若潮酒造が大崎町SDGs推進協議会と連携し”環境配慮型パッケージ”を導入開始
この記事の目次
若潮酒造が環境配慮型の焼酎パックを導入。紙資源としてリサイクルが可能に!大崎町SDGs推進協議会と連携
「さつま白若潮1.8Lパック」「さつま黒若潮1.8Lパック」2023年1月出荷分より順次変更。
環境配慮型パッケージの導入について
紙資源としてリサイクルが可能に
従来の焼酎パックは、牛乳パックとは異なり、内側にアルミフィルムが貼り合わされているため、リサイクルが難しく、焼却処理施設を持つ自治体では一般的に燃えるごみとして廃棄されます。凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)が開発した環境配慮型パッケージ EP-PAK・GLは、GLフィルムという単一素材かつ高いバリア性を有したフィルムを活用することで、アルミフィルム蒸着と同様の性能を維持しつつ、従来はリサイクルができていなかった焼酎パックが紙資源としてリサイクル可能になります。
若潮酒造の3商品で環境配慮型パッケージを導入
若潮酒造は「さつま白若潮1.8Lパック」「さつま黒若潮1.8Lパック」「さつま黒若潮0.9Lパック」において、従来型パッケージから環境配慮型パッケージへ変更します。「さつま黒若潮0.9Lパック」は、先行して2022年10月出荷分から新パッケージに変更しており、「さつま白若潮1.8Lパック」「さつま黒若潮1.8Lパック」も2023年1月出荷分から順次新パッケージへの変更を行っていきます。
新パッケージ導入に至った背景
大崎町・志布志市のリサイクルの取組みに地元企業として参画
大崎町と志布志市は焼却施設を保有せず、長年ゴミの分別とリサイクルを行ってきました。現在、大崎町のリサイクル率は83%に達し、第2回ジャパンSDGsアワードを受賞するなど全国的にも注目を集めています。2021年に発足した一般社団法人大崎町SDGs推進協議会(以下、大崎町SDGs協議会)では、これまで実施されてきた住民によるゴミの分別だけではなく、その上流にあたる商品の製造者に対してゴミの低減やリサイクル率の向上を促す取組みを検討していました。
このような状況で、大崎町SDGs協議会と地元企業との連携の最初の事例として、大崎町や近隣の志布志市で日常酒として飲まれている焼酎を製造している若潮酒造に対する環境配慮型パッケージの導入の提案がありました。若潮酒造としても、地元に根付いた企業としてリサイクルを起点とした地域の活性化に貢献したいという思いから提案に賛同。芋焼酎で本パッケージが導入された例は少なかったため、官能評価による酒質の確認や設備の調整等を慎重に行い、環境配慮型パッケージの導入に至りました。
若潮酒造のSDGsに向けた取組み
地元の規格外農作物を活用したお酒の開発
今回の大崎町SDGs協議会との連携をきっかけに、若潮酒造は大崎町SDGs協議会と鹿児島相互信用金庫が共同で開催した、環境に配慮した企業活動や事業を考えるプログラム「GREEN KAGOSHIMA in 大隅」にも参加。持続的な環境配慮型の活動や地域活性化に向けた取組みを検討する中で、大隅半島の規格外の農作物を活用したお酒「f spirits(エフ・スピリッツ)」の開発に至りました。地域の生産者と連携し、規格外の農作物を活用してお酒を造ることで、資源の有効活用や地域の活性化につなげていきたいと考えています。
▼f spiritsに関するリリース
▼2022年12月より一般販売開始
- f spirits イチゴ&カルダモン 500mL(https://wakashio.shop-pro.jp/?pid=171989379)
- f spirits キュウリ&ラベンダー 500mL(https://wakashio.shop-pro.jp/?pid=171989555)
ご協力頂いた大崎町SDGs協議会について
環境配慮型パッケージの導入については、一般社団法人大崎町SDGs推進協議会において、企業連携を推進するディレクター 藤田香澄 様をはじめ、皆様のご協力を頂きました。
- 法人名:一般社団法人大崎町SDGs推進協議会
- WEBサイトURL:https://www.osakini.org/
大崎町SDGs推進協議会は、行政と民間がパートナーシップを組み、2021年4月に設立されました。世界に未来の社会システムを実装する「OSAKINI プロジェクト」を進めていきます。
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。