株式会社エルコムが使用済み漁具を減容・再資源化する装置を愛南漁業協同組合に納入開始
この記事の目次
水産業界初「プラ漁具を自らで再資源化」取組に賛同
愛南漁業協同組合へプラ再資源化装置納入開始
基幹産業と町が連携したリサイクル構想
愛南漁協と今回の再資源化の話が再び持ち上がったのは昨年。2014年に水産庁補助事業で実証試験を行ったが、当時は様々な課題が山積し、踏み出せずにいた。愛南漁協の“サスティナブルな養殖業“に対する強い熱意をカタチにするべく、プラごみを減容だけではなく燃料としてのリサイクルを提案し、町も巻き込んだリサイクル構想へと発展。愛南町としても基幹産業である養殖業の”サスティナブル化”に向けて、エネルギー化装置の視察等を予定している。このチャレンジは2021年度農林水産業みらい基金にも認められ、助成対象事業として採択された。愛南漁協では「うまい!にとことん!エコにもとことん!」をキャッチフレーズに、海の保全以外にも、加工残渣ゼロの取り組みや、食の更なる安全なども併行して取り組んでいる。
10月24日(月)13:30より、報道機関の方に限りまして、導入機器の試運転を公開予定。詳細は別紙PDFファイルを参照ください。https://prtimes.jp/a/?f=d92255-20221019-937a151df82fcbace4c685f878ff2a28.pdf
汚れたブイの再資源化技術
今回再資源化する漁具は約8,000本使用している発泡スチロール製のブイ。5~10年で劣化により交換が必要となったブイは汚れや異物などの課題があり廃棄物とするしかなかった。嵩張るうえ、町内に処理できる施設がないため、町外での埋立処理となり、処分費用も大きな負担であった。今回、稼働するe-PEPシステムは、使用済みブイの嵩を96%減容・圧縮するとともに、これまでの課題をクリアし、特殊ボイラ(イーヴォル)の燃料として有効利用が可能となる。稚魚の育成に必要な熱エネルギーなどへ活用し、化石燃料の使用削減も見込む。使用済みブイを装置へ投入すれば、コンベアで搬送され全自動でフレコンバッグへ燃料ペレットとなって貯留され、処理能力も使用済みブイの全量をペレットにしてもまだ余力がある。汚れた発泡スチロールの再利用は特に困難だが、2021年の対馬市の漂着発泡フロート再資源化に次いで2例目で、漁業組合として排出者責任を意識してアクションする取り組みは初となる。
今までにない海洋プラゼロの取り組み。これまでの大型集中・第三者依存型のリサイクルモデルから、自治体と排出者が協力し自ら実践する、小型分散型モデル形成は新たなプラスチックの有効利用の形。
エルコムはこの愛南漁業協同組合と愛南町による次世代の水産業に向けた取り組みに賛同している。
エルコムについて
『Future for Earth~すべては次世代のために』をビジョンに地球環境や社会のニーズに寄り添い、独自の発想と技術力で新たなソリューション開発を行う創造開発型企業。
エルコムでは、漂着プラと企業プラの2つの発生元で再資源化することで海洋流出防止を行い、海洋プラゼロへの挑戦「クリーンオーシャンプロジェクト2050」を実施し、現在賛同企業、団体は14団体まで増えている。
▼クリーンオーシャンプロジェクト2050概要
- https://www.clean-ocean2050.com/
https://prtimes.jp/a/?f=d92255-20221019-c04e2beb73838b058f050c16e5ffa77c.pdf
株式会社エルコム 会社概要
- 会社名:株式会社エルコム
- 所在地:札幌市北区北十条西1丁目10番地1
- 代表取締役:相馬 督
- 設立:1991年4月5日
- URL:http://www.elcom-jp.com/
- 事業内容:環境機器/産業機械開発・製造・販売
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。