「UTO JAPAN Tシャツ」を発売、三陽商会 のSDGsへの取り組み

VOIX編集部 小川望海VOIX編集部 小川望海 公開 SDGs
「UTO JAPAN Tシャツ」を発売、三陽商会 のSDGsへの取り組み

サステナブルブランド「ECOALF(エコアルフ)」、ペットボトルの回収から再生すべてを日本国内でおこなった初の製品「UTO JAPAN Tシャツ」を発売

国内リサイクルの仕組みを2年かけて実証

三陽商会が2020年3月より日本での展開をスタートさせたヨーロッパ発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ) 」は、海洋ゴミの回収とリサイクル素材活用推進のために取り組むプロジェクト「UPCYCLING THE OCEANS JAPAN」(アップサイクリング ジ オーシャンズ ジャパン、以下 UTO JAPAN)」において、回収した海洋ゴミなどからペットボトルを分別・再生し、日本の「ECOALF」独自のルートにより国内で一貫して生産した初の製品「UTO JAPAN Tシャツ」を、10月8日(金)より「ECOALF 二子玉川」「ECOALF 阪神梅田」(10/8オープン)及びECで一斉発売いたします。

廃棄ペットボトルからのリサイクル製品の生産は海外生産によるものが大部分のため、回収・分別から紡糸、製品化までを一貫して国内で行う生産背景がほとんどないのが現状です。日本の「ECOALF」は、協業サプライヤーを一つひとつ探し、国内で海洋ペットボトルを含むプラスチックゴミから製品をつくるリサイクルの仕組みを約2年かけて実証しました。

背景

「UTO JAPAN」ゴミの分別の様子「UTO JAPAN」ゴミの分別の様子

海外生産による環境負荷

ファッション産業では、原材料の調達、生地・衣服の製造、そして輸送から廃棄に至るまで、それぞれの段階で環境に影響を与えており、世界で2番目に環境を汚染している産業と言われています。こうした中、日本の企業では環境負荷を少しでも低減させるために、再生原料や回収された衣料から製品を作り出すなど様々な取り組みが図られていますが、現在、日本の市場で売られている約98%は海外生産によるもので、輸送時に環境負荷がかるとともに、生産段階での環境負荷の実態や全容の把握が困難な状態とも言われています。

海洋ゴミを回収し新たな製品に活用するプロジェクトを日本でも始動

2009年にスペインで立ち上げられ、全てのアイテムを独自の技術により開発した再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで製造し販売する「ECOALF」は、2015年よりスペインを拠点に、海洋ゴミを回収し新たな製品に活用するプロジェクト「UPCYCLING THE OCEANS (UTO)」(アップサイクリング ジ オーシャンズ)に取り組んでいます。2020年3月より日本での展開をスタートさせた「ECOALF」は、「UTO」活動を日本でも確立するために、三陽商会が運営する「ECOALF」が「UPCYCLING THE OCEANS JAPAN (UTO JAPAN)」として日本でのアップサイクルシステムの構築を図っています。

リサイクル素材製品の国内生産背景の現状と構築

限られた国内生産背景。リサーチから2年かけて実証

現在廃棄ペットボトルからのリサイクル製品の生産はコスト面が高いことなどから海外生産によるものが大部分のため、国内での生産需要が高くはないのが現状です。このため特に、実際に回収したゴミが資源として使用できるものかを“分別”するパートや、粉砕したペットボトルを糸にする“紡糸”部分の生産背景が限られており、三陽商会の「ECOALF」はゴミの回収から生産まで「UTO JAPAN」に参加いただける協業サプライヤーを一つひとつリサーチし、視察を重ね、国内で海洋ペットボトルを含むプラスチックゴミから製品をつくるリサイクルの仕組みを約2年かけて実証しました。


「UPCYCLING THE OCEANS JAPAN」の仕組み

▽動画 「UPCYCLING THE OCEANS JAPAN」
https://www.youtube.com/watch?v=g-ll2bP3BUo

「UTO JAPAN」により国内でリサイクルTシャツができるまでの工程

ペットボトルの原料は石油から作られるポリエチレンテレフタレートと呼ばれる樹脂で、衣類に使われるポリエステルと同じです。このため、廃棄されたペットボトルからリサイクルポリエステルをつくり製品にすることで、バージン原料(石油)から生地を生産するときより石油資源の使用の低減や工場でのCO2排出を低減することにも繋がります。
【回収・分解】
回収した海洋ゴミなどからペットボトルをまとめ、圧縮して工場へ。人の手も介して選別・洗浄。
〔回収について:今回は「UTO JAPAN」に賛同する行政(三重県志摩市)と連携した漁業関係者や環境活動家による回収活動、「ECOALF」のお客さまとの回収イベント、店頭回収BOXにて回収〕
【粉砕・ペレット】
粉砕され、不純物が取り除かれたペットボトルは、ケミカルリサイクル(※)という化学的な方法でモノマーと呼ばれる分子レベルにまで粉砕して溶かしたあと直径数ミリ程度の粒状のペレットに成形。
【溶かす・原綿】
ペレットの状態にしたものを高温で溶かし、粘り気のある液体にし、この液体を小さい穴から押し出すと糸状の繊維(再生繊維)が生まれる。再生繊維を伸ばして、集めた繊維が再生ポリエステル繊維の原綿(わた)。
【紡糸・生地・縫製】
その後紡糸工場でこの綿から糸を紡ぎ、生地に織り上げ、製品に使用されるリサイクル生地に。
縫製工場で縫製し製品化。
※)ケミカルリサイクル: 高温で熱分解して合成ガスや分解油などの化学原料にしたり、または化学的に分解してモノマーに戻すなど、他の化学物質に転換して再利用するリサイクルの方法

今回の「UTO JAPAN Tシャツ」の資源、及び海洋ゴミ回収実証実験について

今回はリサイクル資源による国内生産の検証を目的としたものであるため、原材料となるペットボトルの回収については、「UTO JAPAN」に賛同する行政(三重県志摩市)と連携して市役所職員・漁業関係者・環境活動家の方たちと行なった海岸での回収活動、「ECOALF」のお客さまとのクリーンアップ活動、店頭の回収BOXにて回収されたペットボトルを使用し、この他サプライヤーが回収した国内の廃棄ペットボトルを合わせて使用しています。

今後、10月4日(月)より志摩市が主体となり三重外湾漁業協同組合安乗事業所の協力を得て、安乗漁港内にストッカーを設置し、漁業者の方に、漁の最中に網にかかったペットボトルをはじめとする海洋ゴミを陸に持ち帰っていただき、ストッカーに投入する実証実験を開始する予定です。

【写真】三重県志摩市で行った海洋プラゴミの回収活動の様子(市役所職員や漁業関係者など約50人が参加)
〔2020年11月実施、志摩市大王町 次郎六郎海岸〕

「UTO JAPAN Tシャツ」製品概要

ペットボトルの回収、再生、製品化までをすべて日本国内でおこなった初の製品

「UTO JAPAN Tシャツ」「UTO JAPAN Tシャツ」

「UTO JAPAN」プロジェクトの開始から約2年かけて完成。回収した海洋ゴミなどからペットボトルを分別・再生し、日本の「ECOALF」独自のルートにより国内で一貫して生産した製品の第一号。「ECOALF」のグローバルラインにもない、デイリーに着用できるミニマルなデザインのTシャツです。リサイクルを感じさせないクリーンな素材感。国際認証であるGOTS〔※〕が付与されたオーガニックコットンをブレンドすることで、着心地の良さも追及しています。一枚ではもちろん、インナーとしてもオールシーズン着用でき、着ることで環境保全アクションへの参加のきっかけとなる1枚です。

※) GOTS:グローバルオーガニックテキスタイル基準。 世界的に認められた世界基準で、原料の収穫から環境に優しく社会的に責任のある製造を経て、消費者に信頼できる商品であるということを保証するための認証。

「UTO JAPAN Tシャツ」 

(ユーティーオー ジャパン Tシャツ)
¥7,920(税込価格)

2色:ホワイト、ブラック
メンズ:S、M、L、LL
ウィメンズ:S、M、L
素材:綿66%(オーガニックコットン使用)、
ポリエステル34%(リサイクルポリエステル使用)
10月8日(金)発売予定

今後の展望

今回の実証を機に「UTO JAPAN」による製品の第二弾の開発も予定しています。「ECOALF」は今後も更に「UTO JAPAN」の仕組みの構築に取り組み、現状では困難である廃棄ペットボトルからのリサイクル素材製品の国内一貫生産を可能にすることを推進するとともに、ゴミの回収において、行政と連携し漁業組合などからの協力を図り、海上・海中のプラスチックゴミ回収に着手し、環境保全につとめてまいります。

以 上
( 以下、「ECOALF」及び「UTO」についての詳細資料 )

ブランド「エコアルフ」について

創業者 ハビエル・ゴジェネーチェ創業者 ハビエル・ゴジェネーチェ

「ECOALF」は、創業者ハビエル・ゴジェネーチェが自身の子どもが生まれたことを機に次の世代に残すべき世界について考え2009年にスペインで立ち上げられたサステナブルファッションブランドです。“Because there is no planet B”(第2の地球はないのだから)をスローガンに、すべてのアイテムを再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで製造し販売しています。ファッション産業が世界で2番目に環境を汚染している産業と言われる中で、ペットボトル、タイヤ、漁網などを独自の技術でリサイクルしてこれまで300種類以上もの生地を開発し新たな製品をつくり出しています。
~ SDGsの14番 ”海の豊かさを守ろう“ に繋がる活動 ~
また、海洋ゴミを回収し新たな製品に活用するプロジェクト「UPCYCLING THE OCEANS」を推進するなど、”地球環境を守るために服をつくる“という新しい発想のエコサイクル型ファッションブランドで、特にSDGsの14番”海の豊かさを守ろう“に繋がる活動に重きを置いてブランド運営をしています。

「UPCYCLING THE OCEANS」について

海底に沈むプラスチックごみ海底に沈むプラスチックごみ

「UPCYCLING THE OCEANS」とは、海洋ゴミの回収とリサイクル素材活用推進のためにスペインECOALF社とECOALF財団が2015年からスペインを拠点にはじめたプロジェクトです。地中海の多くの漁師・漁業組合の方々の協力により、漁業で引き上げられた海洋ゴミからペットボトルを回収・分別・再生し、繊維に変え新たな製品をつくりだしています。

2020年には地中海の40以上の港で約3000人(2015年からの累計では10000人以上)の漁師の方々の協力を得て、2015年から2020年までで累計約600トンもの海洋ゴミを回収してきました。2020年から2021年にかけては新たにイタリア及びギリシャの港も加わり、現在「UTO SPAIN」は地中海全域の港を網羅した活動となっています。2017年にはタイ政府にも認められ、タイ官公庁と共に「UTO THAILAND」を推進、日本でも2020年に「UTO JAPAN」を立ち上げ現在行政などと共に取り組みを進めています。

▽動画 「UPCYCLING THE OCEANS」 
スペイン https://www.youtube.com/watch?v=YAEg25C9kKg
タイ    https://www.youtube.com/watch?v=2XiuOMzFoXE

【写真】海洋ゴミを回収し新たな製品に活用するプロジェクト 「UPCYCLING THE OCEANS」(スペイン)の様子。
(網にかかったプラゴミは漁師たちが手作業で分け、専用のストッカーにためていく。プラゴミの量がまとまると、リサイクル工場へ送られる仕組み)

ブランド概要

コンセプト: スペイン生まれのサステナブルファッションブランド。
ブランド自らが海のゴミを収集してウエアをつくるなど「地球環境を守るために服をつくる」新しい発想のブランド。
販路: 直営店 「ECOALF 二子玉川」、百貨店 「ECOALF 阪神梅田」(2021年10月8日オープン予定)、EC
商品カテゴリー: メンズ、ウィメンズ、キッズ、シューズ、アクセサリー、ヨガ
ブランド開始年度:  スペイン 2009年ブランド設立(スペイン ECOALF社)
日本 2020年3月より展開 (三陽商会)

2021年秋冬「ECOALF」2021年秋冬「ECOALF」

■「ECOALF」日本公式WEBサイト https://ecoalf.jp/
■SNS
Instagram https://www.instagram.com/ecoalf_japan 
twitter https://twitter.com/ecoalf_japan
Facebook https://www.facebook.com/ecoalfjapan/

 

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SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
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VOIX編集部 小川望海

VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。
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