一般社団法人美しい伊豆創造センターが伊豆半島の探究学習に特化した教育旅行向け学習ノートを制作
この記事の目次
「伊豆×探究」~SDGsと美しさ むすんで つないで~
探究学習に特化した教育旅行向け学習ノートを制作しました
制作に至った背景
伊豆半島では、これまでも、世界ジオパークを中心としたさまざまな資源を活用し、公教育の現場に学びを提供してきました。今回、それをさらに幅広い題材で、より多くの生徒に届けるべく、昨今の学校現場が求める探究学習の実践のための教材として、制作するに至りました。本書を活用することで、学習指導要領の改訂にともなって令和4年度から高等学校で年次進行が開始された探究学習を教育旅行の機会に実施することができます。
学習ノートのコンセプト
伊豆半島の様々な資源や取り組みを題材に、教室内の座学だけでは学びえない体験を探究的に見つめていくものです。諸感覚を動員して現場で「感じる」ことを通じて、一人一人が憧れや違和感を自覚し、それを深めることで主体的に探究を推進していけるようになることを目指します。
ユネスコの世界ジオパークに認定されている伊豆半島の「環境」「人」「営み」から伊豆らしさをすくいあげ、それをSDGsの視点で見つめたうえで、探究学習的手法で深めていきます。伊豆で体感した学びを各自が暮らしている地域へ持ち帰り、同様の視点で暮らしている地域の持続可能性に目を向ける「学びの水平展開」をしようというのが本書のゴールとなります。
生徒の皆さんには旅行として楽しみながらも、「自分たちの未来につながる学び」を得てもらえれば幸いです。
学習ノートの概要
1.探検準備(事前学習)2~7ページ
事前学習では、伊豆半島とSDGsの接続性を感じていただき、伊豆半島の概要をつかんでいただきたいと思います。その上で伊豆半島の印象や訪問予定のエリア、施設などについて地形や気象、人口、交通アクセス、人々の生活など様々な視点から調べていただければと思います。
2.探検(現地学習)8,9ページ
現地学習の際に使用するページです。訪れたエリアの景色や体験から”美しい”と感じたものをたくさんメモしてください。きっと一人一人違う、感じた「美しさ」があるはずです。
3.自分事化(事後学習)10~15ページ
教室に戻った際に行う事後学習での使用を想定しています。SDGsのウエディングケーキモデルを通して伊豆半島とSDGsの接続性を感じつつ、「美しさ」を支える取り組みを考えてみましょう。そして、その取り組みを探究的に掘り下げる。自分が暮らす地域の課題と参考になる伊豆半島の取り組みを組み合わせて「今、自分が出来ること」を宣言してみるのがこのノートの流れです。
学習ノート解説書(教員向け)
教員向け指導解説書は、各ページ(項目)の学習目標や目安となる1コマ毎の時間割等を記載しております。教室での事前学習や事後学習の際に参考として、ご活用いただけますと幸いです。弊社ホームページに公開しておりますので、ご自由にダウンロードいただければと思います。
▼探究学習特設ページ(弊社ホームページ)
制作者(美しい伊豆創造センター)の思い
伊豆半島には、美しさや魅力以外にも全国の地方と同じように少子高齢化、過疎化、耕作放棄地の増加や災害の発生など様々な社会課題が存在しています。しかしながら、せっかく修学旅行や校外学習にお越しいただけるのであれば、「美しい伊豆」を見ていただきたい、感じていただきたい、そして「楽しい思い出を作っていただきたい」のが制作者の願いです。
サブタイトルの「~美しさとSDGsむすんでつないで~」には、伊豆や探究学習、美しさ、SDGs以外にも以下のような様々な事柄を「むすんで、つないで」いくという意味を込めております。
- 伊豆半島と訪れた人が暮らす地域を
- SDGs的な社会課題と別の社会課題を(システム思考的に)
- 過去と現在、未来を(持続可能な形で)
- ローカルな課題とグローバルな課題を
- 伊豆に住む人と伊豆に訪れた人を
配布方法
学習ノートは、冊子になった物をご用意しております。旅行会社様や学校様に必要な部数を送付(無料)しますので、下記お問い合わせ先にご連絡ください。
※増刷等の関係で急なご要望に対応出来ない場合もございます。
なるべく早めにご連絡いただけますと幸いです。
また、弊社ホームページには参考に【見本】を掲載させていただいておりますので、ぜひご覧ください。
▼探究学習特設ページ(弊社ホームページ)
伊豆半島ジオパーク教育プログラムとの関連
学習ノートは、各種体験や観光施設等を訪れていただいただけでも、学習になるように構成しておりますが、より探究的に伊豆半島を楽しんでいただくためには、伊豆半島ジオパーク認定のジオガイドが案内する「伊豆半島ジオパーク教育プログラム」のご利用をおすすめします。
▼伊豆半島ジオパーク教育プログラムコースリスト一覧表
制作協力
木村諭史(千葉大学工学部都市環境システムコース非常勤講師)
『松島×探究』『熊本×探究』など自治体発行教材の制作・監修、および地域学習プログラムの造成支援の実績を多数持つ。新島村の小中学校・高校での探究講師経験、地域のプログラミング教室の講師経験など指導経験も多数。観光まちづくり、婚活イベントの企画実施など地域活性化活動を通じて、自身も探究を実践している。
株式会社トモノカイ 東京都渋谷区渋谷2-12-24 東建・長井ビル5階
パートナー大学生25万人を抱える教育支援企業。中学・高校の放課後学習支援、探究の伴走サポートなどを行う。文部科学省視学委員の田村学教授(國學院大學)らと共に公教育向けの探究教材の開発・販売などをも行う。旅行会社と一緒に、宮城県松島町、熊本県、福島県などの自治体と地域探究教材を共同開発している。
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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広報・PRご担当者様へ
VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。