フェルメクテス株式会社が新食材「kin-pun」を開発~環境低負荷のアップサイクルフード
この記事の目次
慶應義塾大学発フードテックベンチャー納豆菌の粉末を高たんぱく食材として実用化
『kin-pun』ブランドを立ち上げました。
慶應義塾大学発ベンチャー企業のフェルメクテス株式会社(山形県鶴岡市・大橋由明代表取締役)は、納豆菌を大量培養して乾燥粉末にした新食材「kin-pun」を開発し、小麦粉や片栗粉の代替として、パンや唐揚げ食品の製造に成功しました。 納豆菌粉の特徴は、①高タンパク高栄養 ②長い食経験による安心感 ③指数関数的に増殖する圧倒的な生産効率 ④環境低負荷のアップサイクルフードであることです。 持続可能な食材として、人類の食糧問題の解決に貢献することを目指します。
”菌タンパク質(kin-pun)”の実用化について
“菌タンパク質”である菌粉/kin-pun(きんぷん)は、納豆菌を粉末にした食材です。納豆菌は納豆の中に含まれ長い間食べてきましたが、通常は目に見えないため「菌そのものを食材として」認知して食べてきませんでした。しかしタンパク質危機が深刻な問題である今、大豆でも納豆でもなく、「菌そのものをタンパク質源」ととらえ、生産することで、持続可能な新しい食材として菌タンパク質を実用化をしました。最大の特徴は60分で倍になる圧倒的な生産効率です。Kin-punは、高タンパク質でありながら、今まで食べてきたパンにして食べたり、ドレッシングとして食べたりなど、おいしい新しいたんぱく食材として日常の料理に取り入れることができます。
kin-punの食材としての有用性と特徴
食材名は「kin-pun/きんぷん/菌粉」、原材料名は「納豆菌栄養細胞殺菌粉末」です。
一番の特徴は、【圧倒的な生産効率のタンパク質】であることです。納豆菌は生産効率が極めて優れていて、約60分で2倍量になるため、現在のどの食糧に比べても、効率よく生産することが可能です。大きなタンクとバイオマス由来の培養液が充分あれば、スプーン1杯(1グラム)の納豆菌が24時間後には1600万倍の16トンになる計算になります。
タンパク質量 73.8 g/100g (日本食品分析センター調べ)
穀物粉に代替することで、料理のタンパク質量をあげることができます。
※小麦粉 8.3%/100g (食品成分データベース調べ)
環境低負荷であり、食品副産物からつくることができるアップサイクルフード
納豆菌は日光を必要とせず、広い土地も必要なく、肥料の拡散の心配もありません。また、今まで廃棄されていた原料ですることができる、アップサイクルフードです。
長い食経験に裏打ちされた、安心安全な食材
納豆菌そのものは日本の伝統的発酵食品として世界中で食べられてきた長い食経験と歴史があります。乳酸菌や酵母に並ぶ食経験を持つことから安全性の高い食品と言えます。
ハラル・ヴィーガン・コーシャの対応
植物性食品のため、海外の方や制限がある方にもお召し上がりいただけます。
菌特有の新しい料理の可能性
既存の料理において、今までになかった新しい食べ方を提案する、未知なる可能性を秘めています。風味や栄養以外にも食品加工の幅を広げる特徴的な物性もあり、様々な食べ方ができる価値のある食材です。例えば、特有の物性から、超高齢化社会でのQOL改善を目指した介護食を作ることが可能です。日本が世界をリードしていく食材です。
kin-punの味 「シェフ・料理家に食べていただきました!」
kin-punのミッション
kin-punロゴに込めた思い
今まで目に見えなかった菌ですが、「菌」の漢字は「草冠」がついていて、「禾」(のぎ)は、元来穀物を指す由来があります。この度“食糧として実用化”して、穀物のように人類の食を支える意味をこめて、有機的な植物の芽のイメージをロゴタイプにしました。
この度の新しい持続可能な食の提案を、ユネスコ食文化創造都市鶴岡から発信する意味もこめて、ロゴと並ぶよう赤にいたしました。kin-punは新食材 の「新」の意味を” NEW” ではなく、食糧革命を起こす、“NEO” 食材 としています。
kin-punをつくる背景
2050年世界人口は97億人に達し、食糧需要の増加からタンパク質が足りなくなると推定されています。食糧増産は人類にとって極めて深刻な問題です。さらに地球規模での農地の限界と地球への負荷を考えると、いままでより環境負荷が小さく、かつ農業や畜産よりも効率よくタンパク質を生産することが必要です。今までの食習慣の延長線上ではなく、食糧生産について概念シフトを起こし、各国や地域で効率的に食糧を地産地消できる仕組みが必要です。納豆菌粉は、1時間で倍になるほどの効率的な生産が可能で、安心安全な長年の食経験があります。今までのパンや麺を食べる習慣に加えることも可能です。食糧問題の解決に貢献し、持続可能な食をめざずことが、kin-punをつくる背景です。
【責任者】Brand Producer
今後の取り組み
kin-punの社会実装に向けて、取り組みを進めて参ります。
kin-pun試食のイベントを開催しお召し上がりいただける機会等、随時HP( https://kin-pun.jp/ )でお知らせをして参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
<お問い合わせ>
- HP:kin-pun.jp 随時公開していきます。
- フェルメクテス株式会社 [kin-pun] 担当:五十嵐
- contact@kin-pun.jp
<会社概要>
- 社名:フェルメクテス株式会社(Fermecutes, Inc.)
- 本社所在地:〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上246番地2(鶴岡市先端研究産業支援センターF棟06室)
- 代表取締役:大橋 由明
- 事業内容:納豆菌を主原料とした食品の開発
- 設立: 2021年7月15日
- HP:https://fermecutes.com
<以上>
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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広報・PRご担当者様へ
VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。