの回収からリサイクル(射出成形)、そして配布(コマ)までを一箇所で完結することを試みました。

ボトルキャップからコマへのリサイクルは、回収したボトルキャップを破砕して溶かし、家庭用射出成形機を用いて金型に流し込むことによって実現しています。

(※ボトルキャップの破砕工程に当たっては、安芸高田市のリサイクル業社である株式会社マルシン様にお手伝いいただいています)

参加者は、自分が集めたボトルキャップが直接ガチャガチャの景品に変換されることで、普段は目の当たりにすることのない、プラスチックそのものの再利用の可能性や、面白さにも触れることができます。

オープンソースで公開されているコンテンツ

こうした活動が、安芸高田のみならず、他の地域でも展開されてほしいという思いから、今回のプロジェクトの制作物のデータは、作り方動画つきで、オープンソースで公開しています。

ガチャガチャ本体はホームセンターなどで手に入るMDF板とアクリル板、市販部品のみから構成されており、

FAB施設などでレーザーカットすることができれば、同時に公開されている組み立て動画を見ながら2時間ほどで組み立てることができます。

  ▼組み立て動画

  ▼ガチャガチャの設計データ

・MDF板(5.5mm)カットデータ
・アクリル板(3mm)カットデータ
・市販部品リスト

 

  ▼廃プラコマの金型データ

・射出成型用の金型データ(STEP)

ファブラボ広島安芸高田について

広島初デジタルファブリケーション施設(2015年12月〜)。「年齢・性別・ものづくり経験の有無に関わらず、誰もがアイデアを形にできるテクノロジーにアクセスできるようにする」をビジョンに掲げる、地域に根ざしたファブ施設/実験工房。

オープンコラボレーションハブ「LODGE」について

ヤフー株式会社が運営する、FAB機材を完備したオープンコラボレーションハブ「LODGE 」では、本社内にあるFabスペースを拠点に、デジタルファブリケーションや、web3技術など、ヤフーの既存事業の可能性を広げる技術を駆使した実験を行っています。

今回のプロジェクトをはじめ、プロジェクトの中で得られた知見や副産物は「レシピ」として公開しています。

References:

[1]プラスチックを取り巻く国内外の状況 – 環境省(2020)
[2]Fab City Whitepaper(2016)、Locally productive, globally connected self-suf cient cities.

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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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