株式会社北三陸ファクトリーが「ICCサミット KYOTO 2022」において2つの賞を受賞
この記事の目次
うにの再生養殖で水産資源の未来を創る『再生型水産業』を掲げる「北三陸ファクトリー」が「Industry Co-Creation(ICC)サミット KYOTO 2022」にてダブル受賞!
北三陸ファクトリーは消費するだけではない『再生型水産業』-Regenerative Ocean Farming- を掲げ「うに再生養殖」と「藻場再生」に取り組んでいます。
ICCサミット KYOTO 2022 「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」優勝
- 日程:2022年9月7日14:30~
- 会場:ウェスティン都ホテル京都
- 概要:ものづくり企業8社が“CRAFTED”をキーワードに各7分間のプレゼンテーションを行い、第一線で活躍する審査員42名の投票によってベストプレゼンターを選出。
- URL:https://industry-co-creation.com/news/82453
ICCサミット KYOTO 2022「フード & ドリンク アワード」グランプリ
- 日程:2022年9月6〜7日
- 会場:ウェスティン都ホテル京都
- 概要:17社の出展企業が、ショートプレゼンテーションを行い、ガイドツアーによって展示を紹介。25名のアワード審査員とガイドツアーの参加者によって2日間投票が行われました。投票は、「美味しさ」「ヘルシーさ(健康さ)」「手軽さ・便利さ」「ソーシャルグッド」「ストーリー(想いへの共感)」の 5つの観点から、3段階評価で行われる。
URL:https://industry-co-creation.com/news/82594
ICCサミットは、「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場として毎回250名以上が登壇し、総勢800名以上が参加するイベント。参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。
ダブル受賞した北三陸ファクトリーが取り組む『再生型水産業』の取り組みとは?
ここ数年うにの水揚げは減少傾向で、磯焼けによって実入りが悪化しています。磯焼けの原因の1つに、海水温度上昇により温暖化による海水温の上昇でウニが常に活発に活動し、餌である海藻を食べ尽くしてしまう食害が挙げられます。北三陸ファクトリーは、磯焼けを防ぐために駆除・廃棄されていた栄養不足の痩せたうにを採取して2カ月間養殖し、実入りの良いうににすることに成功しました。このうに再生養殖の仕組みは、うにに与える餌の開発も含め、北海道大学と6年かけて開発致しました。再生養殖では、本来うにが流通しない秋冬にも出荷が可能になります。このうに再生養殖×藻場再生を国内で横展開し、2022年より、オセアニアエリアでの事業展開に向けたFS(フィジビリティ・スタディ)を開始いたします。
磯焼けを解決するうに再生養殖事業とは?
うに再生養殖事業の確立により、旬を問わず出荷が可能になれば、産地での雇用の通年化が可能になります。また、「うに再生養殖×藻場再生」により世界的な磯焼け問題の解決にも繋がります。我々はこの養殖うにを、海の砂漠化を解決し豊かな自然と地域の未来を創る「はぐくむうに」と名けブランド化しています。
CO2を吸収する藻場再生事業とは?
コンブなどの藻場は、二酸化炭素が吸収・貯留される「ブルーカーボン」のとしての機能を持ち、温室効果ガスの軽減に寄与します。未利用資源であるうに殻を活用し「施肥ブロック」を製造し、海中に沈め藻場の再生活動を行っています。現在、北海道の積丹(しゃこたん)町と共同で施肥ブロックの改良開発を実施しており、この施肥ブロックを用いることで海藻が繁茂することが確認できました。
北三陸ファクトリーについて
北三陸ファクトリーは、岩手県の沿岸最北端、北三陸・洋野町を拠点とする⽔産会社です。洋野町では、岩盤地帯に約18kmに渡り溝を掘り、溝の中で天然の昆布をたっぷり食べ、高品質な天然ウニの持続的⽣産を可能とする、世界でただ一つの「うに牧場®」の仕組みにより、本州No.1のウニの漁獲量を誇ってきました。
私たちは、先人が作り上げた「うに牧場®」の哲学である「持続的⽣産」を現代版にアップデートし、うに養殖事業や藻場再生事業をはじめとする、消費するだけではない社会や地球に還元する「再生型水産業」を全国に広めています。
- 株式会社北三陸ファクトリー
(KITA-SANRIKU FACTORY INC.)
(株式会社ひろの屋100%出資子会社) - 本社所在地:岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1
- 設立:2018年10月1日
- 代表者:代表取締役 下苧坪之典
- 事業内容:農林水産加工物の製造加工・販売、6化拠点開発の企画運営、水産業に関する技術開発
- URL:https://kitasanrikufactory.co.jp/
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。