神戸の老舗ベーカリー 株式会社ケルンが「令和4年度 神戸SDGs表彰」にて「神戸SDGs奨励賞」を受賞
この記事の目次
株式会社ケルン「ツナグパン」が「令和4年度 神戸SDGs表彰」にて奨励賞を受賞
消費期限の短い食品であるパンのフードロス削減と社会福祉への支援を同時に行うシステムを創設
「神戸SDGs表彰」受賞について
株式会社ケルンは「令和4年度 神戸SDGs表彰」にて、「神戸SDGs奨励賞」を受賞いたしました。
神戸市が創設した「神戸SDGs表彰」は持続可能な開発目標(以下「SDGs」という。)の達成による持続可能な都市を実現するため、SDGsの達成に向けて貢献した団体または個人に対し、「神戸SDGs大賞」、「神戸SDGs功労賞」、及び「神戸SDGs奨励賞」を贈呈する表彰制度です。初年度となる今回は、大賞1団体、功労賞3団体、奨励賞2団体が選ばれました。
今回、弊社の受賞理由となった「ツナグパン」はフードロス削減と社会的弱者の支援を同時に実現する経済循環型のシステムです。2021年12月20日の運用開始以来、2022年12月30日までの約1年間で累計7,894袋を販売。多くの方にご理解・ご協力いただいております。
神戸市による紹介とコメント
- 株式会社ケルン
- 消費期限の短い食品であるパンのフードロス削減と社会福祉への支援を同時に行う「ツナグパン」を 創設した
- 活動開始時期 2021 年~
- 活動内容等
「ツナグパン」は、売れ残ったパン 10~20 個を1袋に詰めて販売し、購入者にはケルン独自のパ ンを購入できる「エシカルコイン」1枚(100 円相当)を発行するとともに、購入者への発行額と同 額のエシカルコインを福祉施設にも贈る。消費期限の短いパンの食品ロス対策と社会的支援を目指す ツナグパンは、画期的な仕組みである。この取り組みにより、パンの廃棄量は 11%から 2%に減少、 2021 年 12 月から約1年間で約 8,000 袋を販売した。
これらの先進的な活動は SDGs の達成による持続可能な都市の実現に大いに期待される。
株式会社ケルン 代表取締役 壷井豪 コメント
この度は、株式会社ケルンの「ツナグパン」が神戸SDGs表彰において、SDGs奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思っております。
このことは私たちがベーカリーという生業を通して、ただパンを売るだけではなく、同時に様々な社会や環境の課題を解決する為の努力が認められた事の証明であり、スタッフ一同喜びを感じております。
このような賞を受賞できたのも、多くの方々のご支援があったからこその結果です。
先ずは共に手を繋ぎ、現在までサポートしてくれたスタッフの皆に、心から感謝の意を表します。
彼らの努力や協力がなければ、この受賞は決して実現しなかったでしょう。
また、快く提携していただいた福祉施設の皆様、そして選んでくださった審査委員の方々にも心より感謝申し上げます。
今後も私たちはこの受賞を励みに、さらに高い目標を設定し、努力を重ねていく所存です。
今後とも、ご支援・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
令和4年度 神戸市SDGs表彰
- 表彰式開催日時:2023年3月24日
- 開催場所:神戸市役所
- 出席者:受賞者5団体・1名、市長、神戸SDGs表彰選考委員ほか
- 神戸SDGs表彰選考委員:
・飯塚 優子/住友林業株式会社 執行役員 サステナビリティ推進部長
・石川 雅紀/叡啓大学特任教授(ソーシャルシステムデザイン学部)/神戸大学名誉教授
NPO法人ごみジャパン代表
・小林 正明/中間貯蔵・環境安全事業株式会社代表取締役社長
環境省事務次官(2016年、2017年退官)
・千葉 知世/大阪公立大学准教授(環境システム学分野 環境学コース)
・福本 富夫/神戸市環境局長 - 詳細:https://www.city.kobe.lg.jp/a36643/450309115278.html
ツナグパンについて
「ツナグパン」は「廃棄されるパンが売れることで、環境問題や社会問題の解決に連鎖的につながるシンプルな仕組みを作りたい」という想いから生まれました。売れ残ったパンの中から食中毒リスクが低く傷みにくいパンを10〜20個アソートし、製造翌日に定価の約6割の価格で販売。ツナグパン購入者にはケルン全店で使える木製の「エシカルコイン」(100円相当をプレゼント。併せて、支援先の福祉施設を介して同額のエシカルコインを支援対象の方にもお贈りします。ツナグパン購入者も支援対象の方も同じ「エシカルコイン」を共有する事で区別がなくなり、ケルングループ全店で「エシカルコイン」を使用したパンの購入が可能となります。
ツナグパン購入者は、フードロスの削減に貢献しながら、支援先福祉施設の支援対象者自身にエシカルコインを使用した消費行動を促すことで、社会的自立を応援できます。つまり、フードロス削減と社会的弱者の支援を同時に実現できるのが特徴です。
2021年12月20日〜2022年12月30日の販売
- 累計販売数:7,894袋
- エシカルコイン寄贈合計額:789,400エシカルコイン(789,400円に相当)
- フードロス削減:78,940個以上のパンの廃棄を回避
- ツナグパンについての詳細:
https://kobe-koln.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/8c9100115ce3bd6585faf542611610d6.pdf
株式会社ケルンについて
1946 年、神⼾の御影にて創業。現在、神⼾エリアに直営8店舗を展開する⽼舗ベーカリー。
⼈気商品に「チョコッペ」「御影メロンパン」「クロワッサンベーグル」など。お客様と共に循環型社会の実現を⽬指すことを経営⽅針としています。
- 社名:株式会社ケルン
- 本社所在地:兵庫県神戸市東灘区御影中町1-8-1
- 代表取締役:壷井 豪
- 事業内容:パンの製造・販売
- 設立:1946年11月
- ホームページ:https://kobe-koln.jp
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。