クラフトビール「グレートデーンブリューイング」が醸造所とレストランの開業を発表
この記事の目次
開始わずか43時間でクラファンの目標500万円をクリア!アメリカで30年続くクラフトビール「グレートデーンブリューイング」が、海外初進出として仙台市秋保地区で2024年1月に醸造所とレストランを開業
クラウドファンディングでは圧倒的なスピードで目標達成
グレートデーンに関するご紹介の前に、1点だけお知らせします。11月30日にスタートしたクラウドファンディングは、開始からわずか43時間で目標金額の500万円を達成しました。本プロジェクトに関する注目度の高さ、共感の広がりを感じさせます。なお、クラウドファンディングは12月31日までの予定で、現在は2ndゴールの800万円に向けて順調に支援額を増やしています。
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※グレートデーンに関する詳細な情報はこちらのページに載っています。
ウィスコンシン州のビールのシンボル「グレートデーン」
グレートデーンはアメリカ、ウィスコンシン州の州都マディソンで1994年に、ロブ・ロブレグリオ(以下、ロブ)とその友人によって創業されました。同州にはミルウォーキーなどの都市がありますが、ビールの名産地としてよく知られています。
グレートデーンはウィスコンシン州において、5軒の「ブリューパブ」(出来立てビールを併設の飲食店で飲むことができるスタイル)を経営しており、マディソンの街に欠かすことのできない存在です。
アメリカのレジェンド醸造家が仙台に完全移住
ブリューマスター(ビール醸造の総責任者)を担うロブは、2012年には全米のナンバーワン醸造家(Brewer of the Year)に選出されたこともある第一級のビール職人です。
ロブは縁あって、2016年に創業した松本ブルワリー(長野県松本市)の醸造アドバイサーに就任しました。頻繁に来日して日本のビール市場を見ていく中で、「もっと多様で、もっと美味しい、そしてもっと楽しいビールを自ら日本人に届けたい」と思うようになったのです。
7年以上の準備期間を経て、宮城県仙台市にてようやく夢が第一歩を踏み出します。なお、ロブの本プロジェクトにかける想いには並々ならぬものがあり、アメリカの自宅を売却して、新たに仙台に家を購入しました。
なお当社が調べた範囲では、海外で実績のあるクラフトビールブランドが輸入や委託醸造ではなく、日本で自ら醸造所を立ち上げてビールの生産に乗り出すのは初めてのケースだと認識しています。
進出先として選んだのは今注目の仙台市秋保地区
日本進出にあたっては、ジェトロ(日本貿易振興機構)のサポートもあり、宮城県仙台市に決まりました。仙台市といっても、秋保(あきう)地区は温泉地として有名で、年間240万人もの観光客が訪れる東北を代表する観光地のひとつです。
最近では、個性的なカフェや物販店も増え、またアーティストやクリエイターの移住もさかんな、今非常に注目を集めている地域です。
主力商品はあえて日本人が大好きな「ラガー」に
国内のクラフトビールメーカーは、大手ビールメーカーとの差別化という観点も含めて、香りが華やかな「エール」(上面発酵)と呼ばれるビールタイプを主力に置くことが多い傾向にあります。一方で、グレートデーンでは、日本人が本当に好きなのは「ラガー」(下面発酵)と呼ばれる、のどごしが良いビールではないかと考え、「GREAT LAGER」と名付けた商品をフラッグシップとして打ち出します。
併設レストランでは「アメリカ x 宮城」のオリジナル料理を提供
醸造所に併設するレストランには80を超える席数を用意しています。ただの「試飲」ではなく、最大16種類の出来立てビールを飲みながら、ビールと相性の良いつまみを食べて、ゆっくりと時間を過ごしていただくことが可能です。
レストランで提供する料理は、アメリカを感じさせるものがほとんどですが、可能な限り地元宮城県産の食材を使用することで、「アメリカ x 宮城」というオリジナルテイストを表現します。具体的には、ウィスコンシンのビアパブの定番「チーズカードのフライ」では、蔵王チーズの協力を得てオリジナルのチーズカード(一口大のモッツァレラチーズのようなもの)を作ってもらっています。あるいは、石巻産のホヤを、クラムチャウダーならぬ「ホヤチャウダー」にすることで、ホヤの新しい食べ方を提案します。
創業メンバーは日米混成のプロフェッショナルチーム
グレートデーンUSAの創業者であるロブ・ロブレグリオを中心に、ビールはもちろんワインやウィスキーなど酒類全般の製造に精通した清沢哲也、アメリカで何度もシェフとしての受賞経験があるムラモトシンジ、マーケティングや情報発信のプロである子安大輔、スポーツキャスターでありながらビールの知識が豊富なフィル・ドーソンという、日米混成の5名のチームで創業しました。
ロブ・ロブレグリオ(ブリューマスター)
アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて、1994年にグレートデーンを創業し、地域を代表するクラフトビールブランドへと育て上げる。ビール醸造の技術も卓越しており、2012年には全米年間最優秀醸造者に選出。グレートデーンの日本進出は、日本を愛する彼の強い希望であり、開業にあたって秋保の地に自宅を購入し、移住をした。
清沢哲也(ビール製造責任者)
アメリカ留学中、創業間もないグレートデーンにてロブのもとで働いたことをきっかけに、ビールの世界に足を踏み入れる。帰国後は日本最大手のクラフトビールメーカーで醸造家として働いていた経験を持つ。ビールのみならず、国内数多くのワイナリーや蒸留所のプロデュースや製造コンサルティングにも関わり、農業を絡めた地域活性にも精力的に取り組んでいる。
ムラモトシンジ(執行責任者)
ウィスコンシン州マディソンに留学し、その後、同地にてレストランを開業。複数店舗を展開してビジネスとして成功をおさめるとともに、ジェームズ・ビアード財団賞の中西部最優秀シェフ賞に何度もノミネートされ、マディソン・フード&ワイン・ショーのデュエル・シェフ・コンクールで3年連続優勝するなど、料理人としても確かな評価を獲得。
子安大輔(マーケティング責任者)
博報堂でマーケティングプランナーとして経験を積んだ後、外食産業の世界に転身。飲食店・商業施設・ホテルの企画開発やコンサルティング、飲料や食品の商品開発など、食をテーマに様々な活動を行っている。また、過去に書籍を2冊上梓しており、大手メディアでも複数の連載をするなど、執筆活動や情報発信にも精力的。
フィル・ドーソン(醸造家)
スポーツメディアのパーソナリティとして活躍し、ESPN、FOXスポーツ、ターナースポーツ、ウィスコンシン大学などで働いてきた。彼の日本のクラフトビールへの情熱は、日本人の妻とともに日本を訪れた時に芽生え、以来、日本のクラフトビールの歴史や市場動向、文化を理解することに専念。マディソン・カレッジではクラフトビール醸造と発酵科学の資格を取得。
ブリュワリー所在地
- 〒982-0241 宮城県仙台市太白区秋保町湯元字枇杷原5
- https://www.greatdanebrewing.jp/
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