FUTURENAUT株式会社とナカリ株式会社がクリケット(食用コオロギ)の生産に関する連携を開始
この記事の目次
【米ぬかを使った国産たんぱく質】FUTURENAUTとナカリ、クリケット(食用コオロギ)生産に関する共同研究、および産業化に向けた検討を開始しました
日本の伝統的な米文化の継承・発展と、未来の新しい食文化の創造を「お米×クリケット」で実現
環境問題と食料問題に関する社会課題
世界人口の増加とともに、将来の食料不足への不安が高まってきています。特に、食肉の需要は今後急速に拡大すると予想されていますが、従来型の畜産による食肉の増産は限界に近づいています。家畜の飼育には大量の餌や水が必要であり、メタンなどの温室効果ガスの排出量も多く、地球の持続可能性の観点で様々な課題を抱えています。早ければ2030年頃に、食肉の需要と供給のバランスが崩れてしまう『たんぱく質危機』が到来するのではないかと危惧されています。このような背景から、食肉に代わる代替たんぱく源の開発は、世界的な関心事になっています。昆虫が作り出すたんぱく質もその有力候補のひとつ。持続可能なフードシステムの実現に向けたポテンシャルの大きさから、食用昆虫の市場規模は2030 年までに8600 億円に達するとの試算もあります。
食用昆虫の中でも、当社は特に「クリケット(食用コオロギ)」の可能性に着目しています。その最も大きな理由が、『環境にやさしいたんぱく源』であること。生産に必要な餌や水が少なく、温室効果ガスの排出量もわずかであることが大きなメリットです。さらに、クリケットは雑食性であるため、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」や、人の食料と競合しない「非可食資源」を餌に利用することができ、循環型のフードサイクルを実現することも可能です。
クリケット生産に国産の飼料を使う意味
食料安全保障の観点から、日本国内でのクリケット生産においては餌を国内資源で賄うことが重要だと考えています。そこで、当社とナカリは「国産米ぬか」のクリケット生産への飼料利用可能性に着目し、共同研究を開始しました。
お米は我が国で自給できる数少ない食料資源であり、精米の過程で発生する米ぬかは、人の食料と競合しない「非可食資源」です。これをクリケットの飼料に利用することで、「国産のたんぱく源」を生産できるようにしたいと考えています。高品質でトレーサブルな米ぬかを供給できるナカリとのコラボレーションを通じて、日本の食料自給率の向上と持続可能なフードシステムの実現に貢献したいと考えています。
今後の生産拡大で、地域の活力増進も
食用コオロギの養殖は主に軽作業が中心であるため、老若男女問わず携わることができます。当社とナカリの協業プランでは、お米産地の遊休施設と休耕期の労働力を活用した「新しい未来型農業」の振興にも貢献していきたいと考えています。機械化、自動化による生産拡大プランと併走しながら、地域にある未利用の資源、施設、労働力を活用した地域循環型の「持続可能なフードサイクル」を創造していくことが、私たちが共有する未来像です。
国産米ぬかを飼料にすることで、美味しさと栄養価を追求するだけでなく、「食の持続可能性」および「SDGs」への貢献においてもプレミアムな付加価値をもつ「国産たんぱく質」の生産を拡大していきます。
担当者からのコメント
FUTURENAUT株式会社
取締役CTO/高崎経済大学教授 博士(工学)
飯島明宏
我が国の食料自給率は低く、食料生産の多くを外国に頼っています。その一方で、年間600万トンもの食品ロスを発生させ、多くの食品を無駄にしています。クリケット生産では食品ロスの飼料利用が注目されていますが、そもそも食品ロスは削減に取り組むことが最優先ですので、食品ロスに頼った生産の仕組みは本末転倒です。米ぬかのように人の食料と競合しない国産の栄養資源の利用可能性を検討することの方が、日本の食料安全保障に直接貢献できる仕組みになると期待できます。ナカリとのコラボレーションを通じて、日本のフードシステムの持続可能性を高めることに挑戦していきます。
ナカリ株式会社
執行役員統括本部長
星忠吉
2050年までに97億人に達すると言われる人口増加と深刻さを増す地球温暖化によって、世界の食料需給バランスは崩れはじめるでしょう。近い将来に起きるかもしれない「たんぱく質危機」に備え、フードシステムの持続可能性を考える時がきています。加えて、日本は世界で最も高齢化が進む国であり、人生100年時代とも言われる中で、健康の増進や高齢者の雇用創出などの社会課題も山積しています。
日本の伝統食である「お米」から生じる「米ぬか」を飼料として、クリケットという次世代のたんぱく質生産を実現することは、「日本の伝統的な米文化の継承・発展」と「未来の新しい食文化の創造」の双方に寄与する取り組みであると考えております。これが日本の伝統食を取り扱う弊社にできるひとつの社会貢献のカタチだと考え、挑戦を続けて参ります。
会社概要
FUTURENAUT株式会社
高崎経済大学(飯島研究室)発のベンチャー企業。2019年設立。
クリケットの養殖研究、食品ロスの飼料化研究、自動養殖研究、加工研究等の自社研究や受託研究、クリケットパウダーの輸入販売のほか、自社オリジナルブランドの菓子の開発・販売も行っています。
国内外の企業やアカデミアとのパートナーシップを通して、市場のニーズに合ったクリケットの研究開発を行い、その成果を基に生産を拡大しています。
ナカリ株式会社
ナカリ株式会社では、主食用上米及び特定米穀の加工販売・酒造米の精米および販売・肥料農業資材農薬の販売・米穀集荷指定業・国交省の指定倉庫による備蓄米の保管・一般貨物営業倉庫・灯油販売・不動産賃貸などを行っております。主食用上米を始め、炊飯米、BG無洗米、清酒用、味噌用、米菓用、ビール用など、すべての米穀を取り扱い、お米の加工販売・精米・販売まで行っています。その対応力は、1kg50円~500円までのお米を5円刻みでご提案できます。通称「国内産米のオールライスメーカー®」と呼ばれております。
<以上>
【プレスリリースの無料投稿窓口】
VOIXのリリース受付フォームです。 ご投稿いただいたリリースは審査後、記事としてニュースメディアVOIX上に掲載されます。(掲載料は完全無料です。)
無料投稿窓口
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
● 「SDGs宣言」を中小企業が行う方法とは
● 「SDGs私募債」のメリットとデメリットとは
● サステナブルなクレジットカード 特集
● 「エターナルペンシル」のおすすめは
● 「LGBT住宅ローン」のおすすめとは
● 日本での主な「ESG指数」を解説
● イオンカードで映画が1000円になるイオンシネマ特典
● 住信SBIネット銀行とGMOあおぞらネット銀行など法人口座のおすすめを比較
● 年会費無料 法人カード
● 中小企業におすすめの法人カードはビジネスカード
● 史上最強の法人カード、究極の3枚はこれだ!
● 副業におすすめのクレジットカード
● 三井住友ビジネスオーナーズ 評判の2枚持ち攻略法
● 楽天など個人カードも使える”請求書カード払い”は即日OK
● 初心者におすすめクレジットカード 特集
● 年会費無料の最強クレジットカードはどれ?
● おすすめのナンバーレスクレジットカード 特集
● カードレス クレジットカードのおすすめランキング
● 特選、即日発行してすぐ使えるクレジットカードアプリ
● 三井住友カード(NL)ナンバーレスの評判
● イオンカード 入会キャンペーン
● 三井住友カードのお得な作り方 特集
● 三井住友カード(NL)ナンバーレスの評判
● ウエルシアカードのメリットとは
● JCBカードW 入会キャンペーン
● PayPay 入会キャンペーン
● 住信SBIネット銀行の法人口座開設キャンペーンコード
● 審査なし、最新 後払い電子マネーアプリ
● ナンバーレスカードのメリットとデメリットを比較
● プラチナプリファード キャンペーン
● 三井住友ゴールドを初年度無料にするキャンペーン攻略法
● 楽天モバイルのデメリットとは
広報・PRご担当者様へ
VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。