「あさひ・いのちの森」が環境省認定サイト 30by30(サーティ・バイ・サーティ)に認定
この記事の目次
環境省による生物多様性保全のしくみ 自然共生サイトに「あさひ・いのちの森」認定
富士市田子の浦地区の原風景再生を通じて地域の生物多様性保全へ貢献を目指す
30by30(サーティ・バイ・サーティ)とは
2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、 2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標です。
自然共生サイトとは
環境省が令和5年より開始した「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を環境大臣が認定する制度で、この度、全国(35都道府県)で「あさひ・いのちの森」を含む122ヶ所が初めて認定されました。今後、この認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM※1」として国際データベースに登録される予定となっています。
※1:OECM(Other Effective area based Conservation Measures)・・・保護地域以外で生物多様性保全に資する地域
環境省自然共生サイトHP:
「あさひ・いのちの森」について
「あさひ・いのちの森」は、静岡県富士市の旭化成(株)富士支社内で、富士市沿岸部の原風景の再生を目指して2007年に開始した環境再生ゾーンです。入念な事前調査を経て、旧工場跡の完全な更地に、従業員・地域有志1,900人余による植樹をもってスタートしました。以降、専門家と共に綿密な緑地維持・管理計画を着実かつ継続的に実施することで、静岡県の希少植物を含む多様な動植物の定着に成功しました。
あさひ・いのちの森から生まれた「まちもり」
「あさひ・いのちの森」で得た植生の知見を活用し、住宅の外構計画向けに独自開発した植栽手法が「まちもり」です。高木・中木・低木・地被植物という高さの異なる階層の植栽を組み合わせることにより、そこに鳥や昆虫などの多様な生き物が集まり易くなります。そして、「まちもり」を搭載した住宅と、街中にある街路樹や公園などの緑とが繋がることで、より豊かな生態系が育まれ、地域一帯に「エコロジカル・ネットワーク」を形成していきます。旭化成ホームズグループは、「まちもり」を住宅やマンション、地域開発などの様々な事業活動に取り入れて、都市の生物多様性保全の活動を推進していきます。
背景
生物多様性条約第15 回締約国会議(CBD-COP15)において、2030年までの新たな世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。この新たな世界目標に30by30が盛り込まれ、目標達成に向けて、国は2022年4月に「30by30ロードマップ」を公表しています。30by30ロードマップでは、国立公園等の保護地域の拡張に加え、OECMを設定することが主要施策とされています。
当社は、2022年4月より、「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加しています※2。環境方針として、「脱炭素社会とレジリエンスの推進」「サーキュラーエコノミーの実現」「ステークホルダーと共に進める自然共生」を柱に、「お客様のいのち・くらし・人生」全般を支えるLONGLIFEな事業活動を通じて、サステナブルな社会を実現する為に、次世代に豊かな地球環境を引き継ぐことを掲げています。特に自然共生については、生物多様性の保全における知見をより高め、ステークホルダーと共に豊かな自然と調和する暮らしの実現を目指しており、生物多様性の保全により一層貢献していきたいと考えております。
※2:関連リリース:環境省による「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加 https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20220408/index/
「あさひ・いのちの森」関連HP:https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/j-env2/mori-ppt2017_all.pdf
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、「地球上の誰一人取り残さない」ことを基本理念として、2015年9月に国連に加盟する全ての国が全会一致で採択した、17のゴールと169のターゲットから構成された国際目標です。
2030年までの達成を目指して、国・自治体・企業や団体などがSDGsの目標およびターゲットとしてゴールを設定した「SDGs宣言」を策定および公表し、様々な取組みを行っています。 中小企業においても、社会的なSDGsへの取り組みに対する関心の高まりから、企業イメージの向上や新たな事業機会の創出につながりを見据え、多くの企業がSDGsへの取り組みを推進しています。
SDGsへの取り組みについて厳密な取り決めはないので、どこから始めどのように進めてよいかわからないと思います。 SDGsに取り組む方法やメリットやデメリット、中小企業での必要性など詳しくは「SDGs宣言の方法やメリット、許可や例文」で解説しています。
SDGsの目標や取り組み内容を決め、SDGs宣言を策定して公表することで対外的にアピールする方法については、「SDGs宣言の公表とアピール方法」で解説しています。
各企業ごとのSDGsへの取り組み状況の診断から進め方、SDGs宣言の策定、PR支援まで細かくサポートしてもらえる「SDGs支援サービス」を行っている金融機関も多いので、法人口座を開設している取引先銀行に相談してみるのも良い方法です。
※VOIXもSDGsの取り組みを行っています。
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広報・PRご担当者様へ
VOIX編集部 小川望海
VOIX編集部のライフ/SDGs担当ディレクターとして活動中。大手広告代理店に在籍していたこたともあり、情報感度には自信あり。