株式会社ユリ電気商会が小型コンピュータ「Kaki Pi(カキパイ)」を4月末に発売

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株式会社ユリ電気商会が小型コンピュータ「Kaki Pi(カキパイ)」を4月末に発売

【ユリ電気商会】強力なエッジAIを搭載した小型コンピュータ「Kaki Pi(カキパイ)」を4月末に発売

ルネサスの最新AI-MPU「RZ/V2H」を搭載、新開発の「DRP-AI3」により強力なAI処理と圧倒的な低消費電力性能を実現しています。

AI搭載のSBC「Kaki Pi」

株式会社ユリ電気商会(本社:大阪市北区・代表取締役:木内 正人、以下「ユリ電気」)は、昨今急速に市場が拡大しているAMR(Autonomous Mobile Robot)やHSR(Human Support Robot)等において、ロボット制御の課題である搭載コンピュータの能力不足と計算コスト増大などの諸問題を解決するべく、強力なAI性能を持った小型コンピュータ製品を開発しました。本製品はそれらの用途で多用されるSBC(Single Board Computer)の標準的な形状を採用し、置き替えや設計資産の活用が可能です。本製品は2024年4月末に発売、量産を開始する予定です。

「Kaki Pi(カキパイ)」について

Kaki Pi ロゴ

「Kaki Pi」は世界的にロボットやIoTで利用されているSBCの標準的な形状で設計しています。そのため、既存のAMRやHSR、IoTで使われているSBCを大幅な構造変更をせずに置き替えられ、機能や性能向上させることを可能としています。SBCに果物の名前をつける業界の風習を踏襲し、近年輸出を拡大している日本の代表的果物「柿」を名前に配しました。「Kaki Pi」はハイエンド製品を含めた今後のシリーズ展開も目指しております。

具体的な利用シーンとしてAMR/HSRなどの小型自律型ロボットやドローン、CCTVや生産設備のビジョンセンサ、ホビーロボットや大学や高専などの学術研究を想定しており、年間3,000台の生産を目標としています。

AI-MPU「RZ/V2H」

「Kaki-Pi」はルネサスの最新AI-MPUである「RZ/V2H」をコアに持ち、その強力なAI処理能力とマルチコア・プロセッサの並列処理により、ロボットの制御能力やセンシング機器の認知能力を大幅に向上しつつ、小型化・低消費電力化、優れたコストパフォマンスに貢献することが可能です。

SBCディファクトスタンダード デザイン

親しみのあるデザインと豊富なペリフェラル

「Kaki Pi」はSBC業界のデファクト・スタンダードの形状とターゲット・ユーザが使いやすい拡張端子を多数標準装備しています。


GPIO / Ethernet / USB / CAN

一般的な拡張端子であるGPIOについては業界で最も使われている端子配列とし、USBコネクタ、Ethernetなどに加え、ロボット向けにCANの端子を設けているため、アクチュエータ等の外部機器を直接制御することもできます。

MIPI-CSI

映像入力端子としてMIPI-CSIを4系統装備し、「RZ/V2H」の映像処理能力によりHD映像を4ch同時に(4Kの場合1ch)処理することができます。

MIPI-DSI

映像出力端子としてMIPI-DSIを背面に装備していますので、UIとして液晶パネルなどを備える端末を構築できます。

PoEインジェクタ端子

Ethernetは10/100/1000 Base-TのほかPoE対応用の電源入力端子を設けています。そのためPoE対応Ethernet外部機器を直接活用することができます。

SDカードスロット

SDカード端子を背面に装備していますので、SDカードによるブートのほかデータロガーなどの運用ができます。

PCIeコネクタ

「Kaki-Pi」をPCIeのエンドポイントとして利用できる端子を装備していますので、産業用PC(IPC)への組み込み、オフロード処理ユニットなどの活用も可能です。

DCジャック

電源はDCジャックを採用していますので、入手性の良い汎用のACアダプターや盤内の電源装置からの給電も容易にしています。

※本プレスリリースに使用している製品写真は試作品となります。市販品と異なる場合がございますのでご了承ください。

その他詳しい仕様は以下URLにてご確認ください

<ユリ電気代表木内正人からのメッセージ>

”少子高齢化、人口減少が不可避である状況の中、サステイナブルな未来を築いて行くためにモビリティやロボティックスの分野が急成長しています。機械が自ら判断し、遅延なく自律的に複雑な動作を行うためには多くのセンサを駆使して状況判断し、それを素早く動作に反映していかなければなりません。従来の中央集権的な計算資源で高度な自律動作を実現することは困難であり、エッジでの処理への分散化が求められられております。ルネサスRZ/V2Hは、DRP-AI3による効率的なAI画像処理ができるという優れた頭脳だけではなく、マルチコアにより瞬時に機械制御側のコントロールもできる運動ポテンシャルも持ち合わせており、数あるAI推論機能を持つ製品の中でも群を抜く性能をもっています。Kaki Piをリリースすることで多くのエンジニアにその性能に触れていただき、組み込んでいただくことで弊社もサステイナブルな未来社会の構築に貢献できたらと思います。”

<ルネサスのエンベデッドプロセッシング第一事業部
  プロダクトマーケティング第二部・川嵜圭吾部長からのメッセージ>

“RZ/V2Hの「高いAI性能と高速リアルタイム制御の融合」というコンセプトを誰もが使いやすいフォームファクタに凝縮させたKaki Piは、これからのエッジAI応用と次世代ロボティックスの実現に大きく貢献して頂けるものと確信しています。

世界中のたくさんのエンジニアが、Kaki Piを使って今まで見た事も無いようなエッジAIアプリケーションを創造していく未来を楽しみにしています。“


株式会社ユリ電気商会

株式会社ユリ電気商会について

ユリ電気商会は2025年に法人設立60周年(創業74年)を迎える、インフラ向けのシステム機器を取り扱う技術商社です。「システムやモノづくりの要石となる」というミッションを掲げ、電波通信機器、電源機器、ネットワーク機器、精密機械製品、CCTV関連機器、筐体・構造物など幅広く扱っており、特に国内外の道路交通システムに深く関わっています。

第2次AIブームを米国シリコンバレーで経験し、その後もFA用カメラメーカーにて画像処理業界に長年携わってきた代表の経験を活かし、ITSや物流分野で多くの画像処理システムの開発や量産にも関わっています。2023年1月にエンベデッド製品事業部・横浜営業所を開設し、自社で発信していける製品の取り扱いや自社ブランド製品の開発にも範囲を広げて積極的に活動しており、分光技術やAIを駆使した画像処理分野でも「要石」となっていけるよう企業活動を行っております。

<Kaki Piの販売について>

ユリ電気商会は「Kaki Pi」の総販売元であり、ブランド及びロゴの所有権(商標出願中)を保有しております。製品の購入や価格についてはユリ電気商会にご相談ください。

<Kaki Piの企画製造・開発設計について>

「Kaki-Pi」の企画製造と開発設計については以下企業のご協力によって行われました。

AMATAMA株式会社
J-7 SYSTEM WORKS

<以上>


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