「ヒルズいちご」の株式会社山元ヒルズファームが『お腹いっぱいいちご』を販売開始
この記事の目次
「つくる責任、食べる責任」
宮城県山元町産 廃棄されていた小粒のいちごを商品化『お腹いっぱいいちご』(1Kg(200250粒):500円で販売)
SDGs「12. つくる責任、つかう責任」
SDGs の目標12は、「つくる責任、つかう責任」。ターゲットのひとつには、「12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。」があります。この商品は、まさに収穫後損失を減少させるための商品です。また、社会的な問題になっている食品ロス。食品ロスには、飲食店やスーパーなどから発生するもの・家庭から発生するものなどがありますが、規格外の野菜は市場に出る前に廃棄されてしまうことが多く、食品ロスの統計には含まれていません。これらは“隠れ食品ロス”や“圃場廃棄(ほじょうはいき)”と呼ばれています。一般社団法人廃棄物資源循環学会の資料(※)には、農林水産省の作況状況における2017 年度の農産物(野菜)の収穫量と出荷量の差から、収穫量の約14%にあたる約192万トンが廃棄されている、と書かれています。『お腹いっぱいいちご』を販売する前は、当社でもいちご生産量のうち2.5%を廃棄していました。
※出典元:http://jsmcwm.or.jp/edit/kurashi/10/058orikasa.pdf
きっかけは、廃棄用いちごを何気なく食べたことから
多くのいちごとともに、様々なサイズのいちごが収穫されます。その中で完全に廃棄される4g以下です。廃棄予定のいちごを食べてみたところ、ブランドいちごと遜色のない味であったため、200~250粒を集め1Kgの量にし、いちごでお腹いっぱいになる商品として500円で販売しました。
今後は、他の果実でも収穫後損失を減らしていきたい
今後は、“もったいない”をなくし、一人でも多くの方に食を通して食べる喜びや体験を提供したいと考えています。6月からは大粒ブルーベリーの収穫が始まり夏には小玉スイカ、2年後にはイチジクの収穫も始まる予定です。規格に見合った果実の生産はもちろんのこと、いちご以外でも収穫後損失が起きないように、規格外商品の廃棄を減らす商品開発を行っていきます。
お腹いっぱいいちご商品詳細
- 商品名:お腹いっぱいいちご
- 品 種:とちおとめ/よつぼし ※1粒サイズ(約5g以下)
- 内容量:1㎏サイズ(約200~250粒入 大きさや形は時期や状況により異なります)
- 価 格:500円(税込)
- 販売場所:山元町農水産物直売所「やまもと夢いちごの郷」宮城県亘理郡山元町坂元荒井183-1
- 産 地:宮城県
- 農 家:株式会社山元ヒルズファーム
「お腹いっぱいいちご」購入者の声
家族が大のいちご好きで、いちごを買っていくといつも取り合いになります、この小粒のいちごだと量がたっぷりと入っているため、取り合いにならずに食べられるので、あったら必ず購入しています。(30代、飲食店勤務)
ヒルズいちごの小粒のいちごは甘さもあり柔らかくて、子供でも食べやすく、大人も手軽に食べられます。また、ジャムやスムージーにして楽しんでいます。(40代、専業主婦)
会社について
株式会社山元ヒルズファームは、2020年2月に設立しました。代表取締役・小林幸男は岩手県二戸市にて建築小売業をしながら太陽光発電の設置、エクステリアの外構工事などの仕事をしていました。ところが2018年6月、突然激しい胸の痛みに襲われ救急搬送、大動脈解離を発症し12時間にも及ぶ手術の末一命を取り止める、退院後は以前のような仕事ができなくなり、療養中この助かった命で何ができるのか悩んでいる間、ものづくりがしたいという思いが強くなり、パートナーの森川幸子と共に宮城に移住しいちごの栽培技術を取得。全く違う業界から農業の世界に入り、経験も人脈もゼロからスタート、現在はイチゴの生産を主に行いながら、ブルーベリー・すいか・いちじくの栽培もしています。収穫時や収穫後に出る食料ロス・食料廃棄を削減するため、冷凍や加工品の開発にも力を入れています。また、持続可能な農業の推進のため地中熱ヒートポンプ技術を用いた再生可能エネルギーにも取り組んでいます。
【問い合わせ】
- 株式会社山元ヒルズファーム 取締役 森川幸子
- TEL:080-9073-9566
- Mail:hills.farm15@gmail.com
- URL:http://www.hills-berry.com
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。