スタディプラススタディプラス/スタディプラス株式会社、大手教育機関のDXを支援する「Studyplus for School Enterprise」を発表。第一弾はZ会通信教育部門

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スタディプラススタディプラス/スタディプラス株式会社、大手教育機関のDXを支援する「Studyplus for School Enterprise」を発表。第一弾はZ会通信教育部門

スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志)が運営するStudyplus for Schoolは、大手教育機関を対象としたDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するパッケージ「Studyplus for School Enterprise」を発表しました。
大手教育機関各社の基幹システムと、学習管理を行う「Studyplus for School」をAPI連携することで、バックオフィス(管理部門)の売上管理からフロント(教室部門)の学習管理までデータを一元化し、経営及び業務の効率化と高度化を実現します。

 

Studyplus for School Enterprise概要
◆大手教育機関の従来の課題
大手教育機関では、顧客管理や売上管理は自社の基幹システムで行う反面、生徒の学習管理や生徒・保護者とのコミュニケーションなど教室で発生する業務は、インターフェースが日々進歩・変化するため、外部ソフトウェアの導入ないしはアナログ運用となる傾向がありました。そのため基幹システムと外部ソフトウェア、本部と教室でデータが分断され一元的に管理できず、データの分析及び活用に課題がありました。

◆Studyplus for School Enterpriseの課題解決
「Studyplus for School Enterprise」では、大手教育機関各社の基幹システムと学習管理を行う「Studyplus for School」をAPI連携することで、バックオフィス業務(生徒管理、売上管理等)のデータと、教室業務である学習管理データ、コミュニケーションデータ等を一元化・可視化し、シームレスな分析ができるようになります。

 

 

◆Studyplus for School Enterprise運用事例
スタディプラス株式会社と株式会社増進会ホールディングス(代表者:藤井孝昭)は、2019年2月の業務提携以来、Z会通信教育「合格アシスト」において「Studyplus for School Enterprise」を試験運用しており、基幹システムとStudyplus for SchoolをAPI連携することで、Z会の基幹システムと学習管理システム「Studyplus for School」を連携し、Z会通信教育の生徒管理から学習記録まで一元管理とデータ利活用に取り組んで参りました。

◆「Z会合格アシスト」とは
Z会通信教育の高3生・高卒生を対象とするZ会「合格アシスト」では、Studyplusと連携することでZ会通信教育の学習記録がStudyplusへ自動的に同期されます。添削答案の復習に必要な情報を記録できるなど、Z会の教材の取り組み情報を残せるだけでなく、Z会の教材以外の学習時間についてもStudyplusと連携して記録できるため、生徒自身で日々の学習を振り返ることが可能です。

◆Z会ご担当者様インタビュー
合格アシストを運営する、中高事業本部 執行役員事業本部長補佐の宮原渉氏・中高事業本部 指導部 高校指導課 課長 中村一貴氏にお話を伺いました。(以下、敬称略)

ー「合格アシスト」を運営している部署のミッションや重視している指標を教えてください。
中村:「合格アシスト」は指導部の中の学習支援担当という部署で運営をしております。学習支援担当では、生徒様が、Z会の通信教育サービスを「しっかり使っていただき、満足していただき、継続受講をしていただく」働きかけをすることが大きなミッションとなっています。また、大学受験の合否報告の収集も担当しているため、Z会のサービスの満足度を高めた結果として生徒様自ら受験結果を報告していただく率を高めることも重要指標の一つとなっています。
教材の利用率や答案の提出率等の情報を参照しながら、教材の改善やリテンション活動、受験結果の収集を行っています。

ー導入前の課題と、導入の背景を教えてください。
中村:教材や添削サービスの満足度を高めるために、これまで添削問題の答案の提出率の分析などを行っていましたが、分析の切り口を増やしたいと考えていました。
また、答案提出のない生徒様にしっかり利用いただけるような「リテンション活動」を行ってきましたが、答案に取り組む前の学習の取り組みから、生徒様の状況を把握し、早期に着実にアプローチしたいという課題意識もありました。

宮原:受験結果の収集は、密接な人間関係を築ける塾・予備校と異なり、郵送でのやりとりが中心になる通信教育では、受験結果を報告していただけるよう生徒様との関係性をどう構築していくかが課題になります。以前の通信教育サービスでは、基本的に答案を通じてのやり取りしかできませんでしたが、昨今高校生のスマホ普及率が高まり、生徒様との接点を持つ機会が増えてきたことを受けて、そうしたデジタルデバイスを活用し、早い段階で生徒様との関係構築を行い、能動的に合格報告いただける仕組みが必要でした。

中村:Studyplus for Schoolを利用すれば、Z会教材の学習時間だけでなく、全体の学習時間の推移、教材のトレンドや傾向も分析の切り口になると感じました。
また、Z会の教材の学習が少なくなっている生徒様を「退会予備軍」として抽出することで、より効果的・効率的にリテンション活動を行えますし、生徒様と直接コミュニケーションが取れるチャネルとしても取り入れたいと考えました。

ーStudyplus for Schoolを具体的にどのように活用していますか?
中村:特に活用しているのは、具体的な学習データです。Z会の教材の学習履歴は、教材利用率の改善という点で大いに役立っています。学習時間が増える時期、学習時間が減る時期、といった生徒様の1年間のリアルな動態把握という点で分析ができました。
例えば、科目別の学習時間推移について、これまで経験則で把握していたものが、実際の学習データとして把握できるようになりました。科目別の学習増減のトレンドや、共通テスト対策を意識した学習時間の秋以後のシフトなど、受験生の一年間の学習時間の推移を、データに基づいてきめ細かく実際に把握できたことで、学習アドバイスをする際も自信を持って発信でき、また、講座の販売時期などの戦略策定に繋がっています。
加えて、生徒様との関係構築にも活用しています。第一志望に合格した卒業生の同時期の学習時間データと比較した資料等を、Studyplus for Schoolのメッセージ機能を使って生徒様へ毎月参考資料として発信しています。通信講座ではライバルを認識しにくいという課題があるため、この発信が学習への意識を高める一つのきっかけになっていると思います。また、生徒様へ有益な情報を還元する一つのチャネルとして、関係構築に寄与していると感じています。

ー継続率や合格実績報告率に関して、具体的な効果はありましたか?
中村:2020年3月に会員だった生徒様の、9月までの半年前での継続率を、Studyplus for Schoolを利用しているグループとしていないグループで分析をしました。
結果、利用している生徒様の継続率が、利用していない生徒様よりも明らかに高いことがわかりました。Studyplus for Schoolを活用し、早期から計画的に学習管理を進めている層ほど、通信教育本体もしっかりと使って、継続いただいている結果と受け取っています。合格実績報告についても、今後比較したいと考えています。

ー最後に、合格アシストとしての今後の展望や、Studyplus for Schoolを使って今後取り組みたい、チャレンジされたいことを教えてください。
宮原:生徒様がどのように学習を進めているかという学習データは非常に貴重な情報です。こうした有用な情報を生徒様にフィードバックしたり、教材開発に活かしたりすることで、Z会の教材をしっかり利用いただき、結果として志望校に合格して合格報告していただく…という「いい循環」が成り立つようさらに突き詰めていきたいと考えています。
来年は、学習データに模試などの成績データを絡め分析していきたいと考えており、効果的・効率的にデータ収集ができるStudyplus for Schoolをうまく活用していきたいと思います。

◆株式会社増進会ホールディングス 代表取締役社長 藤井 孝昭様 コメント
「Studyplus for School Enterprise」の導入によって、通信教育への取り組み状況だけでなく、その他の学習状況も一元的に把握することが可能となり、学習指導・進路指導の両面において、今まで以上に一人ひとりに最適な指導を提供できるようになりましたことに、私たちは非常に大きな手応えを感じております。
また、「Studyplus for School Enterprise」上のデータと、弊社システム上のデータを統合して分析することにより、Z会が常日頃から目指している「お客様に教材をしっかりとご利用頂くことによって、学力の伸びを実感して頂き、Z会のサービスに満足して頂いた結果として、自然に継続利用して頂くことが、私たちの最終的な業績向上に繋がる」という好循環を、より一層、強化促進してくれるものと期待しております。
教育業界にテクノロジーが変革をもたらす中、「教育DX」の中核を担う基盤としての「Studyplus for School Enterprise」との連携・活用を加速することにより、通信教育のさらなる進歩を実現する所存です。

◆スタディプラス株式会社 代表取締役 廣瀬 高志 コメント
「Studyplus for School Enterprise」によって、管理部門から教室部門までのデータの一元管理が可能になりました。昨今、あらゆる業種・業界において「DX」の必要性が叫ばれていますが、部分的なSaaSの導入をもって「DX」と表現している例も少なくないのではないでしょうか。今回のように、基幹システムとも連携し企業全体で保有するデータを一元化してサービス価値向上・業務効率化に取り組んでいく「真のDX」に取り組まれているZ会様のお取り組みは大変意義深いものであると思います。今年90周年を迎えられ、長年の信頼と実績により圧倒的なブランドを確立されているZ会様の基幹ビジネスである通信教育部門において、本サービスの導入をいただきましたことは大変光栄でございます。今後もより一層のサービス向上を目指して参ります。
 

◆Studyplus for School 概要
 教育事業者向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」は、学習管理アプリ「Studyplus」によって生徒の学習進捗を可視化し、先生のオフライン及びオンラインのコミュニケーションを支援するサービスです。現在、全国の学習塾・予備校約1,000校以上に導入され、少子化・採用難・地域格差という社会課題が広がる中で、教育機関の新しいあり方・先生の新しい働き方をテクノロジーで実現する、いわゆる「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を目指しています。
https://for-school.studyplus.co.jp/

◆スタディプラス株式会社 概要

  • 所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階
  • 代表取締役:廣瀬高志
  • 事業内容:学習管理SNS「Studyplus」、教育事業者向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」、電子参考書プラットフォーム「Studyplusブック」の運営
  • 設立:2010年5月20日

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