星野リゾートが軽井沢星野エリア110周年を記念したSDGsツアー「めぐみ巡るほしの」開催決定
この記事の目次
SDGsツアー「めぐみ巡るほしの」、秋に新コースを追加し再び開催
軽井沢星野エリアは、110周年を記念して6月に開催されたSDGsツアー「めぐみ巡るほしの」を秋にも実施します。今回のツアーでは、紅葉の季節に水力発電所や星のや軽井沢を巡るコースに加え、江戸時代から続く水路を辿る新たなトレッキングコースも2日間限定で提供されます。自然との共生をテーマに、星野リゾートの歴史と環境保全活動について学べる内容です。
<以下リリース>
【軽井沢星野エリア】110周年を記念したSDGsツアー「めぐみ巡るほしの」好評につき、秋も開催決定!|期間:2024年9月20日~10月26日金・土曜日
2日間限定で江戸時代から続く水路を辿るトレッキングコースを新設
星野リゾート創業の地、軽井沢星野エリア(以下、星野エリア)は、2024年4月に110周年を迎えました。この記念の一環として、SDGsツアー「めぐみ巡るほしの」が2024年6月に開催され、大変好評を得たため、秋にも開催することになりました。水力発電所と星のや軽井沢を巡るコースに加えて、水力発電のエネルギー源となる水の流れ道である水路を辿るトレッキングコースを新たに設けます。木々が色づく季節に、紅葉の景色を眺めながら散策することができます。
軽井沢星野エリア110周年について
星野リゾート創業の地、軽井沢星野エリアは110年を記念した企画を行います。テーマは「軽井沢の森を愉(たの)しみ、森を識(し)る」。これまで110年間にわたって、自然と文化を大切にしながら成長してきた歴史を背景に、新たな愉しみを提供します。
背景
歴代の経営者は自然豊かな軽井沢で「自然との共生」をテーマにリゾート運営を行ってきました。星野エリア内にある滞在型リゾート「星のや軽井沢」は、前身である「星野温泉旅館」の開業当初から水力発電を活用しています。さらに自然環境と観光の両立を図るために、野鳥研究室を設立するなど、自然との共生につながる活動を行ってきました。これらの積み重ねが現在のSDGsの活動にも繋がっています。本ツアーを通して、星野リゾートの価値観の基礎となっている事柄を知っていただく一つの機会になればと考えています。
特徴1 100年続く水力発電所と星のや軽井沢を巡るコース
星野エリアでは、創業当初の1917年に木製水車で自家用発電を開始しました。1929年には本格的なタービンを導入し、自家用小水力発電所を誕生させました。発電機を入れ替えながら現在も稼働を続けています。また水力発電の原動力になっているのが、星のや軽井沢の中央を流れる川です。秋に色づく木々に囲まれた川辺を歩きながら、星野エリアの歴史や星のや軽井沢の景観の話を交えて、星野リゾートのスタッフが案内します。
- 期間 :2024年9月20日~10月26日の毎週金・土曜日(計12回)
- 時間 :14:00~ *所要時間は60分前後
- 料金 :大人 1,500円、中・高校生 1,000円 (税込み)
- 定員 :10名
- 内容 :ツアー参加費、りんごジュース
- 予約 :公式ホームページにてツアー開始の1時間前までに要予約(事前決済)
特徴2 江戸時代から続く水路を辿るトレッキングコースを2日間限定で開催
水力発電のエネルギー源となる水は、星野エリアの上流約1.3km、白糸の滝を水源とする湯川から取水しています。水路は途中で、星のや軽井沢の敷地へと流れ込むものと、御影用水へと繋がっていくものとに分岐します。御影用水は、今から350年以上前の江戸時代初期に、小諸の柏木小右衛門の発案によって開削された歴史のある用水路です。その用水路の一部を星野リゾートのスタッフが管理しています。水路を守るために行っている保守作業の様子の話を交え、水路脇を歩きながら案内します。
- 開催日:9月28日(土)、10月26日(土)
- 時間 :11:00~ *所要時間は60分前後
- 料金 :大人2,000円、中・高校生 1,400円 (税込み)
- 定員 :9名
- 内容 :ツアー参加費、りんごジュース
- 予約 :公式ホームページにてツアー開始の1時間前までに要予約(事前決済)
特徴3 サステナブルな活動を支える地元農家のりんごジュースを提供
日帰り温泉施設「星野温泉 トンボの湯」では、傷がついて出荷には向かない規格外のりんごを使用した「りんご湯」を例年秋に開催しています。りんごは地元農家の野元果樹園から仕入れています。ツアーでは、信州の秋の恵みであるりんごを使用した100%果汁のりんごジュースを提供。皮ごとまるごと絞ったりんごジュースは濃くて甘みを感じられます。
野元果樹園について
長野県小諸市にあるりんごやプルーンなどを栽培する果樹園です。この土地の特徴である「高標高地」を活かしつつ、有機質肥料を使うことで土壌微生物を大切にし、人にも環境にも優しい長く続けられる農業を目指しています。「信州の環境にやさしい農産物認証」を取得し、持続可能な農業を実践しています。
SDGsへの貢献について
星野リゾートは経済価値と社会価値を両立するCSV経営(*)が重要だと考えています。 SDGsを、CSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、さまざまな活動に取り組んでいます。軽井沢星野エリアにおける環境への取り組みはSDGsの目標7「エネルギーを みんなに、そしてクリーンに」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動 に具体的な対策を」、目標15「陸の豊かさを守ろう」に寄与することを目指しています。
* CSV経営:共通価値の創造。事業を通じて、社会課題の解決を目指す考え方。
column 信州大学農学部 准教授 内川先生からのコメント
~地域の農業や宿泊施設の脱炭素を支えるサステナブルな仕組み~
「星のや軽井沢」の小水力発電は、白糸の滝を水源とする一級河川湯川から取水した水と、同じく農業用に取水した千ヶ滝湯川用水の水を用いて稼働しています。民間企業が自家水力発電する例はありますが、当地の希少性は、結果的に地域に貢献する形で取水施設の管理を星野リゾートのスタッフが担っている点にあります。
この農業用水は1650年代に開削された歴史があり、軽井沢町を含む下流域約500haの水田を潤しています。取水施設では、天候状況に応じて取水を止めたり、水路の流れを妨げる土砂や倒木を取り除いたりするなど管理がとても重要です。今後、ますます農業従事者の高齢化でこれらの維持管理が難しくなることが予想されますが、本事例はそれを解決する素晴らしいモデルケースの一つになると考えます。
今から370年以上前の江戸時代に造られた水路を現代も活用し、未来に向けて新たな利用形態を模索しているこれに関わる人々の姿を見ると、自然と共生する姿勢が連綿と息づいていると感じます。
信州大学農学部 准教授 内川 義行
信州大学農学部所属。専門分野は農業土木学・農村計画学。農山村の新たな土地利用や棚田の整備と保全技術などの調査・研究に従事している。2020年4月より現職。
軽井沢星野エリア
大正時代、文豪や芸術家が集い、コミュニティが形成されていた軽井沢星野エリア。古くから、多くの人々に愛され続けているこの場所は、現在、自然や文化を愛する人々が集う「小さな街」になりました。
所在地 :〒389-0194 長野県軽井沢町星野
電話 :050-3537-3553
アクセス :JR北陸新幹線軽井沢駅から車で約15分
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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