融資でもファクタリングでもない、建設業の新しい資金繰り対策「カード払い」とは

融資でもファクタリングでもない、建設業の新しい資金繰り対策「カード払い」とは
資金繰りが苦しくなりやすい建設業において、月末の資金繰り対策など緊急度が高い場合は主に「手形・でんさいの割引き」や「ファクタリングサービス」のような入金を前倒しする資金繰り対策が良く用いられます。 資金繰りが厳しくなりがちな建設業向けに2022年から大手カード会社を中心に新しい資金繰り改善サービスがリリースされたので詳しく解説します。

 

建設業は資金繰りが厳しくなりやすい

建設業の特有の悩みとして受注が増え業績が上向きでも資金繰りが厳しくなりやすい事業構造となっています。

特に着工金や中間金などが支払われない工事の場合は、工事が完成するまで入金されなず、資金繰りが苦しくなりがちです。

建設業は資金繰りが厳しくなりやすい

建設事業者に定番の資金繰り対策

資金繰りの改善として抜本的には、支払いサイトを伸ばす、入金サイクルを縮めるというのが王道ですが、月末の資金繰り対策など緊急度が高い場合は主に以下の手法が用いられます。

  1. 手形・でんさいの割引き
  2. ファクタリングサービス
  3. オンライン融資・ビジネスローン
  4. クレジットカード(法人カード)の活用

①~③はおなじみの方法ですが、④に関しては2022年から大手カード会社を中心に新しいサービスとして提供されたばかりの方法となります。

クレジットカード(法人カード)を活用した資金繰り対策とは

「手形・でんさいの割引き」や「ファクタリングサービス」は”入金を前倒し”することによる資金繰り対策、「融資・ビジネスローン」は”借り入れ”による資金調達になります。

「クレジットカードを利用した資金繰り対策」とは、受け取った請求書の支払いを銀行振り込みからクレジットカード払いに切り替えることで”支払いを先延ばし”することができる資金繰り対策となります。

ご存知のようにクレジットカードは物品を購入したりサービスを受けてカード決済してから実際に口座引き落としされるまでに約30~60日のタイムラグがあります。

この仕組みを使って、受け取った請求書を銀行振り込みではなくクレジットカードで支払うだけで、最長60日程度支払期日までに猶予が生まれるうえに、ポイントまでたまるのが「クレカ払い」による、メリットが多い新しい資金繰り対策サービスです。

例えば… 振り込みが3日後に迫っていても
最長60日支払いを先延ばし

《銀行振り込みの支払いが迫っているとき》下向き三角形の画像《クレカ払いにすることで支払いを先延ばし》

 

銀行振り込みをクレジットカードにする方法は

理屈はわかりますが、取引先に支払い方法をクレカ払いにしたいとは常識的に言えないと思いますし、相手がクレジットカード決済に対応していない場合がほとんどだと思います。

それでは具体的にどうしたら、受け取った請求書の支払いを銀行振り込みからクレジットカード払いに切り替えられるのでしょうか。 その方法は、銀行振り込みをクレカ払いにしてもらえる決済代行サービスを活用します。

銀行振り込みをクレカ払いにするサービスのメリットとは

”クレカ支払い代行会社”に依頼して請求書の銀行振り込みをクレジットカード払いに切り替える主なメリットです。

  1. 資金繰りが楽になる
  2. 審査が無い
  3. 相手にバレない
  4. 手続きが簡単
  5. ポイントがたまる
  6. ファクタリングより手数料が安い
  7. すぐ使える(最短即日)
  8. 大手企業が多いので安心

銀行振り込みをクレカ払いにするサービスのデメリットとは

どんなサービスにもデメリットはありますので、”クレカ支払い代行会社”に依頼して請求書の銀行振り込みをクレジットカード払いに切り替えた場合の主なデメリットをまとめました。

  1. クレジットカード限度額の範囲になる
  2. 支払い延長できる期間が最長で60日程度
  3. 利用タイミングにより延長期間がかわる
  4. 融資より手数料が高い

 

建設事業者に人気の振り込みをクレカ払いにできるサービス5選

それでは、資金繰りが苦しく緊急度が高いときに重宝する新しいクレカを使った支払い延長サービスを4つご紹介します。

  1. 支払い.com – セゾンカード系
  2. INVOY(インボイ)カード払い – ライフカード&OLTA系
  3. labolカード払い – オリコ系
  4. 請求書支払い代行サービス – 三井住友カード系
  5. DGFT請求書カード払い – JCB系

 

建設事業者に人気の振り込みをクレカ払いにできるサービス

支払い.com – セゾンカード系

支払い.com

支払いcom(支払いドットコム)”は、国内最大手クラスのクレジットカード会社である株式会社クレディセゾンと3大メガバンク系のVCが出資するフィンテック企業株式会社UPSIDERが2022年春から提供を開始した請求書をクレジットカード払いにできるサービスです。 支払い延長期間が最長60日なのが魅力です。

項目 内容
支払延長期間 最長60日
対応スピード 最短1営業日
手数料 4%
審査 なし
担保 不要
運営会社 株式会社クレディセゾン(セゾンカード)
株式会社UPSIDER

「支払いcom(支払いドットコム)」
詳しくはこちら

 

INVOY(インボイ)カード払い – ライフカード&OLTA系

INVOYカード払い

INVOYカード払い”は、オンラインファクタリング大手OLTA株式会社の子会社であるFINUX株式会社と大手カード会社であるライフカード株式会社が、2022年10月から開始した請求書の支払いをクレジットカード払いにできるサービスです。 手数料が3%と安いのが魅力です。

項目 内容
支払延長期間 最長60日
対応スピード 最短3営業日
手数料 3%
利用金額が15万円以下の場合は追加手数料5,000円
審査 なし
担保 不要
運営会社 FINUX株式会社
ライフカード株式会社

「INVOYカード払い 」
詳しくはこちら

 

labolカード払い – オリコ系

labol(ラボル)カード払い

ラボルカード払い”は、東証上場企業株式会社セレスのファクタリング子会社株式会社ラボルと大手クレジットカード会社である株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)が、2022年12月から共同でサービスを開始したサービスです。 フリーランスや個人事業主にフォーカスしたサービスで、請求書の支払いをクレジットカード払いにできるサービスです。 こちらも手数料が3%~と安いのが魅力です。

項目 内容
支払延長期間 最長60日
対応スピード 最短3即日
手数料 3~3.5%
審査 なし
担保 不要
運営会社 株式会社ラボル
株式会社オリエントコーポレーション

「ラボルカード払い 」
詳しくはこちら

 

請求書支払い代行サービス – 三井住友カード系

請求書支払い代行サービス

請求書支払い代行サービスは、銀行系の大手クレジットカード会社である三井住友カード株式会社とNTTコムウェア株式会社が2022年6月から開始した請求書の支払いをクレカ払いにできるサービスです。 手数料が3%と安いのが魅力です。

項目 内容
支払延長期間 最長1ヶ月
対応スピード 最短3営業日
手数料 3%
利用額が1万円未満の場合は追加手数料300円
審査 なし
担保 不要
運営会社 三井住友カード株式会社
NTTコムウェア株式会社

「請求書支払い代行サービス(三井住友カード) 」
詳しくはこちら

 

DGFT請求書カード払い – JCB系

DGFT請求書カード払い

日本を代表するクレジットカード会社 株式会社ジェーシービー(JCB)とIT大手の株式会社デジタルガレージが、2022年11月から開始したばかりの請求書のクレカ払いサービスです。  手数料が3%と安いのが魅力です。

項目 内容
支払延長期間 最長50日
対応スピード 最短1営業日
手数料 4%
審査 なし
担保 不要
運営会社 株式会社ジェーシービー(JCB)
株式会社デジタルガレージ

「DGFT請求書カード払い(JCB)」
詳しくはこちら

 

番外編 – 独自審査によるビジネスローン

請求書の振り込みをクレカ払いにすることで資金繰りを改善できるサービスを紹介してきましたが、最近”独自の審査方式により審査に通りやすいビジネスローン”がいくつか出てきました。

代表的なのは 即日開設できる法人口座が人気の GMOあおぞらネット銀行が提供する 独自審査によるビジネスローン「あんしんワイド」です。

GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

「あんしんワイド」は独自審査によるビジネスローンなので、低金利、決算書や事業計画書不要、赤字もOK、最短2営業日対応などの特徴があります。

ビジネスローン「あんしんワイド」
詳しくはこちら

 

後払い法人サービスのおすすめ 利用企業急増中!

利用企業急増中! 法人向けの後払いサービスを紹介

「掛け払い」ではなく「法人クレジットカード」でもでもない、新しい形態の法人向けの後払いサービスが増加しています。 特にビジネスローンやファクタリングに代わり、”「請求書カード払い」サービス”が、手軽な資金繰り改善方法として事業者に人気です。

フリーランスや個人事業主にも人気がある「支払いcom(支払いドットコム)」 や「INVOYカード払い」、「ラボルカード払い」に代表される”後払いサービスをいままでの後払い方式との違いや複数の類似サービスと比較し、まとめて紹介しています。


※文中の製品やサービスなどの名称およびロゴは、各社の商標または登録商標です。
法人カード専門家 山本

監修者:山本克彦金融アナリスト 1976年東京都出身。某大手金融会社を独立後、15年以上に渡り金融アナリストとして活動。ライターとしては大手ニュースサイトに連載経験あり。 自身も複数会社を経営し、通算で法人カードを15枚以上作成経験あり。 座右の銘は「死ぬまでに1円でも多く得したい。」

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