温室効果ガス排出に取り組むスタートアップBlossom Energyが資金調達を実施

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
温室効果ガス排出に取り組むスタートアップBlossom Energyが資金調達を実施

Blossom Energyの熱エネルギー脱炭素化技術

2022年1月に創業したBlossom Energyは、「世界中のスチームをグリーン化し、温室効果ガス排出の10%削減」を目指すディープテックスタートアップです。日本原子力研究開発機構で20年の研究開発に従事した濱本真平代表取締役を中心に、安価で安全な高温ガス炉の開発と、熱エネルギー貯蔵システムの開発を推進しています。

日本で消費される1次エネルギーの約7割が熱利用のためであり、Blossom Energyはこの熱エネルギーの脱炭素化に取り組んでいます。プレシリーズAで総額3.5億円の資金調達を成功させ、累計調達額は約4.5億円に達しました。この資金は、開発中の技術の成熟と事業開発要員の採用に充てられます。

このニュースのポイント
  • スチームのグリーン化を目指す
  • プレシリーズAで3.5億円を調達
  • 熱エネルギー脱炭素化に注力

<以下リリース>

「スチームのグリーン化」を目指すBlossom Energy、プレシリーズAで総額3.5億円を調達

Blossom Energyは資金調達を実施し、採用活動を推進してまいります。

次世代原子炉のひとつとして注目を集める高温ガス炉と、熱エネルギー貯蔵システムを開発する株式会社Blossom Energy(本社:東京都港区、代表取締役CEO:濱本真平、以下「Blossom Energy」)は、2024年2月、インキュベイトファンド株式会社(本社:東京都港区、代表パートナー:赤浦 徹、本間 真彦、和田 圭祐、村田 祐介、ポール・マクナーニ)、アニマルスピリッツ1号ファンド(本社:東京都港区、代表パートナー:朝倉 祐介)、常石商事株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役副社長:津幡 靖久)、ReGACY Innovation Group株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:成瀬功一)、株式会社グロービス(本社:東京都千代田区、代表取締役:堀義人)を引受先とする第三者割当増資により、プレシリーズAにおいて総額3.5億円の資金調達を実施しました。これにより、Blossom Energyの累計調達額は約4.5億円に到達しました。

Blossom Energyについて

「世界中のスチームをグリーン化し、温室効果ガス排出の10%を削減する」ことをミッションに、熱エネルギーの脱炭素化に向けた事業を行う、2022年1月創業のディープテックスタートアップ企業です。

日本原子力研究開発機構(JAEA)において、研究炉の研究開発に20年従事した濱本真平代表取締役を中心に、より安価でより安全に「熱を生み出す」高温ガス炉の開発事業と、その技術から着想を得た熱エネルギー貯蔵システムの開発事業を推進しています。

開発を進めるクラスタ型高温ガス炉の概念説明図

なぜ「熱」エネルギーの脱炭素化なのか

日本の石炭や重油等の1次エネルギーの用途を調査すると、約3割は電気を作るために燃やされていますが、約7割は熱を利用するために燃やされていることがわかります。

私たちは電力の約2.7倍ものエネルギーを必要とする熱を脱炭素化していくことを目指します。

イメージ図

資金調達の目的

当社の開発する熱エネルギー貯蔵システムは、再生可能エネルギーの導入拡大と中小規模の熱需要家の消費エネルギーの脱炭素化を実現します。また高温ガス炉システムの開発は高密度の熱エネルギーを大量に消費する需要家の脱炭素化を実現します。

今回の調達資金は、これらの開発が始まったばかりの技術をトライ&エラーとスクラップ&ビルドを繰り返しながら成熟させてくれるエンジニアと、ビジネスとして成立する形で社会に実装させてくれる事業開発要員を採用するために用います。

投資家からのコメント(順不同)

インキュベイトファンド株式会社 代表パートナー 本間真彦氏

産業を支える熱源の多くは化石燃料に依存しているのが実情です。次世代原子炉である高温ガス炉は、産業用熱源としてのクリーンな熱供給に大きく寄与できるだけでなく、その要素技術を利用して、再エネ由来の電力や余剰電力を熱に変換し蓄えることも可能です。Blossom Energy社が、日本を代表する高温ガス炉のスタートアップとして、社会に大きく貢献できることを期待しています。

アニマルスピリッツ 代表パートナー 朝倉祐介氏

気候変動への対策が世界中で喫緊の課題となる中、エネルギー・熱の脱炭素化は重大なテーマの一つです。Blossom Energy社が開発する高温ガス炉は、次世代原発実現に向けたアプローチの一つで、安価で安定した持続可能なエネルギー源となることが期待されています。Blossom Energy社を率いる濱本社長は、日本原子力開発研究機構において長年高温ガス炉の開発・運用に従事してきた、世界トップレベルの知見と経験を有する人物です。同社が「地球を保つ」ソリューションを実現することを期待しています。

常石商事株式会社 事業開発本部事業投資部 部長 鯉江洋輔氏

BlossomEnergyの技術は、脱炭素社会に向けた1つの解決施策と考えています。原子力事業及びその技術を応用した蓄熱事業は、日本の技術をグローバルマーケットで展開できるポテンシャルを秘めており、今回の資金調達により、大きな進化を期待しております。微力ながら、BlossomEnergyの成長に寄与できるよう支援して参ります。

ReGACY Innovation Group株式会社 執行役員 桶谷 建央氏

この度、Blossom Energy社へ新規株主として参画できたことを大変光栄に思います。
当社の高温ガス炉の技術は、産業用高温熱の脱炭素化における高いフィジビリティを有した素晴らしいソリューションです。特に、中小規模熱需要家向けの黒鉛蓄熱事業は、弊社が持つ地方自治体/中央省庁とのネットワークや、共催するイノベーション事業とも大きなシナジーがあります。当社事業の発展は、カーボンニュートラルの推進は然り、イノベーションによる地方自治体の産業振興も実現させると確信しております。今後とも、全力で支援させて頂きます。

株式会社グロービス 代表室 ベンチャー・サポート・チームリーダー G-STARTUP事務局長 田村菜津紀氏

G-STARTUP 6th batchへのご参加をきっかけに、G-STARTUPファンドからご支援をさせていただいています。Blossom Energyは、長年の研究に基づく技術を応用し、人々の生活に安定的かつクリーンなエネルギーを供給しようとする次世代型原発炉を開発する類稀な企業です。今回の調達を機に、今後、地球規模の環境問題の解決に挑むスタートアップとして業界を牽引するリーディングカンパニーとなって、ユニコーン企業へと成長されることを心から応援しています!

Blossom Energyからのメッセージ

科学技術の進歩は世界に正のインパクトを与える鍵だと考えます。私たちと一緒に鍵を作り、開くことの出来なかった扉を開け、美しい世界を残しましょう。

  • 会社名:株式会社Blossom Energy
  • 代表者:代表取締役 濱本 真平
  • 所在地:〒106-0032 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 15F
  • 事業内容:発電等に⽤いる設備の設計・製造・販売
  • サービスURL:https://www.blossom-energy.biz/
  • 採用ページ:https://herp.careers/v1/blossom

<以上>


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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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