ciucuRE act 株式会社とKAMAKURA HOTELがアメニティ廃棄削減に挑む共同企画を実施
この記事の目次
使い捨てアメニティ削減を目指すサステナブルな取り組み
circuRE act株式会社とKAMAKURA HOTELは、ホテルアメニティの大量廃棄を減らすための共同企画を実施しました。未使用のアメニティを返却した宿泊客にサステナブルな石けん「sea design soap」をプレゼントするキャンペーンを通じて、宿泊者の反応やホテルのアメニティ問題解決の糸口を探る試みです。2週間のキャンペーンで271名中105名が参加し、宿泊客の環境意識の高さが示されました。
<以下リリース>
ホテルのアメニティ廃棄・使い捨てを減らすには?circuRE act×KAMAKURA HOTEL共同企画。ホテルビジネスにおけるアメニティの必要性とは?
circuRE act株式会社(本社:東京都千代田区、代表:塩原祥子)は、ホテル業界の課題となっているアメニティの大量廃棄についてKAMAKURA HOTELと共同企画を実施。宿泊者からの反応とは?
プラスチックを循環利用する取り組みが加速
ホテルに設置されている歯ブラシやひげ剃りなどのアメニティ。その多くがプラスチック製品であり、使い捨てとなっている現状をご存知でしょうか?プラスチックごみの廃棄量でいうと、日本はなんとアメリカに次いで世界ワースト2位! その量は一人あたり年間32kgにもなると言われています。世界的にみてもプラスチックの生産量と廃棄量は、1950年以降増加の一途をたどっている。回収されたプラスチックごみのリサイクル率は9%に過ぎない。79%ものごみが埋立、あるいは自然投棄されておりそのなかでも深刻なのが海洋プラスチックごみとなってます。
世界全体で毎年800万トンも流出しており2050年には海にいる魚の重量を上回るという試算もあるほどです。増えすぎたプラスチックごみを減らし、プラスチック資源を循環利用しようという取り組みが世界中で加速しつつあります。
日本でも2022年4月より「プラスチック資源循環促進法」が施行された。とくに年間5トン以上の使い捨てプラスチックを提供する事業者に課せられたもので、特定プラスチック使用製品の削減が求められています。ホテルで対象となる製品にヘアブラシ、クシ、ひげ剃り、歯ブラシ、シャワーキャップなどが含まれることから、ホテル業界にも大きなインパクトを与えました。
おもてなしの裏側にある、大量廃棄という現実
KAMAKURA HOTELのアメニティの設置状況は歯ブラシ、ひげ剃り、ヘアブラシ、綿棒、ボディータオルと、ミニボトルのシャンプー、コンディショナー、ボディーソープどれも客室に設置されている。1泊のお客さまが多いため大半のものを廃棄しているという、とくにシャンプー、トリートメント、ボディーソープの3点は各内容量が33mlと1泊にしては十分すぎる量なので、まだ残っていても捨てることが多い。
処理にあたる清掃スタッフからも、「もったいない」という声があがっていた。
すべてがそうではないが未使用品であっても中の製品がきれいでも外箱に損傷があるものや、シャンプーのキャップ部分のシールが少しでも剥がれているだけでも廃棄対象に。
ホテルビジネスからみると、おもてなしと衛生面というところが悩みの種のようである。
「使い捨てを減らす」サステナブルな石けんとホテルの挑戦
「ホテルのアメニティ廃棄を減らすにはどうすればいいのか?」。この課題解決にある実験を提案したのが、サキュレアクトである。
きっかけは自社が開発した石けん「sea design soap(シーデザインソープ)」の発売でした。
微細藻類(びさいそうるい)から抽出された「ソラルナオイル」を配合した石けんで、天然由来成分100%、海洋汚染につながる成分も一切含まれていないサステナブルなもの。
この石鹸を活用することで生まれたのが今回の共同企画。
アメニティを未使用で返却した宿泊客に石けん「sea design soap」をプレゼントする。
ホテルアメニティに関するアンケートをつけることで、ホテルが抱えるアメニティ問題解決への糸口を探るのが狙いだ。
キャンペーンに参加した人の感想と結果は?
結果はというと、なんと開始より2週間足らずのうちにプレゼントの限定数を配布し終え、好評のうちに終了となった。全宿泊者271名のうち105人がキャンペーンに参加しアンケートに回答した。反応は上々だったという。「チェックイン時にご案内するのですが、『やりたいです!』とおっしゃってくださる方が多くいらっしゃいました」。
回答者の年代をみてみると、66.7%と圧倒的に20代が多く、次いで30代の19.0%、40代の8.6%とつづく。「KAMAKURA HOTEL」の客層を反映した結果となった。
日常での環境問題への取り組み率は82.9%にも上り、20〜30代ほど環境意識が高い宿泊者が多かった。ホテルのアメニティ問題解決の一端を担う「ホテルで不要と思うアメニティは?」という項目については、必要なものと不必要なものがはっきりと分かれる結果となった。
かみそりについては、70.5%もの人が不要と回答したのに対し、歯ブラシについて不要と答えた人は5.7%にとどまった。
歯ブラシは必要と感じる人が多いということになる。
同じくスキンケア、ボディケア、ヘアケアについても不要と答えた人の数値は、8.6%、3.8%、12.4%と低く、ホテルでの設置を望む声は大きい。
ボディータオル、ヘアブラシ/コーム、綿棒/コットンについては、25.7%、36.2%、21.9%となり、こちらも半数以上が必要だと感じている。
KAMAKURA HOTELではこのアンケート結果を参考にアメニティの廃棄量を減らす取り組みを検討していくきっかけになった。
また、取り組みについての感想には、
「素晴らしい取り組みだと思う」と答えた人が81.0%と、参加者の意識の高さがうかがえた。
ともすればサービスを減らすことになる取り組みだが、今回のキャンペーンについて、宿泊客は好意的に受け取ったようだ。
使い捨てアメニティを減らす、勇気ある一歩に
このキャンペーンがホテル側にとって一歩を踏み出す勇気になればと思います。
サービスを受ける側と提供する側は対等です。私たちはホテルにお金を支払うことで、宿泊することができ、楽しい時間を得ています。対価交換をしているはずなんです。
お客さまの要望すべてに応える必要はなく、『これはできませんが、よろしいですか?』と聞く勇気も、これからのサービス業には必要だと思います。また、アメニティを減らしたくても勇気がでず、実行できていないホテルもあるのではと推測する。「このアンケート結果が、アメニティ問題に取り組むホテルの参考になれば」と思っています。
【会社概要】
便利な暮らしを求め続けてきた結果、私たちの目の前に広がる環境問題を解決しなければ
次の100年にバトンを渡すことは難しい。
私たち一人ひとりのちょっとした意識の変化が、「環境保護の1歩を前に進める」。
そのために必要な代替え素材の開発・提案を「微細藻類」を通じておこない環境負荷を軽減し未来へつなげる。
それが私たちの目指すもの。
3年後、5年後、10年後、地球とともに
健やかな生活を可能とする社会を作っていきます。
社名:ciucuRE act 株式会社(サキュレアクト)
本社所在地:東京都千代田区神田小川町3-28-5 axle御茶ノ水
代表取締役:宮坂(塩原)祥子
【事業内容】
・海洋汚染につながらない原料の製造とその原料を使用した消費財の企画、製造販売
・プラスチック素材を使用しない消費財の企画、製造販売
設立: 2023年3月13日
インスタグラム公式アカウント:https://www.instagram.com/team530_japan/
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
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