特定非営利活動法人みんなのコードが高校向けプログラミング授業教材「プログル情報」に2つの新機能を追加

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特定非営利活動法人みんなのコードが高校向けプログラミング授業教材「プログル情報」に2つの新機能を追加

みんなのコード、高校向けプログラミング授業教材「プログル情報」に、「Pythonサンドボックス」と「AIアシスト」機能のベータ版リリース

新機能の体験希望の学校募集

 特定非営利活動法人みんなのコード(東京都港区、代表理事:利根川 裕太、以下みんなのコード)は、高校情報Iの授業で利用できる「プログル情報」に、新たに「Pythonサンドボックス」と「AIアシスト」の2つの新機能を追加し、ベータ版の提供を開始しました。

 情報技術は驚異的なスピードで進化し続けており、特に生成AIツールに対する注目が高まっています。例えば、OpenAI社が開発した人工知能ChatGPTは、リリース開始からわずか2ヶ月で利用者数が1億人を突破しました。このような進展を受け、文部科学省でも生成AIツールなどの取り扱いについて、学校教育現場でのガイドラインを作成することが予告されています。
今回、このような情報技術の変化への対応を求められる教育現場をサポートするため、「Pythonサンドボックス」と「AIアシスト」機能を開発しました。これらの新機能を使うことで、高校教員がより柔軟にプログラミング教育を進められるとともに、生徒はひとりひとりが主体的に自身の理解度を深めながら、自己解決することが可能となります。
みんなのコードは、学校現場の限られたインフラやリソースでも活用できるプログラミング教材として、「プログル」を全国の小学校・中学校・高等学校・教育機関に無償で提供しています。今日まで累計340万人の生徒に利用されています。今回の「プログル情報」の新機能リリースにより、多くの生徒にとって有用な学習ツールとなることを期待しています。

サービスの特徴

「Pythonサンドボックス」機能

「Pythonサンドボックス」は、「プログル情報」が従来から提供しているレッスン形式とは別に、生徒が自由にPythonのプログラミングができる環境です。「Pythonサンドボックス」を使うことで、生徒がそれぞれのペースで独自にプログラミングの学習をしたり、先生が出題した任意の練習問題に取り組むことができます。

「AIアシスト」機能

「Pythonサンドボックス」には「AIアシスト」機能が搭載されています。一般的に、プログラミングをする中でエラーが発生すると、そのエラーメッセージは英語で表示されます。「AIアシスト」機能は、発生したエラーを日本語で説明し、解決するためのヒントを生徒に提供するものです。これにより、生徒は先生の助けを待たずに問題を解決することができます。そして、先生はスムーズな授業の進行を実現できます。
なお、「AIアシスト」機能は、Open AIのAPIを利用して、発生したエラーに対する説明文とヒントを生成しています。

 AIの導入は、十分な慎重さと、それに対する説明責任が求められます。「AIアシスト」を有効にする際は、授業を担当する先生から、生徒及び保護者にAIを用いた教材を利用する旨を通知します。同意を得た場合のみ、機能を有効化できる流れとなっています。これにより、生徒のプライバシーとデータの安全性も保護します。今後も、各種ガイドラインや生成AIツールのポリシーを参考にしながら対応します。

新機能のトライアル希望の学校募集

現在、これらの新機能は一部の学校でテストを行っていますが、さらにトライアルで体験してくださる学校を募集します。新機能の体験を希望される学校の先生は、下記フォームからお申し込みください。

 ▼新機能トライアル体験の参加申込フォーム

AIアシスト体験した先生方の声

  • これまでエラーを探すのに一苦労でした。今回AIアシストを使うことで、エラーに対して、ヒントを与えてくれ、ミスの場所をピンポイントに探してデバッグすることができました。
  • プログラミングの授業でデメリットと感じていた部分を解決できる素晴らしい機能だと感じた。是非使ってみたいです。
  • 答えを返すのではなく、ヒントから改めて生徒が考えられるようになっていて、失敗から学んでいくスタイルが非常にいいと思います。

開発背景

授業でプログラミングを学習する生徒は、エラーの修正の壁によく直面します。はじめて学ぶ生徒たちにとっては、難解であり、時間をかけてもエラーを解消できないことが多いです。先生が、生徒ひとりひとりのエラーの解消をサポートすることは現実的ではなく、プログラミングの授業の進行が難しい要因のひとつになっていました。
昨今の生成AIの技術進化により、プログラミングのエラー解消にAIが役立つことが確認されています。一方、プログラミングのエラーは、教育の観点から考えると、生徒が問題解決の経験を積める場面でもあります。
そこで私たちは、「AIアシスト」機能の開発を進めていくにあたり、生徒に直接的な修正案を提供するのではなく、問題解決のヒントを提供することが望ましいと考えました。Open AIの機能を利用して、エラーの説明と解決のためのヒントを生成する機能を開発しました。これにより、生徒は自身のエラーを理解し、自らの力で問題を解決するための支援を得ることができます。
これらの機能が、教育現場で、先生と生徒の学びを助けるものになることを願っています。

みんなのコード CTO安藤からのコメント

生成AIの活用は、IT業界において、多くのITエンジニアにとって生成AIツールが欠かせない存在になっていくことが予想されます。例えばプログラミングをする場面で発生したエラーの解消にAIを利用することで、時間と労力を大幅に節約することができます。「プログル情報」の新機能「AIアシスト」は、このベストプラクティスを学校教育に合う形で導入したものになります。
この新機能をリリースすることで、学校での授業運営がスムーズになるとともに、AIを使った学習活動やAIの働きについて先生と生徒が慣れ親しむきっかけになればと思います。

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
  • 特定非営利活動法人みんなのコード Code for Everyone
  • 広報担当:浜田
  • メール:  pr@code.or.jp

<以上>


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