ごった煮の町 大須商店街の魅力を未来へつなげる、大須商店街連盟 のSDGsへの取り組み
この記事の目次
ごった煮の町 大須商店街の魅力を未来へつなげる大須商店街がSDGs取り組み宣言アンケートに回答のあった店舗のうち約8割が「SDGsに興味あり」
SDGsの取り組みをスタートする背景
大須商店街は、8つの商店街筋を中心に全体で1,000を超える店舗が軒を連ね、日本一元気といわれる商店街です。文化・性別・年代・国籍を問わず、多種多様な方たちに親しまれているこの街は、多くの人々が集う場であり、新しいモノ、懐かしいモノと出会うことができる場でもあります。そのため、国連が提唱する「2030年に向け世界が取り組むべき持続可能な開発目標=SDGs」の達成に向けた情報発信や交流の場としても最適だと考えました。2年連続での伝統的な大道町人祭りの中止など、実施できる行事に制限のある今だからこそ、未来に目を向けた取り組みとして商店の皆様、近隣住民の皆様、商店街に足を運んでくださる皆様、様々な企業の皆様と連携し、お力添えをいただきながらSDGsの達成に向けた取り組みを推進することで、多くの方に愛され、社会に必要とされる商店街でありつづけることを目指します。
大須商店街SDGs取り組み宣言
大須商店街連盟会長 堀田聖司
「歴史・文化・人情にあふれたこの大須商店街から、世界が取り組むべき課題となっているSDGsの達成につながるアクションを起こしていくことは、SDGs自体を多くの方に身近に感じていただくきっかけになるとともに、本来商店街が持つ“人と人のつながりを生む、地域社会の情報集積地”としての役割を果たしていくことにつながります。
大須商店街連盟としてできることは微力ではございますが、大須商店街に店舗を構える皆様、地域住民の皆様、この商店街を愛してくださる皆様とともにSDGsの達成に取り組むことを宣言することで、誰一人取り残さない持続可能な社会の実現と『ごった煮』の魅力を未来につなげる第一歩といたします。皆様のご協力よろしくお願いいたします。」
加盟店舗様へのアンケートを実施
大須商店街連盟では、本日のSDGs取り組み宣言を前に、420店舗の加盟店様向けにアンケートを実施し、6割を超える266店舗から回答をいただくことができました。
「SDGsについて知っていますか?」の質問に対して、「知っている」98件、「聞いたことはある」84件、という結果となり、約7割の68.4%が何らかSDGsのことを認知していることがわかりました。
次に「SDGsに興味がありますか?」の質問に対しては、「すでに取り組んでいる」61件、「興味はあるが、まだ取り組んでいない」126件、という結果となり、約8割の79.7%の店舗が興味をもっており、半数近く47.4%の店舗では、興味があるのに着手できていない状況であることがわかりました。
また、「大須商店街としてSDGsに取り組むことについてどう思ういますか?」の質問に対して約4割の108件が「参加や協力をしたい」とご回答があり、SDGsの達成に向けた取り組みを始めていける土壌があることがわかりました。
その他、ご意見として「SDGsよりもコロナ対応が優先」という厳しい現状を踏まえたご回答や、「SDGsの理解がなく、勉強不足」「この機会にSDGsを一緒に勉強していきたい」といった理解を広げる必要性に気づくことができたご回答、「名古屋において文化流行の発信地である大須で町ぐるみでSDGsに取り組むのは素晴らしい」といった非常に前向きなご意見、「ゴミが道端に落ちている」といった今後解決していく必要のある課題を明記していただいた回答もありました。
これらのアンケート結果を踏まえ、大須商店街連盟では、まずは商店街内でのSDGsの認知・理解を少しずつ広げるとともに、取り組みを強制することなく、普段のご商売において無理なく始められる環境づくりや企画づくりを進めていく予定です。
有効回答数:266店舗(回答率63.3%)
Q1.SDGsについて知っていますか?
・知っている:98件
・聞いたことはある:84件
・よく知らない:42件
・聞いたことがない:42件
Q2.SDGsに興味がありますか?
・すでに取り組んでいる:61件
・興味はあるが、まだ取り組んでいない:126件
・興味はあるが、取り組む気はない:25件
・興味がない(今後も取り組む気がない):53件
Q3.SDGsに商店街として取り組むことについてどう思いますか?
・協力や参加をしたいと思う:108件
・興味がない:158件
・その他:0件
大須商店街での主な取り組み案
大須商店街連盟では、普段の商売の延長線上でできることや大須商店街だからできることなど、幅広い観点から実現すべき17のGoalに紐づく活動、企画を検討してまいります。
2.飢餓をゼロに
多種多様な多くの飲食店が店舗を構え、食べ歩きの街としても魅力を発信する大須商店街だからこそ、フードロス削減につながる取り組みや食育への取り組みが可能だと考えております。
5.ジェンダー平等を実現しよう
年代、性別、問わず足を運んでいただける商店街だからこそ、多様性の魅力を発信し、みんながより楽しめる商店街へ進化していくことができると考えております。
8.働きがいも経済成長も
多くの方に足を運んでいただき、お客様と商店の皆様の笑顔があふれる商店街であり続け、地域の活性化に貢献していく取り組みが実現できると考えております。
10.人や国の不平等をなくそう
国際色豊かな商店が建ち並ぶ点も大須商店街の魅力です。多様な文化の発信基地となることで、世界の現状、その中で自分たちができることを考えるきっかけづくりができると考えております。
11.住み続けられるまちづくりを
便利で居心地の良い商店街へと進化していくため、各種自治体様や地域社会、企業様と連携しながら、くらしやすいまちづくりの実現に取り組むことができると考えております。
12.つくる責任つかう責任
個性豊かな商店が集まり、古着の街としての魅力も持っている大須商店街。自分らしさを追求できる個性的なモノが集まる商店街としての魅力を発信していくことができると考えております。
17.パートナーシップで目標を達成しよう
8つの商店街筋で構成される大須商店街。それぞれが連携するとともに、大須商店街に関わるすべての方たちと一体になって取り組むことでSDGsの実現に貢献してまいります。
大須商店街
所 在 地:名古屋市中区大須2丁目~3丁目
アクセス:地下鉄名城線・鶴舞線「上前津」駅 8番出口または12番出口より徒歩2分
地下鉄鶴舞線「大須観音」駅 2番出口より徒歩3分
日本一元気な商店街といわれ、家電店から古着屋さん、グルメまで、あらゆる業種のお店が軒を連らねています。大須大道町人祭に代表されるような文化・芸術面においても、年齢・性別・国籍を問わずアンダーグラウンドなものからメジャーなものまで、さまざまな文化を受け入れて、取り入れる。そんな「ごった煮」の雰囲気が、大須の大きな魅力のひとつです。
大須商店街連盟
名 称:大須商店街連盟
代 表 者:大須商店街連盟会長 堀田聖司
所 在 地:愛知県名古屋市中区大須3丁目38-9 大須商店街組合会館3階
U R L:http://osu.co.jp/
概 要:現在420店舗が大須商店街連盟に加盟しています。
また、大須商店街連盟は8つの振興組合会員により組織・運営されています。
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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広報・PRご担当者様へ
VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。