脱炭素社会の実現を目指す品川区が「ZEB」等の認証を複数施設で取得、関東地区自治体で最多
この記事の目次
品川区、「ZEB」等の認証を複数施設で取得
関東地区自治体で最多・脱炭素社会の実現に向けて
新たにBELSの「ZEB Ready」認証を取得した「八潮北公園管理事務所」イメージパース
品川区とBELSの「Nearly ZEB」認証について
品川区は脱炭素社会の実現を見据え、品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」において、都内公共建築物として初となるBELSの「Nearly ZEB」認証を取得し、今年5月から運用を開始しています。
工事現場で使う電力は再生可能エネルギー100%のもので賄い、重機等の燃料も天然ガス由来のGTL燃料を使用。建設時も環境影響に配慮してきました。施設開業後は、年間を通じて安定した地中熱を空調熱源として利用し、区有建築物では最大規模となる太陽光発電設備を設置することで、多くの再生可能エネルギーを創出しています。
5月に開業した品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」外観
新たに「ZEB Ready」認証を取得した「八潮北公園管理事務所」について
今回、環境に配慮した施設整備をさらに加速させるため、八潮北公園内(八潮1-3-1)に計画中の「八潮北公園管理事務所」(2023年9月末竣工予定)においてBELSの「ZEB Ready」認証を取得しました。
この施設は、効率的な空調設備や直射日光の室内への侵入を考慮した深い庇を採用し、再生可能エネルギーである太陽光発電によりエネルギーを創るなど、設計段階で建築物のエネルギー消費量の64%削減を実現していきます。
「八潮北公園管理事務所」外観パース
「ZEH-M Ready」認証を取得した「(仮称)西大井三丁目障害者グループホーム」について
さらに、西大井(西大井3-11-3他)に計画中の「(仮称)西大井三丁目障害者グループホーム」(2024年3月末竣工予定)においても、公共建築物では関東地区(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県)初(※1)となるBELSの「ZEH-M Ready」認証を取得しました。
この施設は、外壁の断熱性を高めるとともに、遮熱性能の高いガラスなどを備え、再生可能エネルギーである太陽光発電によりエネルギーを創るなど、設計段階で建築物のエネルギー消費量の50%削減を実現していきます。
「(仮称)西大井三丁目障害者グループホーム」外観イメージパース
脱炭素社会の実現を目指す品川区について
「ZEB」等の認証取得は、品川区として累計3施設となり、関東地区自治体において最多(※2)の施設数です。
品川区長期基本計画(2020年4月策定)では、10年後の目指す姿として「ZEB等の環境に配慮した建物の増加による、まち全体の環境負荷の低減を目指す」と目標を掲げています。区は、今後も「ZEB」等の認証取得をはじめとした、脱炭素社会の実現を見据え施設整備を継続していきます。
なお、エコルとごしのホームページでは、「Nearly ZEB」認証取得までの経緯や、今後の展望等について紹介しています。是非、ご覧ください。
※1 一般社団法人住宅性能評価・表示協会の事例データ一覧による(平成4年7月末時点)
※2 一般社団法人環境共創イニシアチブZEBリーディング・オーナー一覧による(平成4年7月末時点)
「エコルとごし」のホームページ内
ZEB座談会「環境にやさしい建築物の紹介」 ~都内公共施設初のNearly ZEB認証建築物エコルとごし~
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
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SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。