法人口座開設の審査がゆるい銀行について解説。法人口座が作りやすいのはどこ?

そこで今回は比較的口座開設へのハードルゆるい(申し込みしやすい・作りやすい)法人銀行サービスを事業主目線で紹介します。
「法人銀行審査」記事のまとめ
- 法人口座の審査がゆるいのはネット銀行・地元の信用金庫
- 法人口座が作りやすいのはネット銀行一択
- GMOあおぞらネット銀行は申し込みやすい
- 法人口座開設の審査をゆるくする(作りやすくする)方法
結論:法人口座が作りやすい(申し込みやすい)のは…
GMOあおぞらネット銀行がおすすめ
ネットバンクとして破竹の勢いで口座開設数を増やしているのがGMOあおぞらネット銀行です。私も様々な銀行で法人口座を作りましたが、この銀行が最も作りやすいと感じました。
▼審査が不安な方でも申込みしやすい理由7点
- 起業直後でも申込みOK
- 売上未発生でも申込みOK
- 固定電話の番号が不要
- 提出に必要な書類が少ない
- バーチャルオフィス/レンタルオフィスOK
- 最短即日で法人口座の開設ができる
- ”来店不要”ネット完結で口座開設可能
この条件を満たす銀行はおそらくGMOあおぞらネット銀行だけでしょう。特に固定電話不要や最短即日開設というのは他の銀行ではあまり見かけませんね。
コスパや機能も充実しており欠点がない
さらにGMOあおぞらネット銀行はその他にも機能面で優れており、口座開設数が業界でも屈指である理由が伺えます。
▼GMOあおぞらネット銀行が優れている5点
- セキュリティやシステム面の強さ。
- Payeasy(ペイジー)に対応済み。
納税や社会保険の納付がネットで完結できる - 口座開設/維持費が無料
- 振込手数料が業界屈指の安さ
- 年会費無料のデビットカードの還元率が最大1.5%
実際に利用していても大きなデメリットが無く、管理画面や問い合わせへのレスポンスなどサービスクオリティは非常に高いです。
Payeasy(ペイジー)とデビットカード、手数料の安さは時間とコストを省く上での強力なアドバンテージもあるので他のネットバンクより秀でていると感じています。
当然、明確にあります。まず、外貨送金がメインの目的の方。また、銀行からの数千万円以上の大型融資を目的として口座開設する方には向きません。(逆に1000万円以内の融資ならおすすめ)
それ以外の方には広くおすすめできます。法人ネット銀行の中で選ぶならおすすめです。
法人口座開設のゆるい銀行はどんな銀行か
まず、法人口座開設で審査が比較的ゆるい、作りやすいと言われているのはネット銀行や地元の信用金庫です。反対にメガバンクや地方銀行はある程度実績を積まないと審査に落ちる可能性が高いためおすすめできません。
ネット銀行の審査がゆるいとされる理由
メガバンク等の審査の厳しい銀行は法人口座の開設に際し、賃貸契約のあるオフィスや固定電話がないと落ちやすいという場合があります。これは各銀行が長年使用してきた規則が厳しいという側面もあるでしょう。
一方でネット銀行では「設立直後OK」とむしろ、口座開設を歓迎する文章がある銀行も存在し、レンタルオフィスや固定電話なしというような現代の起業環境を想定し、積極的にユーザーの口座開設を図っていこうという姿勢が垣間見えます。
法人口座開設が作りやすいのはネット銀行一択
さらに、この現代において法人口座開設がネット完結できるので作りやすさを重視する場合でもネット銀行一択となります。信用金庫や地方銀行は口座開設の仕組みがまだネット完結できていない銀行も多く、窓口に並び申請書類を提出したり面談を経て審査が行われるような流れになる場合が多く、開設までに時間がかかります。
一方でネット銀行であれば最短即日、ネット完結で提出書類も多くないという大きなメリットがあります。ネットに疎い方でも難しくないようにできているのでおすすめです。
関連記事:法人口座を最短即日に開設できる銀行とは?
4大ネット銀行をなら「GMOあおぞらネット銀行」がおすすめ
ネット銀行には4つの大きな銀行があります。
「①GMOあおぞらネット銀行」「②楽天銀行」「③住信SBIネット銀行」「④Paypay銀行」です。
この中で法人口座開設であれば「GMOあおぞらネット銀行」をおすすめします。
・楽天銀行は経理ソフトとの連携面で不安。
・住信SBIネット銀行はPayeasy不対応。
・Paypay銀行は振込手数料がやや高い。
GMOあおぞらネット銀行はこれらの欠点をカバーしており、振込手数料の安さ、デビットカードの還元率の高さ、法人口座の作りやすさという長所があります。
関連記事:法人口座開設おすすめはどこ?ネット銀行の手数料などを徹底比較
ネット銀行は提出書類が少ないので口座開設しやすい
銀行によっては面談が必須、決算書が必要という銀行もありますが、ネット銀行は提出書類が少なく、取引のわかる資料や会社ホームページがあれば事業確認が可能という銀行も存在します。当然、提出書類が何もない状態では審査通過できませんが、必須の提出書類が少ないというのを口座開設の上でメリットに感じる方も多いでしょう。
GMOあおぞらネット銀行は提出書類が少ない。
売上未発生でも申し込み可能。
どの法人口座開設の際にも必要となる「事業確認」。実際にどのような事業を行っているかをPDFや書面で提出する必要があります。ネット銀行でもGMOあおぞらネット銀行は事業確認書類の必須条件がゆるいといえます。
GMOあおぞらネット銀行の公式サイトによると、会社ホームページのみの提出でも申し込み自体は可能ですし、売上未発生という方でも仕入れに関する資料提出で申し込みできます。仕入れ実績もない方は個人時代の取引実績や、事業計画書の提出で申し込むことが可能です。
ただし、申込み可能と言っても審査に通るかは別の話です。自分の会社の事業や提案資料などがあればできるだけ添付して銀行に対して信用をアピールする必要があります。
法人口座開設の審査はなぜ厳しいのか?
ネットや本で調べても法人銀行口座の審査で落ちたという話はよく聞きますよね。実際に法人口座の開設で落ちた経験のある方は多いと思います。
法人口座の審査が厳しい理由は以下のようなものがあります。
引用元:内閣官房日本経済再生総合事務局
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/hojinsetsuritsu/dai4/siryou4.pdf
リスク管理: 銀行は、開設する法人口座に関連するリスクを評価するため、法人の業種や規模、財務状況などを厳密に調査します。
法令遵守: 法人口座を開設する際には、業務内容に応じた法令や規則の遵守も考慮されます。
正当な利用: 銀行は、法人口座が正当な目的で利用されることを確認するため、関連する取引内容や業務内容も審査されます。
信用状況: 銀行は、法人の取引履歴や財務状況を考慮し、信用状況を評価します。
法人口座の審査をゆるくする方法
法人銀行口座の審査は厳しいと書きましたが、ゆるくする=通りやすくする方法があります。基本的なことばかりで裏技ではないのですが、審査が不安な方は以下の項目をチェックしてみてください。
今回は特にネット銀行の法人口座をメインに対策しています。
- 必要な情報をすべて埋める
- 会社ホームページを作成する
- 会社ホームページを具体的な内容にする
- 具体的な取引資料があれば提出する
審査を通りやすくするためにできるだけの準備が必要です。いくら売上高のある会社でも、実力のある経営者でも、銀行側に具体的な情報が届かなければ何も信用がない状態と同じです。
会社ホームページは審査通過の味方になる
ここで起業直後でも特におすすめの方法が②③の「会社ホームページの用意」です。旧来の会社案内のパンフレットに代わって、現代では「会社ホームページ」が重要です。なるべくドメインを取得し自分の言葉や写真で会社の内容を紹介しましょう。
どんなサービスをどの価格で提供しているか、どんな取引先がいるか(まだいない場合はどんな取引先を想定しているか)住所や経営者氏名、電話番号、経営者の略歴、写真などきちんと掲載すると良いでしょう。会社のSNSアカウントやブログなどではなく、会社の事業を紹介するページが望ましいです。
不安な方は提出書類でアピール
また、添付の提出書類として実際に使っている提案資料や仕入れに関する資料、パンフレットやチラシなどできるだけ多くの「第3者との関わり」を提出することをおすすめします。
結論:法人口座 開設でおすすめなのは?
法人口座の開設において審査部分はブラックボックスとなっています。ですので一概に言えませんが、現代で法人口座開設が不安な方は基本的に「ネット銀行」に申し込むことをおすすめします。さらに、申込みがしやすい口座を狙うのが良いでしょう。
ネット完結で最短即日開設が可能で必須の提出書類が多くないGMOあおぞらネット銀行はその中でもおすすめできる銀行です。フォーム入力や提出書類に関するコンテンツも充実しており、設立直後や実績の少ない法人にも向いているでしょう。
関連記事:法人口座を最短即日に開設できる銀行とは?
また、法人口座の審査に通過するための準備も大事です。特に重要なのが会社ホームページと提出書類。実績のない会社でも真摯に向き合い銀行に信用をアピールできる重要なチャンスだと捉えましょう。
法人銀行口座開設のメリットは多くあります。信用管理や取引の信頼性、財務状況の把握、法人としての存在感などです。口座開設をクリアして事業活動を促進できるといいですね。