ほくほくフィナンシャルグループの北海道銀行が手形・小切手の電子化によるメリットとは

北海道銀行が「手形・小切手の電子化」に向けた新たな取り組みを実施

北海道銀行（ほくほくフィナンシャルグループ所属）は、政府・産業界・金融界と協力して「手形・小切手の全面的な電子化」に向けた新たな取り組みを開始します。これらの施策は、顧客利便性の向上と紙資源の削減を通じて、持続可能な環境と社会の実現を目指します。

実施される主な取り組み

当座預金（一般口）の新規口座開設停止

• 実施日: 2024年4月15日
• 新規の当座預金口座の開設を停止し、無利息普通預金（決済用預金）等の利用を推奨します。

一般当座貸越の新規申込停止

• 実施日: 2024年4月15日
• 一般当座貸越の新規申込を停止します。

払戻請求書（出金伝票）による当座預金出金の取扱開始

• 実施日: 2024年5月20日
• 小切手に加えて、払戻請求書による当座預金からの出金を開始します。

2027年4月以降を期日とする手形等の代金取立受付の停止

• 実施日: 2024年5月20日
• 2027年4月1日以降の期日を持つ手形や小切手について、代金取立の受付を停止します。

手形・小切手の電子化に向けた背景

政府は「成長戦略実行計画」の一環として、手形の利用廃止や小切手の全面的な電子化を目指しています。これに伴い、全銀協は電子交換所における手形・小切手の交換枚数を2026年度末までにゼロとする計画を策定しました。

電子化のメリット

• リスク削減: 紛失や盗難の心配がなく、手形の保管・管理等が不要になります。
• 事務負担軽減: 手形等の振出作業や郵送作業が不要となります。
• コスト削減: 取引先への郵送料や印紙代が節約できます。
• 場所を選ばず利用可能: 非対面での取引が可能となり、金融機関へ行く必要がありません。

北海道銀行は、この取り組みを通じて、手形・小切手の利用からインターネットバンキングや電子記録債権（でんさい）への移行を顧客に促します。これにより、生産性の向上と資金決済の支障を避けることが目指されます。