大東建託、社員のサステナビリティ意識の醸成によりSDGsに貢献できる企業へ
この記事の目次
大東建託グループ のSDGsへの取り組み、社員のサステナビリティ意識の醸成によりSDGsに貢献できる企業へ
地域課題の解決をテーマとした社内プログラム「SDGsアワード2021」を開始
当社グループはこれまで、SDGsを通して当社グループの未来を考える「SDGs未来予測ワークショップ」や、企業がSDGsに取り組むことの重要性を学ぶ「SDGs研修」などを実施してきました。
さらに10月より、全国の拠点で働く社員が、地域課題を解決するためのアイデアを発想し、実施するプログラム「大東建託グループ SDGsアワード2021」を開始します。
サステナビリティ意識醸成の背景
当社は、2019年より開始した中期経営計画「新5ヵ年計画」において、「夢や将来を託せる企業、誇れる企業」を目標に掲げています。豪雨災害や人権問題など、社会・環境課題が顕在化する現代においてこの目標を達成するためには、社会・環境課題の解決に企業活動で貢献することが不可欠です。そのためにまず、日々の業務に従事する社員のサステナビリティ意識を高めることで、企業活動を通した社会・環境課題解決を促し、当社と社会の目標達成につなげるために、社員のサステナビリティ意識を向上させるさまざまな施策を実施しています。
トピック1 「大東建託グループ SDGsアワード2021」を開始
トピック2 SDGsをテーマとした社内報連載の展開
トピック3 全社員を対象としたSDGs研修の実施
トピック4 「SDGs未来予測ワークショップ」の実施
はじめに 大東建託のサステナビリティ経営推進
●2019年7月 経営層向けSDGsワークショップを実施
●2020年10月 「SDGs・ESG経営推進PJ」発足
【メンバー】 執行役員全員、主要3社経営企画・事業戦略部門責任者
【活動内容】・当社重要課題(マテリアリティ)の特定 ※2021年10月下旬公開予定
・マテリアリティを軸とした価値創造ストーリーの策定
・従業員意識醸成施策の検討・実施 など
●2021年4月 経営企画室内に、サステナビリティ推進のための専任部門「サステナビリティ推進課」を新設
トピック1 「大東建託グループ SDGsアワード2021」を開始
当社グループは、本年10月より、大東建託グループの主要3社636事業所※1の社員を対象に、地域課題を解決するためのアイデアを発想し、実施するプログラム「大東建託グループ SDGsアワード2021」を開始します。
本プログラムは、事業活動を通じて地域の社会・環境課題解決を目指すプログラムです。初年度は最大15施策の実施を目指しており、最も貢献度が高い活動を「SDGsオブ・ザ・イヤー」として表彰する予定です。
このような活動を継続することで、社員のサステナビリティ意識や当社グループの企業力を高めるだけでなく、地場企業の一員として、地域課題の解決に貢献していきます。
※1 2021年10月現在。大東建託218支店、大東建託リーシング240店舗、大東建託パートナーズ178営業所
トピック2 SDGsをテーマとした社内報連載の展開
大東建託では、毎月発行している社内報「KENTAKU」を通して、当社にできるSDGs貢献について考える機会を提供しています。2020年度の社内報では、「What‘s our SDGs??~私たちのSDGsって何だろう?~」をテーマに、SDGsの基礎知識や企業とSDGsの関係などを紹介しました。社員からは、「会社の目指している方向性がわかった」「SDGsが分かりやすく解説されていて、理解できた」との声が寄せられました。
連載2年目となる本年は、「SDGsと大東建託グループ」をテーマにした社員同士の対談を掲載しています。対談を通して、SDGs視点で日頃の業務を振り返る本企画は、社員のSDGsに対する意識を醸成するだけでなく、SDGsを活用した業務改善のための工夫やアイデア発想を促すことも目的としています。
当社は、今後も社内報やイントラネットを活用した情報共有により、社員の主体的なSDGs貢献のきっかけづくりを進めていきます。
【2021年度社内報 巻頭対談テーマ】
4月号「なぜ今、わたしたちがSDGs・ESG経営に取り組まなくてはならないのか」(社長×SDGs・ESG経営推進PJ事務局)
5月号「災害に強いまちを目指しながら、新たなビジネスチャンスを創出」(総務部×支店業務課)
6月号「気候変動対策のために、賃貸住宅にできること」(技術開発部×支店建築営業課×支店設計課)
7月号「オーナー様、社会に選ばれる介護・保育を」(ケアパートナー株式会社×支店建築営業課)
8月号「国産材の活用がウッドショックの危機を救う?」(技術開発部×商品開発部×支店工事課)
9月号「結局何をすればいい?支店のSDGs推進を討論」(業務推進部×支店業務課)
トピック3 全社員を対象としたSDGs研修の実施
当社グループでは、2020年12月より、SDGsの理解、およびSDGsを日常業務や事業活動に生かす方法の習得を目的とした研修を開始しました。
本研修は、全社員を対象としており、企業がSDGsに取り組むことの重要性を学ぶ「SDGs動画研修」や、SDGs×当社グループのリソース(資源・資産)で新規事業アイデアを発想する「アイデア創出ワークショップ」など、SDGsを理解し、実際に活用する機会としています。
研修を終えた社員からは、「SDGs達成に貢献する方法を考える必要性を感じた」「既存の事業を別の角度から捉えることで、当社の可能性が広がると実感した」などの声が寄せられました。
当社グループは今後も、SDGsに貢献するため、当社と社会・環境課題解決に主体的に取り組む社員の育成を継続するとともに、それら社員が活躍できる職場環境の構築に取り組んでいきます。
●SDGs動画研修とWebテスト
目的:SDGs、SDGs×企業の基礎知識習得
対象:大東建託、大東建託リーシング、大東建託パートナーズの全社員
期間:2020年12月16日~
内容:研修動画の視聴(SDGsとは何か、なぜ企業がSDGsに取り組むのか)+Web確認テスト
●事業所・部門ごとのワークショップ
目的:「SDGs×企業」によるアイデア創出の実践・体感
対象:大東建託、大東建託リーシング、大東建託パートナーズの全社員
期間:2020年12月16日~
内容:SDGs×当社グループのリソース(資源・資産)で、新規事業アイデアを考える
トピック4 「SDGs未来予測ワークショップ」の実施
中期経営計画「新5ヵ年計画」のもと、生活総合支援企業を目指す当社グループは、2020年11月、未来社会における、当社グループの強み・弱みを整理することで、当社グループの“将来あるべき姿”を考えるワークショップ「SDGs未来予測ワークショップ」を実施しました。
ワークショップには、2020年10月に発足したSDGs・ESG経営推進PJのメンバーである次期経営幹部候補(執行役員全員、主要3社の経営企画・事業戦略部門の責任者)総勢15名が参加しました。
ワークショップでは、「地元から出ない若者が増加する社会」「空気や水の汚染防止対策・浄化技術開発が必要になる社会」など、未来社会で起こると予測される54個のメガトレンド※2に対し、当社グループが“できること”“すべきこと”を個別に考えることからスタート。その後、それぞれが考える当社グループの“あるべき姿”について熱いディスカッションが行われました。
ワークショップにより創出された当社グループの”将来あるべき姿”は、本年10月下旬に公開予定のマテリアリティの要素としても活用されています。
※2 社会・経済・政治に大きな影響を及ぼす構造的な変革・変化
その他の取り組み 横浜市立南高等学校で出張講義を実施
大東建託は、2020年11月、横浜市立南高等学校が開催している「TRY&ACT企業講座」にゲスト講師として参加しました。
同校は、次世代のグローバルビジネスリーダーの育成を教育方針に掲げており、世界目標であるSDGsについても積極的に学校教育へ取り入れています。この企業講座は、2015年から高校1年生を対象に開講されており、2019年からは、課題研究のテーマをSDGsに設定し実施されています。
当社は、国際的環境イニシアチブ「RE100」に加盟していたことをきっかけに、2019年から2年連続で参加しています。
企業講座は、当社の会社紹介「なぜ大東建託グループは賃貸住宅を建てるのか」からスタート。人口減少、少子高齢化が進む現代で、賃貸住宅が必要とされる理由を紹介しました。
その後、5~6人のグループに分かれ、「社会課題を解決する賃貸住宅」をテーマに、自由にアイデアを発想するワークショップを実施しました。ワークショップでは、「コロナ禍でも運動不足にならない、ボルダリングができる部屋」や共用玄関で非接触の体温測定ができる賃貸住宅」など、世相を反映したユニークかつイノベーティブなアイデアが生まれました。
ワークショップの終わりには、数あるアイデアの中から全18個のアイデアを発表してもらい、その中から、食品ロスに着目した「冷蔵庫自身が庫内を管理し、不要な食材は入居者同士でシェアできる賃貸住宅」というアイデアが、参加者の投票によりベストアイデアとして選ばれました。
当社は今後も社員に対し、SDGsや社会課題について考える機会を提供することで、社員一人ひとりのサステナビリティ意識の向上を促し、企業活動を通じた社会・環境課題への貢献を推進していきます。
SDGsへの取り組みを公開:https://www.kentaku.co.jp/corporate/csr/sdgs.html
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。