「Biz Forward 請求書カード払い powered by Money Forward Kessai」のメリットとデメリット

「Biz Forward 請求書カード払い powered by Money Forward Kessai」のメリットとデメリット

「Biz Forward 請求書カード払い」とは

「Biz Forward 請求書カード払い powered by Money Forward Kessai(以下、Biz Forward 請求書カード払い に省略)」は、取引先から受け取った請求書の支払い手段を支払者が普段利用しているクレジットカードを使った支払いに簡単に変更できるサービスです。

株式会社マネーフォワード(公式)と株式会社三菱UFJ銀行(公式)の合弁会社である株式会社Biz Forwardが、2023年11月29日から「SEIKYU+」、「SHIKIN+」に加え3つ目のサービスとして提供を開始しています。

Biz Forward 請求書カード払いのメリット

Biz Forward 請求書カード払いは、主に中小事業者向けに資金繰りを完全するためのサービスとして、2022年から人気が出始め「請求書カード払い サービス」とも呼ばれており、最大のメリットは借り入れをすることなく簡単に支払期日を最大60日程度延長できる点にあります。

Biz Forward 請求書カード払いのメリットやデメリットなどを口コミや評判も参考にしながら紹介します。 また、代表的な類似サービスである 支払いドットコムDGFT請求書カード払い などとも比較をしてみます。

Biz Forward 請求書カード払い powered by Money Forward Kessai を提供開始

「Biz Forward 請求書カード払い」とはこんなサービス

「Biz Forward 請求書カード払い 」は、取引先から受け取った請求書の支払い方法が振り込みに指定されているときでも、普段から利用しているクレジットカード払いに簡単に切り替えることができ、最大で60日間も支払いを遅らせることができる資金調達サービスです。

「Biz Forward 請求書カード払い 」はマネーフォワードグループのマネーフォワードケッサイ株式会社が既に提供している「マネーフォワード請求書カード払い for Startups」の提携サービスとなっており、現状JCBに対応していない(JCBは12月中に対応予定)、手数料など若干の違いはありますが、基本的に同じサービスです。

「Biz Forward 請求書カード払い」のサービスの仕組み

「Biz Forward 請求書カード払い」のサービスの仕組み

「Biz Forward 請求書カード払い」のサービスの仕組みは、以下のようになっています。

  1. 売り手である取引先から請求書を受取る
  2. 請求書の支払い情報を「Biz Forward 請求書カード払い」に登録してカード決済手続きをする(実際の支払いは銀行引き落としにより最長60日後)
  3. 「Biz Forward 請求書カード払い」が取引先に対して期日通りに代金を立替払いする

取引先から受け取った請求書の支払い情報として、送金先の宛名、金額、銀行口座名などに加え支払いに利用するVisa、Mastercard®ブランドのクレジットカード番号などを「Biz Forward 請求書カード払い」に登録するとカード決済が完了しますが実際の支払いは銀行引き落としにより最長60日後となります。

取引先には「Biz Forward 請求書カード払い」が支払い期日までに代金を立替払いするので相手には迷惑をかけず、融資やファクタリングなど他の資金調達手段に簡単に資金繰りが改善できる仕組みです。

「Biz Forward 請求書カード払い」のサービスの流れ

「Biz Forward 請求書カード払い」のサービスの仕組み

Biz Forward 請求書カード払い5つのメリット

請求書の支払いをクレジットカード決済できる

「Biz Forward 請求書カード払い 」を利用することで、取引先が支払い方法として銀行振込を指定した場合であっても、普段利用しているクレジットカードで支払いが可能になりす。

借り入れなしで資金繰りの改善

「Biz Forward 請求書カード払い」は、クレジットカードを利用して支払うだけなので、借り入れをすることなく支払い期日を最大約60日程度先延ばしでき、資金繰りを改善できます。

業界最低水準の手数料

「Biz Forward 請求書カード払い」は”業界最低水準の2.8%の手数料率で利用できます。 INVOYカード払い など他社の類似サービスは手数料が3~4%なので、「Biz Forward 請求書カード払い」は安く設定されているのでファクタリングより手数料が安くなることが多いです。 特に2024年2月29日までは「2.0% 手数料割引キャンペーン」が開催されています。

手続きが簡単

「Biz Forward 請求書カード払い」を利用する際には、支払いたい請求書とクレジットカードだけあれば大丈夫です。 登記簿謄本や申告書、銀行明細など面倒な書類の提出は一切不要です。

相手に知られない

「Biz Forward 請求書カード払い」から立て替え代金が取引先に振り込まれる際に、振り込み名義人名をしていできるので、相手には「Biz Forward 請求書カード払い」を思量することが知られずに済みます。要は相手にバレません。

Biz Forward 請求書カード払い5つのデメリット

利用金額がクレジットカードの限度額内になる

「Biz Forward 請求書カード払い」はクレジットカード決済を利用したサービスなので、クレジットカードの限度内の金額しか使用できません。

支払いサイクルはクレジットカードに依存する

「Biz Forward 請求書カード払い」の支払いサイクルと延長できる期間はクレジットカード会社が定める締め日と引き落とし日になることから、利用するタイミングによって変動します。

最長60日まで

「Biz Forward 請求書カード払い」を使った支払いの先延ばし期間は最長で60日、実質的には30から60日程度です。 もう少し長い期間の資金繰りが必要な場合は、ビジネスローンや融資などを検討してください。 融資枠の中で自由に使えるGMOあおぞらネット銀行ビジネスローンがおすすめです。

利用できないクレジットカードがある

「Biz Forward 請求書カード払い」はVisaとMastercard、JCB(12月中に対応予定)のクレジットカードに対応していますが、アメックス、ダイナースカードには対応していません。

セゾンカードが発行するアメックスであればUPSIDERの支払いドットコムが、ダイナースカードはデジタルガレージのDGFT請求書カード払いが利用できます。

振込日が指定される

他社の類似サービスは土日祝日を除いた平日であれば振り込みできますが、「Biz Forward 請求書カード払い」は5日/10日/15日/20日/25日/末日と振込日が決まっています。

利用できる請求書に制限がある

立替払いに利用できる請求書ですが、日本国内法人・個人事業主が発行する請求書が利用できますが、個人事業主発行の請求書に関しては、法人のみが可能となり、海外企業が発行した請求書はサービス対象外など一部制限があります。

「Biz Forward 請求書カード払い」の使い方

「Biz Forward 請求書カード払い」の使い方の流れは以下の通りです。

  1. 申し込み手続きをする
    申し込みフォームより必要情報を入力し、請求書の情報(請求書のデータや写真)の提出をします。(所要時間3分程度)
  2. カード決済をする
    ①の情報に問題がなければ、振込金額+利用手数料分のカード決済が通常1営業日程度後に行われます。
  3. 取引先に振り込み
    指定されたスケジュールと振込名義にて、取引先へ代金が振り込まれます。(最短でクレジットカード決済から2営業日)

「Biz Forward 請求書カード払い」におすすめのクレジットカード

Biz Forward 請求書カード払いにおすすめできるクレジットカードの重要な条件は”限度額”と”還元率”の2点です。 新たにカードを作るなら”維持費の安さ”と”発行スピード”も加えた4点が重要な要件になるでしょう。

中小事業者が簡単に作ることができ、4つの項目全てを高い水準で満たすカードは ”UPSIDERカードアップサイダー法人カード)”と”三井住友ビジネスカード”です。

デビットやプリペイドも使えるがクレカがおすすめ

クレジットカードだけではなくデビットカード、プリペイドカードも利用できますが、デビットカード、プリペイドカードは支払いの先延ばしができず手数料がかかるだけでデメリットしかないので、Biz Forward 請求書カード払いにはクレジットカードを使いましょう。

Biz Forward 請求書カード払いは、Visa、Mastercardと日本で普及しているほとんどのクレジットカードに対応しているのでまず困ることはないでしょう。
また、限度額が低く、立て替え金の精算処理が必要、カード会社の規約違反になる可能性もあるので個人用のクレジットカードはできれば避けたいところです。
  • 【おすすめクレカの条件】
  • カード限度額が高い
  • ポイント還元率が高い
  • 維持コストが安い
  • カード発行スピードが短い

条件①限度額が高い

Biz Forward 請求書カード払いで利用するクレジットカードとして一番重要な条件は”限度額が高い”ことです。 請求書の支払いをするためカード決済金額は高額になりやすく、UPSIDER(アップサイダー)カードの利用限度額は”最高10億円”と群を抜いており”Biz Forward 請求書カード払いの決済にはピッタリです。

三井住友ビジネスカードも限度額は500万円程度まで可能なので、少額取引が多い事業者が”Biz Forward 請求書カード払い”を利用するには向いていると言えるでしょう。

条件②ポイント還元率が高い

2つ目の条件としてポイント還元率があります。 還元率が高いほどBiz Forward 請求書カード払いの手数料が実質的に安くなるので重要な項目と言えます。 法人カードのポイント還元率は0.5%が相場なので目安としてください。

この条件に付いてもUPSIDERカードはポイント還元率が1%と一般の法人カードの2倍となっており、請求書の支払いをカード決済するため高額になりがちな”Biz Forward 請求書カード払い”にはとても有利です。 例えば100万円の利用をした場合1%に当たる1万円が還元され、”Biz Forward 請求書カード払い”の手数料も実質2.0%とかなり安くなります。

三井住友ビジネスカードも法人カードと個人カードの2枚持ちという条件を満たせば還元率が1.5%と一般の法人カードの3倍の還元率になり、Biz Forward 請求書カード払いの手数料が実質1.5%と半額で利用できます。

条件③年会費など維持費が安い

主に中小事業者向けに発行されている法人カードやビジネスカードは、個人用のクレジットカードとは違い年会費が有料のカードが多いです。

維持費は安いに越したことはないのですが、”UPSIDERカード”と”三井住友ビジネスカード”の年会費は永年無料と限度額の高さや利用できるサービスの豊富さに比べると維持費が全くかからないのでコスパがかなり高いです。

その他にも年会費が無料のカードをまとめているので、気になる方は参考にしてください。

条件④カード発行日数が短い

新たに法人カードを作るときは発行スピードも重要ですが、一般的な法人カードは申込手続きしてから2~4週間程度しないと利用できません。

”UPSIDERカード”は最短即日、”三井住友ビジネスカード”も申し込みしてから最短3営業日で発行できるなどかなり短いのもメリット。 Biz Forward 請求書カード払いと同時に申し込み手続きをした場合でも他社の法人カードのように何週間も待たされる心配はありません。

発行スピードだけで言うなら ”最短5分で即時発行できる最速法人カードのJCBビジネスカード” もありますが、リリース時ではBiz Forward 請求書カード払いはJCBブランドのクレジットカードに対応していません。

UPSIDERカード

UPSIDERカード

おすすめポイント

  1. 限度額が最高10憶円
  2. ポイント還元率 1.0%~1.5%以上
  3. 発行料無料・年会費永年無料
  4. 最短即日で発行
  5. 従業員用の追加カード発行枚数に上限なし
  6. 経費精算不要で確定申告が簡単
UPSIDERカードはポイント還元率1.0%~1.5%以上で実質的に手数料が1.0%~1.5%安くなるのと同等の効果があります。 限度額はなんと最高10億円、年会費永年無料、そして最短即日発行もできる驚異のスペックを誇ります。 特に限度額に余裕をもてるので創業期で資金需要の旺盛な急成長企業の間で人気急上昇中、「請求書カード払い」には一番向いているクレジットカードといえます。
詳しくはこちら

アップサイダー

三井住友カード ビジネスオーナーズ

三井住友カード ビジネスオーナーズ

おすすめポイント

  1. 限度額が最高500万円と比較的高額
  2. 個人カードと2枚持ちでポイント還元率 1.5%
  3. 発行料無料・年会費永年無料
  4. 最短3営業日で発行
  5. 審査書類なし
  6. 無料でETCカードも作れる
  7. 経費精算不要で確定申告が簡単な法人カード
三井住友カード ビジネスオーナーズは三井住友カード(NL)との2枚持ちでポイント還元率1.5%となり実質的に手数料が1.5%安くなるのと同等の効果があります。 限度額も最高500万円、年会費永年無料、そして手続きスピードにより「請求書カード払い」に向いています。
申し込み時に審査書類が不要なこともこのカードの大きな魅力でしょう。
詳しくはこちら

三井住友カード ビジネスオーナーズ
メリットと2枚持ちの評判

JCBビジネスカード”JCB CARD Biz”

JCB CARD Bizカードの画像(VOIX)

おすすめポイント

  1. 最短5分で即時発行、申し込んだらすぐ使える
  2. 発行料無料・年会費初年度無料(2年目以降1,375円)
  3. ポイント還元率は0.5%
  4. 無料でETCカードが作れる
  5. 審査書類なし
  6. 経費精算不要で確定申告が簡単
JCB CARD Bizは法人カードで発行スピードが最速(2023年11月1日VOIX調べ)です。 年会費は永年無料ではありませんがかなり法人カードとしては安い部類に入ります。
ポイント還元率は0.5%と平凡なのと限度額が高額ではないので、個人事業主や副業の方に向いています。
詳しくはこちら

JCBビジネスカードのメリット

JCB CARD Bizの即日発行サービス”モバ即”について以下の注意点があります。 

  • 9:00am~20:00pmの時間帯に申し込みする(土日祝日もOK)。
    ※受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱いになります。
  • 顔写真付き本人確認書類として「運転免許証・マイナンバーカード・在留カード」のいずれかを用意してください。
    ※モバ即で申し込みしてからの入会後、カード到着前の利用方法について詳しくはHPをご確認ください。
  • 関連:発行が早い法人カード 特集、最短即日発行もOK
Biz Forward 請求書カード払いを利用するためには法人カードが必要です。 個人カードも使えますが限度額の点で事業用の決済に使うのは厳しい場合が多く、経費の立て替え精算作業も領収書の保管や紐づけと共に面倒です。
”UPSIDERカード”は限度額とポイント還元率が他の法人カードよりかなり高く年会費も永年無料です。
さらにスタートアップ向け独自審査の採用により創業期の経営者からも作りやすいと評判が高く導入企業が急増中の法人Visaカードなのでおすすめです。

Biz Forward 請求書カード払いの類似サービス比較

クレジットカードを活用して資金繰り改善をする請求書カード払いサービスは2022年から出たばかりなのでまだあまり類似サービスがありませんが、代表的な3つのサービスの比較表を紹介しておきます。

サービス名 DGFT請求書カード払い
「DGFT請求書カード払い」のロゴ画像(VOIX)
支払いcom
支払いドットコム(支払い.com)のロゴ画像(VOIX)
INVOYカード払い
INVOYカード払いのロゴ画像
支払い
延長期間
最長60日 最長60日 最長60日
手数料 3% 4% 3%
利用額上限 カード限度額 カード限度額 カード限度額
初期登録費用 なし なし なし
月額費用 なし なし なし
UPSIDER
利用(※)
2% 3% 2%
使える
カード
ブランド
Visa
Mastercard
JCB
Diners CLub
Visa
Mastercard
JCB
AMEX
*セゾンカード発行のカードのみ
Visa
Mastercard
JCB
対象者 法人・個人事業主 法人・個人事業主 法人・個人事業主
使える
カード
種類
法人カード
個人カード
法人カード
個人カード
法人カード
個人カード
手続き日数 最短即日 最短即日
最短60秒
最短即日
支払い日数 最短3営業日 最短翌営業日 最短3営業日
担保・保証人 なし なし なし
運営会社 株式会社デジタルガレージ
東証プライム市場上場
株式会社UPSIDER
株式会社クレディセゾン
株式会社OLTA
FINUX株式会社
公式ページ 【公式】ページ 【公式】ページ 【公式】ページ
詳しくは DGFT請求書カード払い とは 支払いcom とは INVOY 請求書カード払い とは

※UPSIDERカードはポイント還元率が1.0%~1.5%なので、実質的に手数料が1.0%~1.5%安くなるのと同等の効果があります。

”手数料”、”対応スピード”、”対応カードの種類”の3点から DGFT請求書カード払いが1歩リードしている と言えるでしょう。
10種類以上の比較はこちら➡ 請求書カード払い 比較ランキング

株式会社マネーフォワード 会社概要

  • 会社名:株式会社マネーフォワード
  • 所在地:東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F
  • 代表者:代表取締役社長CEO 辻庸介
  • 事業内容:PFMサービスおよびクラウドサービスの開発・提供
  • Webサイト:公式ページ

株式会社三菱UFJ銀行 会社概要

  • 会社名 :株式会社三菱UFJ銀行
  • 所在地 :東京都千代田区丸の内二丁目7番1号
  • 代表者 :取締役頭取執行役員 半沢 淳一
  • 事業内容:総合金融サービス業
  • Webサイト:公式ページ
※文中の製品やサービスなどの名称およびロゴは、各社の商標または登録商標です。
タグ:
法人カード専門家 山本

監修者:山本克彦金融アナリスト 1976年東京都出身。某大手金融会社を独立後、15年以上に渡り金融アナリストとして活動。ライターとしては大手ニュースサイトに連載経験あり。 自身も複数会社を経営し、通算で法人カードを15枚以上作成経験あり。 座右の銘は「死ぬまでに1円でも多く得したい。」

ページトップへ