【オクラス】請求書カード払いサービスのメリットとデメリット

【オクラス】請求書カード払いサービスのメリットとデメリット

「オクラス」とは

「オクラス」は、株式会社Payment Technologyが提供する、中小企業向けビジネスカードを活用することで簡単に支払いサイトを最大53日間延長できる「請求書カード払い」と呼ばれている主に中小事業者向けの法人後払いサービスです。

オクラスの手数料が3.9%に改定

カードのポイントも貯まりファクタリングより手数料が安く、財務審査なしでネット手続きだけで手軽に短期の資金調達ができるので、中小企業や個人事業主から人気急上昇中です。 2023年7月31日から料金が改定されオクラスの手数料は3.9%となっています。

【オクラス】請求書カード払いのロゴ画像

2021年4⽉1日にカード決済型法⼈向け後払いサービス「1 month delay payment」という名称で、請求書カード払いサービスとしては国内初のサービス(VOIX調べ)としてリリースされ、2022年3月14日から「オクラス」というサービス名に刷新されています。

「オクラス」のサービス概要
初期費用 無料
月額費用 無料
決済手数料 5.5% ⇒ 3.9%
※2023年7月31日から新料金に改定
※請求金額が1万円未満の場合は手数料210円が別途必要
資金繰り改善日数 最長53日
利用可能カード Visa・Mastercard・JCB
※2023年7月24日からJCBを追加
送金日数 即時送金
※平日8:30~16:00
対象 法人・個人事業主
提供会社 株式会社Payment Technology

「オクラス」のメリット

「請求書クラウド」で管理する受領請求書の支払いに「オクラス」を設定することで利用可能で、取引先にバレずに約30~53日間支払いを先延ばしすることができ、最短で申し込み当日から与信審査なしで利用できます。

利用できる法人カードはVisaとMastercardブランドのカードですが、2023年7月24日から新たにJCBブランドの法人カードでも利用できるようになりました。

  • 「オクラス」のメリット一覧
  • 財務審査なしで利用できる
  • 買掛金の支払いを最大53日延長できる
  • 支払いを法人カードに一本化できる
  • 申し込みから利用まで最短即日対応
  • 請求書以外の審査書類提出や、担保、個人保証は不要
  • ファクタリングよりも安い3.9%の手数料

「オクラス」のデメリット

「オクラス」にもデメリットはもちろんあります。 クレジットカードを活用することで多くのメリットがありますが、カードを利用することに起因するデメリットがあります。

  • 「オクラス」のデメリット一覧
  • 利用額がカード限度額の範囲内になる
  • 決済金額が大きいとカード限度額を圧迫してしまう
  • 支払いを先延ばしできる期間が利用するカードの締め日のタイミングによって変動する
  • 利用金額が1万円未満の場合は手数料210円が別途発生する

「オクラス」の類似サービスとの比較と違い

「オクラス」の類似サービスは約10種類ほどあります。

UPSIDERとクレディセゾンが提供する「支払いドットコム」やデジタルガレージの「DGFT請求書カード払い」が代表的なサービスになるので比較してみます。

サービス名 DGFT請求書カード払い
DGFT請求書カード払い
支払いcom
支払いcomのロゴ画像
オクラス
【オクラス】請求書カード払いのロゴ画像
支払い
延長期間
最長60日 最長60日 最長53日
利用額上限 カード限度額 カード限度額 カード限度額
初期登録費用 なし なし なし
月額費用 なし なし なし
決済手数料 3% 4% 3.9%
UPSIDER
利用(※)
2% 3% 2.9%
使える
カード
ブランド
Visa
Mastercard
JCB
Diners CLub
Visa
Mastercard
JCB
AMEX
*セゾンカード発行のカードのみ
Visa
Mastercard
JCB
ポイント還元 あり あり あり
対象者 法人・個人事業主 法人・個人事業主 法人・個人事業主
使える
カード
種類
法人カード
個人カード
法人カード
個人カード
法人カード
個人カード
手続き日数 最短即日 最短即日
最短60秒
支払い日数 最短3営業日以内 最短翌営業日 即時送金
※平日8:30~16:00
審査 なし なし なし
担保・保証人 なし なし なし
運営会社 株式会社デジタルガレージ
東証プライム市場上場企業
株式会社UPSIDER
株式会社クレディセゾン
株式会社Payment Technology
公式ページ 【公式】ページ 【公式】ページ 【公式】ページ
詳しい解説 DGFT請求書カード払い とは 支払いcom とは オクラス とは

UPSIDERカードはポイント還元率が1.0%~1.5%となり、実質的に手数料が1.0%~1.5%安くなるのと同等の効果があります。

”手数料”、”対応スピード”、”対応カードの種類”の3点から DGFT請求書カード払いが1歩リードしている と言えるでしょう。
 ▼10種類以上の請求書カード払いサービスの比較はこちら

「オクラス」におすすめのクレジットカード

おすすめは”UPSIDERカード”、”三井住友カード”

オクラスにおすすめのクレジットカードの条件は4点あります。 中小事業者が簡単に作ることができ、全てを高い水準で満たすカードは ”UPSIDERカード”と”三井住友ビジネスカード”でしょう。

オクラスいは、Visa、Mastercard、JCBと日本で普及している3大ブランドのカードに対応しているのでまず困ることはないでしょう。
3つのブランドのクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードが利用できますが、デビットカード、プリペイドカードは支払いの先延ばしができず手数料がかかるだけでデメリットしかないので、ビジネスカードなど事業者用のクレジットカードを使いましょう。
また、限度額が低く、立て替え精算処理が発生、カード会社の規約違反になる可能性もあるので個人用のクレジットカードはできれば避けたいところです。

理由①限度額が高い

一番重要な条件は”限度額が高い”ことです。 UPSIDERカードの利用限度額は”最高10億円”と群を抜いており高額になりがちな”オクラス”の決済にはピッタリです。

三井住友ビジネスカードも限度額は500万円程度まで可能なので、少額取引が多い事業者が”オクラス”を利用するには向いていると言えるでしょう。

理由②ポイント還元率が高い

2つ目の条件としてポイント還元率があります。 還元率が高いほどオクラスの手数料が実質的に安くなるので重要な項目と言えます。 法人カードのポイント還元率は0.5%が相場なので目安としてください。

この条件に付いてもUPSIDERカードはポイント還元率が1.0%~1.5%と一般の法人カードの2倍となっており、請求書の支払いをカード決済するため高額になりがちな”オクラス”にはとても有利です。 例えば1.0%の条件で100万円の利用をした場合、1万円が還元され、”オクラス”の手数料も実質3.9%から2.9%とかなり安くなります。

三井住友ビジネスカードも法人カードと個人カードの2枚持ちなら還元率が1.5%と、一般の法人カードの3倍の還元率になります。

理由③年会費など維持費が安い

主に中小事業者向けに発行されている法人カードやビジネスカードは入会費や発行手数料などイニシャルコストは無料のカードが多いですが、個人用クレジットカードとは違い年会費が有料のカードが多いです。

維持費は安いに越したことはないのですが、”UPSIDERカード”と”三井住友ビジネスカード”の年会費は永年無料と限度額の高さや利用できるサービスの豊富さに比べると維持費が全くかからないので、オクラスの利用に向け新たに法人カードを作るとしたらコスパがかなり高くおすすめです。

その他にも年会費が無料のカードをまとめているので、気になる方は参考にしてください。

理由④カード発行日数が短い

新たに法人カードを作るときは発行スピードも重要ですが、一般的な法人カードは申込手続きしてから早くて1週間、一般的には2~4週間程度発行に時間がかかります。

”UPSIDERカード”は最短即日、”三井住友ビジネスカード”も申し込みしてから最短3営業日で発行できるなどかなり短いのもメリット。 オクラスと同時に申し込み手続きをした場合でも他社の法人カードのように2~4週間も待たされる心配はありません。

発行スピードだけで言うなら最短5分で即時発行できる最速法人カードとして”JCBビジネスカード”も3つ目のおすすめとして挙げておきます。

UPSIDERカード

UPSIDERカード

おすすめポイント

  1. 限度額が最高10憶円
  2. ポイント還元率 1.0%~1.5%以上
  3. 発行料無料・年会費永年無料
  4. 最短即日で発行
  5. 従業員用の追加カード発行枚数に上限なし
  6. 経費精算不要で確定申告が簡単
UPSIDERカードはポイント還元率1.0%~1.5%以上で実質的に手数料が1.0%~1.5%安くなるのと同等の効果があります。 限度額はなんと最高10億円、年会費永年無料、そして最短即日発行もできる驚異のスペックを誇ります。 特に限度額に余裕をもてるので創業期で資金需要の旺盛な急成長企業の間で人気急上昇中、オクラスには一番向いているスペックの法人カードといえます。
詳しくはこちら

UPSIDERカード
評判とおすすめ理由を解説

三井住友カード ビジネスオーナーズ

三井住友カード ビジネスオーナーズ

おすすめポイント

  1. 限度額が最高500万円と比較的高額
  2. 個人カードと2枚持ちでポイント還元率 1.5%
  3. 発行料無料・年会費永年無料
  4. 最短3営業日で発行
  5. 審査書類なし
  6. 無料でETCカードも作れる
  7. 経費精算不要で確定申告が簡単な法人カード
三井住友カード ビジネスオーナーズは三井住友カード(NL)との2枚持ちでポイント還元率1.5%となり実質的に手数料が1.5%安くなるのと同等の効果があります。 限度額も最高500万円、年会費永年無料、そして手続きスピードによりオクラスに向いています。
申し込み時に審査書類が不要なこともこのカードの大きな魅力です。
詳しくはこちら

三井住友カード ビジネスオーナーズ
メリットと2枚持ちの評判

JCBビジネスカード”JCB CARD Biz”

JCB CARD Bizカードの画像(VOIX)

おすすめポイント

  1. 最短5分で即時発行、申し込んだらすぐ使える
  2. 発行料無料・年会費初年度無料(2年目以降1,375円)
  3. ポイント還元率は0.5%
  4. 無料でETCカードが作れる
  5. 審査書類なし
  6. 経費精算不要で確定申告が簡単
JCB CARD Bizは法人カードで発行スピードが最速(2023年11月1日VOIX調べ)です。 年会費は永年無料ではありませんがかなり法人カードとしては安い部類に入ります。
ポイント還元率は0.5%と平凡なのと限度額が高額ではないので、個人事業主や副業の方に向いています。
詳しくはこちら

JCBビジネスカードのメリット

JCB CARD Bizの即日発行サービス”モバ即”について以下の注意点があります。 

  • 9:00am~20:00pmの時間帯に申し込みする(土日祝日もOK)。
    ※受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱いになります。
  • 顔写真付き本人確認書類として「運転免許証・マイナンバーカード・在留カード」のいずれかを用意してください。
    ※モバ即で申し込みしてからの入会後、カード到着前の利用方法について詳しくはHPをご確認ください。
オクラスを利用するためには法人カードが必要です。 個人カードも使えますが限度額の点で事業用の決済に使うのは厳しい場合が多く、経費の立て替え精算作業も領収書の保管や紐づけと共に面倒です。
UPSIDERカード”は限度額とポイント還元率が他の法人カードよりかなり高く年会費も永年無料です。
さらにスタートアップ向け独自審査の採用により創業期の経営者からも作りやすいと評判が高く導入企業が急増中の法人Visaカードなのでおすすめです。
詳しく⇒UPSIDERカードの評判と審査について

「オクラス」とファクタリングの比較

「オクラス」などの”請求書カード払い”サービスと中小事業者向けのオンラインファクタリングを比較してみました。

項目 即日ファクタリング オクラス
方式 請求書買取りによる前払い カードによる支払い先延ばし
資金繰り
改善日数
最長60日程度 最長53日程度
審査 あり なし
必要なもの 請求書や契約書など取引のエビデンス書類 請求書や支払い案内メールなどの内容
手数料 4~15% 2.9%
運営会社 中小金融業者が多い 大手企業関連会社が多い
ポイント還元 なし カードのポイント還元

※請求書カード払いサービスの手数料は「UPSIDERカード」を利用し、ポイント還元1.0%を割り引いた場合の概算になっています。

”審査がない”、”手数料が安い”、”ポイント還元がある”という3点がファクタリングサービスと比較した「オクラス」のメリット と言えるでしょう。

「ハヤメル」とは

「ハヤメル」とは

「ハヤメル」とは簡単にいうと株式会社Payment Technologyが提供する、売掛金早期回収サービスです。

請求書発行機能とクレジットカード決済機能を組み合わせ、請求書を発行する企業および請求書を受け取った企業の両社にメリットがあります。

請求書を発行する側の企業のメリット

入金サイクルを約1カ月早くすることができ、資金繰りを改善することができます。 また、取引先に対して支払いを早く受けるために早期支払い割引を設定することも可能です。

請求書を受け取る側の企業のメリット

受け取った請求書の支払いをクレジットカードで支払うことができます。 また、支払い日も先伸ばすことで資金繰りを改善できます。

「請求書クラウド」とは

「請求書クラウド」とは

「請求書クラウド」とは簡単にいうと株式会社Payment Technologyが提供する、請求書の発行・受領がワンストップでできるクラウド請求書サービスです。

インボイス制度、適格請求書、電子帳簿保存法や源泉徴収にも対応しており、請求書の受領機能は「請求書クラウド」によって発行された請求書だけでなく、他サービスで発行された電子請求書や紙で受領した請求書も、AI-OCRで迅速にデータ化して取り扱うことができ、電子帳簿保存法にも対応しています。(URL

関連記事➡ 中小企業におすすめのビジネスカード

SBペイメントサービス株式会社が「オクラス」、「ハヤメル」、「請求書クラウド」の取り扱いを開始

SBペイメントサービス株式会社が「オクラス」、「ハヤメル」、「請求書クラウド」の取り扱いを開始

ソフトバンク株式会社の子会社であるSBペイメントサービス株式会社(SBPS)は、株式会社Payment Technologyが提供する「オクラス」、「ハヤメル」、「請求書クラウド」の取り扱いを開始しました。

これにより、SBPSの加盟店は、「請求書クラウド」により電子請求書だけでなく紙で受領した請求書も電子帳簿保存法に対応した保存やインボイス制度に対応した適格請求書の発行が可能になり、請求書業務のデジタル化を実現できます。

また、「ハヤメル」を活用して売掛金を早期回収したり、「オクラス」により与信審査不要で支払いを先延ばしにできるなど資金繰りの改善が容易になります。

株式会社Payment Technology 会社概要

  • 代表者:代表取締役 上野 亨
  • 所在地:東京都文京区本郷三丁目35番2号 ラ・ヴェリエール 3階
  • 設立:2016年3月25日
  • 事業内容:給与前払いサービス「前払いできるくん」「前払いできるくんLITE」の開発・提供、給与デジタル払いサービス「エニペイ」の開発・提供、請求書発行管理サービス「請求書クラウド」の開発・提供、キャッシュフロー改善サービス「ハヤメル」「オクラス」の開発・提供
  • Webサイト:公式ページ

※文中の製品やサービスなどの名称およびロゴは、各社の商標または登録商標です。
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法人カード専門家 山本

監修者:山本克彦金融アナリスト 1976年東京都出身。某大手金融会社を独立後、15年以上に渡り金融アナリストとして活動。ライターとしては大手ニュースサイトに連載経験あり。 自身も複数会社を経営し、通算で法人カードを15枚以上作成経験あり。 座右の銘は「死ぬまでに1円でも多く得したい。」

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