オンデマンド乗合交通の実証を開始、タクシー配車とオンデマンド配車を一つの端末で運用
この記事の目次
株式会社デンソーテン、山都自動車株式会社、順風路株式会社、株式会社デンソーソリューションのSDGsへの取り組み。オンデマンド乗合交通の実証を開始
タクシー配車とオンデマンド配車を一つの端末で運用が可能に
タクシーとオンデマンド乗合交通の車両共有化で、効率的な運用を目指す
従来、山都自動車が行っていたオンデマンド交通サービス※は、一般乗用タクシーとのシステムが別々だったため、業務が煩雑になってしまい、限られた車両、ドライバー、オペレーションの効率的な運用が課題でした。今回、デンソーテンが新たに試作したタブレット型車載器向けアプリと、順風路のオンデマンド交通システム「コンビニクル」を活用して、別々だったシステムを連携することで、オンデマンド運行/一般乗用タクシー運行業務を一つの端末で切り替えて運用する実証を行います。オンデマンド運行実施後に、同一車両をそのまま速やかに一般乗用タクシー運行に切り替えることができます。また、本サービスを導入することで、同一システム内で複数事業者に配車を行うなど、地域内の柔軟で効率的なオンデマンド交通サービスの実現につながります。
デンソーテンは、1950年代にタクシー用無線機を開発して以来60年以上にわたり蓄積したタクシーシステムのノウハウを活かし、利用者、自治体、事業者の移動に関する困りごと解決に向けた取り組みを進めています。将来的には、より利用者の方の利便性を向上させるために、マルチモーダルアプリ(MaaSアプリ)との連携等も視野に入れ、MaaSの推進にも貢献していきます。
【実証実験の流れ】
1. 利用者からオンデマンド配車依頼を受ける (電話)
2. オペレータがシステムでオンデマンドの配車を設定 / 対応車両にメッセージを配信
3. オンデマンド運行の準備:車両外装変更、車載器のモード切替 (タクシー → オンデマンド)
4. オンデマンド運行を実施
5. オンデマンド運行終了後、事業所へ帰所し、タクシー運行準備:車両外装変更、車載器のモード切替 (オンデマンド → タクシー)
6. 通常営業通り、タクシー運行 (オンデマンド運行 → タクシー運行 → オンデマンド運行の一通りの動作を確認)
【4者の役割】
デンソーテン:タクシー配車システム、車載器、車載器向け試作アプリケーションの提供
山都自動車:タクシー、オンデマンド交通のオペレータ業務、車両の運行
順風路:オンデマンド交通システムの提供
デンソーソリューション:運用サポート、商品化実現後に全国展開を計画
【実証実験概要】 実証期間:2021年10月28日(木)~11月26日(金) 運行時間:予約があった場合、時刻表に基づきその時間内で運行 運行車両:山都自動車タクシー車両 利用対象:どなたでも利用可能 運行エリア:岐阜県高山市一之宮線 料 金 :1乗車一律100円 |
※オンデマンド交通サービスは、予約があった時に運行する乗合交通サービスで、予約に応じて運行経路を設定し運行します。
デンソーテンでは今後も、グループが2030年に目指す姿『VISION2030』における、人と地球に優しい製品でクルマの魅力を高める「クルマの価値向上」や、移動の課題を解決し人々の生活を豊かにすることに貢献する「生活の価値向上」への取り組みを具体化し、お客さま・社会に貢献していきます。
今回の取り組みを通じて、以下のSDGsの達成を目指します。
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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広報・PRご担当者様へ
VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。