タオル美術館グループ 一広株式会社の「リボーンコットン」が2022年度グッドデザイン賞を受賞

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
タオル美術館グループ 一広株式会社の「リボーンコットン」が2022年度グッドデザイン賞を受賞

2022年度グッドデザイン賞を受賞

業界初、タオルのサーキュラーエコノミーシステムを確立したタオル美術館グループの『リボーンコットン』

タオル美術館グループ 一広株式会社(本社:愛媛県今治市 代表取締役社長:越智康行)は、かねてよりSDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、事業を通じ社会の課題解決に取り組んでおりますが、本年にはタオル業界で初となるタオル事業でのサーキュラーエコノミーシステム『リボーンコットン』を確立しました。

そして、このたび、当『リボーンコットン』が、2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたので、お知らせします。

尚、当社は当該プロジェクトによって、工場で発生する綿の廃材や不適合品の廃棄量を2025年までに0%まで削減することを目指しています。

『リボーンコットン』は、⼯場から出る廃材や、役割を終え廃棄される予定のタオルを回収し、裁断、粉砕、反毛といった工程を経て繊維にし、新たな綿を加え再生糸にしてタオルの原料にします。

緯糸(よこいと)に再生糸を使用し、肌に触れるパイル部には通常の糸を使用することで、肌触りや吸水力、デザイン性や強度などにおいて一般のタオルと全く遜色のない新たなタオル製品へと生まれ変わり、当社にて販売、またお客様のもとでお使いいただくというものです。

タオルの回収は、全国にある当社の約60店舗の直営店や百貨店を活用、更に移動販売車でイベントや施設等に出店、回収ボックスを設置することで、より多くのお客様が、身近で気軽にリサイクルに参加できる環境を目指しています。

移動販売車

 

紙製の回収ボックス

さらに、製造面においては、自社工場における水やエネルギーの使用量、廃棄物の焼却量や温室効果やガス排出の削減だけでなく、CO₂の排出量6.4%削減を実現した製造技術「5ツ星クオリティ」を採用することで、ヒトと環境により優しいタオルとなっています。

なお、当社ではそれら取り組みによって、CO2排出量を2015年対比で16.5%削減中(2022年9月現在)。2025年までにはCO2排出量20%削減を目指しています。

タオルの製造から販売までの一貫体制を確立している当社の特性を活かしたサーキュラーエコノミーシステム『リボーンコットン』によって廃棄物や汚染などを軽減するだけでなく原材料や製品を再利用することで資源の循環を可能にしたことで、当社は従来の生産・販売に注力したリニア型サプライチェーンから販売後のリサイクル・廃棄量削減をも重視した循環型バリューチェーンへとビジネスモデルを変革いたします。

当社は経営理念である「タオルを通じ、心の豊かさと生活文化向上に貢献」を目指し、ヒトと環境、社会にとってより良い商品とサービスを提供できるよう今後も一層の努力をしてまいります。

2022年度グッドデザイン賞受賞 概要

  • 技術名称: リボーンコットン
  • 技術概要: 不要になった使用済みタオルや工場から出るタオルの廃材を回収し、粉砕・反毛といった工程を経て再生繊維にした後、バージンコットンと合わせて紡績することで再生糸となる。その再生糸を使用した新しいタオル製品を製造することで、廃棄物の量を削減すだけでなく、半永久的にタオルのリサイクルが可能となり、サーキュラーエコノミーの実現に貢献する
  • デザインが生まれた背景: 当社は自社工場における水やエネルギーの使用量、廃棄物の焼却量や温室効果ガス排出量、CO2の排出量削減を実現し、2019年度グッドデザイン賞を受賞したタオル製造技「5ツ星クオリティ」の開発や、製造工程で発生する排水中の染料量の大幅軽減を可能とした繊維を使用したタオル「MiRAi」を展開するなど環境保全に努めるほか、資源を無駄にしないという観点からは、残糸を使用した商品開発や使用済みタオルのアップサイクル提案なども行っていたが、現在大きな問題となっている繊維製品の廃棄量削減は、タオル製造・販売を事業とする当社にとって非常に重要な課題ととらえ、自社他社問わずより多くのタオル製品の廃棄量を削減することを目指した。
    また、この活動によって一人でも多くの方にリサイクルの意識を持っていただき、日常的に使われるタオルひとつでも環境に貢献できることを広めていきたいという想いから実現した。
  • グッドデザイン賞審査委員による評価コメント: 廃棄タオルで再⽣タオルを作る、⼀⾒簡単そうに⾒える⼯程だが新しいタオルと同等の品質に作る事は簡単ではない。肌に触れるパイル部に通常の⽷を使うことで、⼀般タオルと⽐較しても遜⾊のない仕上がりを実現した。⾊味も再⽣の持つグレイッシュな⾊味を通常のカラー⽷とうまくマッチングさせ、魅⼒ある商品に仕上げている。先駆者として⾃社他社こだわらず、多くの使⽤済みタオル製品を回収する廃棄量削減へ向けての姿勢も素晴らしい。様々な視点で今後の環境改善の取り組みにも期待したい。

『リボーンコットン』を使用した主な商品ブランドのご紹介 

その他のSDGs実現を目指した商品のご紹介

『5ツ星クオリティ』

高い吸水性と柔軟性に加え毛羽の少ない高機能なタオル製造を実現した「5ツ星クオリティ」製法は、製造時の電力・排水等の大幅削減を実現。これによって製造工程におけてCO₂の排出量6.4%の削減(当社比)をしました。「5ツ星クオリティ」は、機能面と環境に配慮した製法が評価され、2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。

『MiRAi』

染料の吸着性にすぐれた特殊なアクリル紡績糸を使用することによって製造過程で発生する排水を余分な染料で汚さずにすむことを実現しました。美しい色合いや柔らかな風合いに加え、高い吸水性や速乾性を備えながら、地球環境の今や末来のことを考えてつくられたタオルです。

『フェアトレード認証コットン』シリーズ

発展途上国で生産された原料や製品を適正な価格で継続的に購入することで立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組み「フェアトレード」の活動に賛同し、フェアトレード認証コットンを用いたタオルの製造を拡大しています。

『リボーンコットン』展示に関するお知らせ 

GOOD DESIGN EXHIBITION 2022
  • 会期 10月7日(金)~11月6日(日) 11:00-19:00  *初日のみ16:00開場
  • 会場 東京ミッドタウン・デザインハブ (東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー5F)
  • 内容 グッドデザイン・ベスト100展示、全受賞作品紹介
  • 入場無料
  • https://promo.g-mark.org/
サスティナブルファッションEXPO秋

タオル美術館グループについて

タオル美術館グループの中核会社である一広株式会社(代表取締役社長:越智康行)は、1971年の創業時、愛媛県今治の地で自動織機6台からスタートしました。

現在、タオル美術館グループは、タオルの企画・製造・卸・販売に関わる全6社で運営されており、ほぼ全ての工程を自社で運営しています。自社工場は日本(愛媛県今治市)を始め、中国、ベトナムの3拠点。全国の百貨店・量販店を中心に卸売事業を行う他に、全国に約60店舗の直営店舗を展開しています。また、文化活動の一環とて、2000年にタオル産地のひとつである愛媛県今治市に、従来のタオルのイメージを一新させるタオルとアートを融合させた美術館「タオル美術館」を開設、運営しています。


<以上>

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SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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